Used Books CARROT | MYSTIC RHYTHMS

北の離れ 2003

古書店主が綴る日常雑記 古本屋な日々...  profile

・12月25日 何故?
・12月17日 イルミネーション
・12月10日 Digital Camera
・12月1日 落ち葉
・11月22日 moving!!
・10月24日 生態系
・10月18日 朱鷺(とき)
・9月21日 初期化
・8月20日 継続
・8月3日 Mars
・7月3日 ネムノキ
・6月27日 突然聴きたくなる曲
・6月20日 有事法制 その参
・6月11日 有事法制 その弐  周辺事態法
・6月5日 有事法制 その壱
・6月4日 AMS法
・5月18日 CBU-87
・5月9日 深夜一時
・5月2日 気付かなんだ…
・5月1日 NO WAR その十
・4月15日 NO WAR その九
・4月12日 NO WAR その八
・4月5日 NO WAR その七
・4月1日 NO WAR その六
・3月28日 NO WAR その五
・3月27日 NO WAR その四
・3月25日 NO WAR その参
・3月21日 NO WAR その弐
・3月11日 プログレ その弐   EMERSON,LAKE&PALMER
・3月6日 プログレ その壱
・2月16日 NO WAR その壱  Why?
・2月11日 古本屋に本を売る時のコツ
・1月7日 ウグイス
・1月1日 賀正

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12/25 何故?
 ここ一週間程、ADSL接続不良との格闘の日々でした。ウイルスバスターを2003から2004にヴァージョン・アップした途端、 ADSL接続ツールを起動し接続しようとしても何故か、「ADSL 応答がありません」メッセージの連発。電話を介しNTTの方にいろいろと調べて頂き、また自分でも接続ツールとウイルスバスターのアンインストールと再インストールを繰り返してみたり等いろいろ試みてみましたが駄目。モデムも回線も問題無しなのに何故か、接続出来ません。終に今日、NTTの方が店に来てくださり、モデムを念の為交換してくれました。が、駄目でした。ガァクゥ〜…。ところが、「ファイル名を指定して実行」で、「winipcfg」と入力し、「IP設定」で使用しているLANカードを表示し「すべて開放」「すべて書き換え」と実行してみたら如何でしょう、と言う事でやってみましたら、繋がりました。呆気なく。何故繋がったの? 何故今まで繋がらなかったの? NTTの方も「?」でした。でもお蔭様で回復しました。似たような事態に直面している方、参考になるかもしれません。若しかしたら解決するかもしれません。試してみてください。
 久しぶりに、ダイヤルアップ接続で時間を気にしながらメール・入金のチェックやらHPの更新アップやらをやりました。一寸新鮮な気分でした。が、もう結構。やっぱADSLが良いです。ダイヤルアップじゃ時間掛かりすぎて仕事にならないナリ。

*NTT-EASTの皆さん有難う御座いました。

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12/17 イルミネーション
 国立駅前の「大学通り」には、桜とイチョウが交互に並ぶ、美しい並木が道路沿いに続いています。今、有名な三角屋根の駅舎から見て手前8本のイチョウが、見事なイルミネーションを纏い、夜の街を飾っています。植込み内には、光のトナカイ(?)も可愛らしい。はっきり言って美しいです。ですが、これは植物達にとって如何なのでしょう。過度の照明による植物への悪影響、「光(ひかり)害」と言うものが有ります。例えば、明るい街灯の元に育つイネや足元灯近くの植物(ショウブだったかな?)が成長に異常を示したり、街灯近くの街路樹の葉の紅葉や落葉が遅れたり等の事例が報告されています。皆さんも見たことないですか。街灯の電球近くの街路樹の葉が、他の部分はすっかり色付いているのにそこだけ青々としているとか、他の部分はもう冬枯れて葉を落しているのにそこだけ何時までも葉が残っているとか。植物は日中の明るい光の中で光合成と呼吸を行い、夜間は呼吸だけを行いますが、そうした自然のリズムを、我々の発する夜間照明の光等により崩してしまい、結果的に植物に大きなストレスを与えて寿命を短くしたりしているのではないか? と言われています。
イルミネーション 暫く前、国立のイチョウの黄葉がそろそろ見頃かな、と言う頃ふと気付いたのですが、隣町の立川市にある昭和記念公園内のイチョウ並木は、そう言えばもうとっくに見頃を過ぎてるなぁ、イチョウに違いがある訳でなし(イチョウは地球上に一属一種のみ)何でだろぉ、と。で彼是考えた結果の単なる推測ですが、立川のイチョウ並木は公園内にあるので、夜間明るい光に曝される事はないと思います(通常17:00閉園)。それに対し国立のイチョウは車・歩道に沿っていますから、一晩中明るい街灯の光を浴びています。若しかして此れが原因?…でしょうか。
 国立駅前の冬の夜は、年々賑やかになって行きます。駅舎のライト・アップも始まり、大学通りを左右から挟む「旭通り」と「富士見通り(富士山が正面に見えます)」のイルミナシオンもなんか今年は景気が良いです。確かに綺麗なのですが…。CO2削減、温暖化防止…。ロマンティックな雰囲気に水を差す気は更々ござんせんが、このクリスマス電飾の為にエナジー消費されてんだよなぁ、等と考えてしまう、野暮な一人もんでござんす。
 人工衛星が写した、夜の地球。日本列島に集中する光の点…。うちも商店ですから照明の必要性は解りますし、防犯の意味も解りますが、上空に逃げる光を抑えるとか不必要な部分を照らさない様にするとか、照度を落すとか、環境面から、イルミネーションやライト・アップ、街路灯また自販機等の夜間照明を、少々見なおす必要があると思います。ちょっと勘弁してくれよぉ、てな夜景ぶち壊しの電飾は景観面から言っても×
 夜の闇を、マイナスとしてだけ捉えるのも、何か勿体無いです。暗さが与えてくれるものとかも、いっぱい有りそうだけどなぁ。僕は、夜好きです。人気のない住宅街の、薄暗い街灯に照らされた通り…、植木畑の上の広〜い星空…、何やらいっぱい居そうなお寺の墓地…。真夜中の散歩(兼チラシ配り)大好き。怪しまれるけど。

*光害(ひかりがい):様々な夜間照明により夜空が明るくなり星が見えないと言う害をはじめ、動植物や昆虫等の生活リズ
ムへの影響から生態系への悪影響が起こる等の害、街灯や防犯灯が眩しくて眠れないとか歩行者や自動車が見難いとか等の害を言う。エナジーの無駄遣いと言う環境面の問題や景観上の問題も含む場合もある。
海岸沿いの街灯や自動車のヘッド・ライトの光が原因で、上陸したウミガメが産卵を諦めて帰ってしまうと言う事も有るらしい。東京では夜中に鳴くセミが多いですが、大体明るい街灯のそばで鳴いてます。夜間の気温が高いのも原因ですが、やっぱり強い光も影響していると思います。
*イチョウへの光害:イチョウ・ケヤキに対する害は無いとの説有り。でも電飾の熱も結構きつそう。

(画像は、Illust ACよりお借りしました)

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12/10 Digital Camera
 デジカメの購入を検討しています。何故って、仕事で使いたいからです。本の在庫リストに画像を載せるのはもとより、お客さんに画像をメールに添付して送ってあげたら、きっと喜んでくれるだろうなぁ…、と、この所ネットで彼是カメラを物色し、彼是考える日々です。ただ予算が…。まぁ、少し古いモデルならば¥20000台で十分良いものが有ります。出来れば200万画素(2.0MEGA PIXELS)で光学ZOOMで、そしてマニュアル撮影、詰まりカメラ任せでなく、自分で絞りやシャッター速度を選択できるもの、これが希望です。ピッタリのが有るんですが、予算が…。秋葉原まで出かければ、可也お安く買えそうなのですが、国立からの往復電車賃が≒¥1000 お昼は我慢したとして、半日店を休む事等を考慮すると…。う〜ん…通販で買っても変わらんか…。
 「デジカメ散歩」等というサイトを拝見していると、楽しいですね。僕も以前は良く、古〜い一眼レフカメラ(勿論マニュアル)を首からぶら提げて、自転車散歩の道すがら、路傍の風景を撮っていました。忙しくなってからは、殆んど作品が増えていないのですが(最近の写真と言えば、店の帰りに撮った月や街灯の写真が少し)、デジカメでまた撮り始めるか、と言う気持ちにも今大分なりかかっています。…いや、メインは飽くまで仕事、仕事の為。ほしいなぁデジカメ…。

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12/1 落ち葉
 台風がらみの強い雨で、道路や公園や庭には、桜や楓の色づいた葉が散り敷かれています。晩秋…、風情があって良いなぁ…と思うのですが、一般的には、何故か落ち葉は評判悪いですね。如何してなんでしょう? 気候の違いで落葉樹が少なく地域によっては余り身近な存在ではなかったりするかもしれませんが、ここ北緯35度・東経139度の平野部では多くの木々の葉は、春は新緑、夏は緑陰、そして秋には紅・黄葉で其々楽しませてくれます。然も尚且つ、地域に関わらず我々に絶対必要不可欠なO2を提供してくれて、我々の排出するCO2を吸収してくれるその木々の葉が、落ち葉になった途端如何してこうもまた目の敵にされるのか? 確かに、隣家の落ち葉で屋根が痛んで雨もりするとか、街路樹の落ち葉がお店の中に吹き溜まってしまう等と言う実害も、場合によっては有ると思います。それは問題ですが、それとは別に、何故道路や公園に散り敷いただけの落ち葉が、それを眺めて楽しむ暇もなくゴミ扱いされて捨てられて行くのでしょう? 雨にぬれた黒いアスファルトに、赤や黄の落ち葉が鮮やかに張りついているのを見ながら、また、落ち葉をかさこそ音立てさせながら散歩…、良いなぁ〜等と思う僕は変なのでしょうか?
 家の桜や欅の葉が、お隣の庭に落ちます。ゴメンナサイ。忙しくて落ち葉掃きも、枝の剪定も出来ません。ご近所迷惑を考慮して、木を切ってしまうと言うお話を聞くことが有りますが、解る気がします。寂しいですが…。

■追記:落ち葉をゴミとして出すと、焼却されてCO2が増える原因になるから木を切ってしまう、と仰っている方のお話を聞いたことが有りますが、木がそのままであれば、落ち葉を焼却して発生したCO2は、翌春に葉が育つときほぼ同量吸収されるので基本的には問題無いです。って言うより積極的に「落ち葉発電」したら如何でしょう。全国で毎秋膨大な量の落ち葉が発生し、その多くがゴミとして焼却されている訳ですから、これを積極的に利用する。所謂「バイオマス発電」て奴ですね。
落ち葉は可也安定して供給されますから、稼働率も良いんじゃないでしょうか。石油等の化石燃料と違って、常に光合成によって燃焼時に排出されたCO2を吸収しつつ再生される訳ですし。但し落ち葉の元になった木はそのままで、尚且つその木は街路樹や公園樹また農地等の人工的緑地のものと言う条件は付きます。元になった木を切ってしまったらCO2を吸収してもらえないから× 自然林の落ち葉は多くの生物に利用されつつ、ゆ〜っくり分解されて土になって行くので、森から持ち出しては×農地の場合は燃やさず、そのまま土に返ってもらうのが理想か…。
(バイオマス:biomass bioは生物、massは量。本来は「生物量」「生物体量」を意味するが、現在は「生物由来の有機性資源(石油・石炭等を除く)」と言う意味で使われる) '04 1/31

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11/22 moving!!
 この度、サーバー(ホームページをお預けするところ)の引越しをしました。独自ドメイン(インターネット上の住所のようなもので、世界に一つだけしかない。akidesu.comとかfuyudesu.co.jpとか。うちの場合はub-carrot.com)を取得して、前々から考えていた引越しを敢行しました。
 サーバー選びのポイント(商用サイトの場合、転送量制限とデータのバックアップの有無が重要)、ネーム・サーバーの書き換え、等等、いろいろ勉強させて頂きましたが、そのうち忘れちゃうんでしょうね。シナプス退化しちゃうんでしょうね…。ホント最近ものを覚えるのが大変で…。でもお店のHPのURLは短くなって覚えやすくなりました→ http://ub-carrot.com/ ねっ。
今後とも、宜しくお願い致します(^_^)v
 最近作った名刺の、URL部分の修正が大変。ホントに計画性無いんだから…。タノムヨ…。

*シナプス:synapse 脳の神経細胞同士の接続部位。この数が多いほど神経細胞のネットワークも働きも複雑になる。
詰まり年をとって脳神経細胞(ニューロン)が減ってもこのシナプスを増やせば十二分にカヴァー出来る。増やすには頭を使う事が必要。

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10/24 生態系
 生態系。「せいたいけい」最近よく耳にする言葉だと思いますが、今一つ「?」と言う方も多いのではないでしょうか。生態系とは、"Ecosystem"の訳で、文字通り一つのシステムを表すものです。様々な生物と、大気・水・土壌等の無機的環境の中を、物質やエナジーが様々に形を変えて循環して行く一つのシステム=系を表したものです。食べたり食べられたり競争したり住み分けたり等の生物の種同士また生物の個体同士の関係に生物とその外的な環境、つまり水や空気や土等との関係を含めて、一つのまとまり有るシステムと見たものを「生態系」と呼んでいます。我々が「自然」と呼んでいるものの、極々本質的な部分を指したものと言えるかもしれません。大気も水も一続きですから、地域地域の生態系と言うものは有っても、全体としては地球がひとつの生態系です。
 生態系の生物的部分は、沢山の「種」によって構成されています。一般に、その「種」の数が多いほど、その生態系は豊かで安定したものとなります。例えば、唯一種の植物によって構成されている草原や森を考えると(普通そうしたものは見られませんが)、その種が偶々暑さ寒さに弱い種であったり、ある種の病気に弱い種であったり、またある種の昆虫の大好物だったりした場合、一寸した気温の変動や病気の流行、そしてその昆虫の増加により、大きな打撃を受けることも考えられます。それは畑や田んぼや牧草地、そして人工林(植林地)等を考えるとイメージし易いと思います。それらは常に人間が手を加えなければ維持できないものです。反対に、沢山の種によって構成されている、所謂「自然」な草原や森は、一寸ぐらいのことは受け入れてしまいます。病気が流行っても、その病気に強い種も含まれるでしょうし、寒さや暑さに強い種も含まれるでしょう。また所謂「害虫」が増えたところで、その「害虫」の天敵もそこには大体住んでいるでしょう。部分的打撃は受けても、その草原全体や森全体が壊滅してしまう様な事は普通起こり難いことです(但し地球温暖化による気候の変動などは別です)。要するに安定していると言う事です。
 生態系の中では、植物は生産者、動物は消費者(バクテリア等は分解者)と呼ばれます。基本的に動物は植物の作り出したもの(有機物)を利用する事によってはじめて生きる事が可能となります。よって、構成植物種の多い生態系、例えば天然林などは、季節々に様々な花が咲き、また様々な実が成り、それにより四季を通じて多くの種類の昆虫や動物・鳥等がその森に生活する事が出来ます。逆に植物の種類が少なければ、それだけその森を利用できる動物の種類も少なくなります、生態系の豊かさとは、例えばこう言う事です。
 無数と言えるほどの多様な生物種によって構成される生態系(の生物的部分)から、種が失われることが「絶滅」です。種の絶滅とは、その種を含むその生態系が、その種を内包し維持する力を失っていると言う事であると同時に、その絶滅によりさらに力を失い弱って行くと言う事でも有ります。人もまた、生態系の一部分・一構成要素です。生態系が力を失って行く事の意味はお分かりだと思います。もちろん、人間を守る為だけに生態系を守れと言う事では有りません。生態系と言うレベルから見れば、人間を含む全ての生物種は基本的には対等な存在と言えると思います(生態系内の重要度で言えば人間なんぞより植物やバクテリアの方がず〜っと重要度高です)。人間だけが生存や幸福追及の権利を認められるのは筋の通らない事です。純粋に科学的な面から言っても、又倫理的な面から言っても、生態系(自然或いは環境と言い換えても良いです)を守る或いは回復させると言うことは、とても重要だと言う事です。
 日本の生態系から、ニホンオオカミ、トキ、コウノトリ等47種の動物と、55種の植物がすでに失われたと考えられています。絶滅の恐れがあるとされ、「レッド・データ・ブック(環境省版)」に記載されている動植物は、2633種有ります。これが今の日本の生態系の現状です。人間の手によって持ちこまれた移入(外来)動植物による影響、狩猟、そして生息地の破壊。此れが絶滅の3大原因と言われています。これらが様々に関わり影響しあって、絶滅を生み出します。絶滅の原因の殆どが人間の行為によるものです。
 地球は全体で一つの生態系です。我々ひとりひとりが、人間社会の一員であると同時に、地球生態系の一構成員であると言う事の自覚が、絶対重要。

*有機物:有機化合物 炭素を成分とする化合物(二酸化炭素や一酸化炭素等は除く)の総称。「有機」とは「生命あるもの」の意。全て生物由来と嘗て思われていたため。
*レッド・データ・ブック:絶滅の恐れの有る生物種をリスト・アップしたものが「レッド・リスト」。それに記載された種に関する情報等を掲載し纏めたものがレッド・データ・ブック。絶滅の危険度が高い順に、絶滅危惧1A・1B・2の三種に分類される。いろいろな省庁・自治体・NGO等が独自に作っている。

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10/18 朱鷺(とき)
 10月10日、新潟佐渡のトキ保護センターでトキの「キン」が事故により死亡しました。これにより、トキの「日本の」個体群は事実上絶滅しましたことになります。
 トキは、明治時代以前は国内に広く生息し、左程珍しくはない存在でした。しかし、明治以降、それまで将軍・大名他一部の人々にのみ許されていた狩猟が、一般にも解禁となり、アメリカ南北戦争終了後の余剰小銃が安く輸入された事も有って、人々の間に普及。結果、白くてよく目立つ大型の鳥、トキ・コウノトリ・タンチョウ等は格好の標的とされ、瞬(またた)く間に減少。タンチョウは明治22年(1889年)、コウノトリは明治27年(1894年)に早くも保護の対象とされています。トキは少し遅れて明治41年(1908年)に保護鳥となっています。トキの場合、尾羽や風切羽に見られる朱鷺(とき)色と呼ばれる淡い朱をした羽毛が、羽箒等に重宝がられたりもした様です。
 保護の対象となったとは言え、その後も密猟等で減少は続き、コウノトリは大正10年、トキは昭和9年、そしてタンチョウは昭和10年にそれぞれ当時としては最も重要度の高い保護指定、天然記念物の指定を受けています。三者とも江戸期までは各地に広く生息・分布していた訳ですから、減少の速さに驚きます。
 そして戦後です。今度は生息地の破壊や農薬による汚染が始まります。特に、田園地帯で人間の生活域と多く接するトキやコウノトリは、大量に使われ出した農薬による餌(カエル・ドジョウ・タニシ・昆虫等)の減少、そしてその餌を通しての農薬の体内への蓄積が決定的ダメージとなった様です。当時大量に使用されたDDT及びその体内での分解代謝物であるDDEと呼ばれる物質が、鳥の卵の殻を薄くし、卵の孵化率を下げる等の影響が広く見られます。トキやコウノトリもおそらく影響を受けていると思われます。実際、保護センターで死亡した「元野生」のトキの体内からは、非常に高濃度のDDTや水銀(有機水銀系農薬由来)が検出されてます。
 タンチョウの生息数は、北海道におよそ900、世界(ユーラシア大陸極東部)に1000〜1500。コウノトリの生息数は日本の飼育下(ロシアの個体群由来)で約100、中国・ロシアに野生でおよそ3000と言われています。トキの場合は、日本の飼育下で約40(全て中国の個体群由来)、中国に野生でおよそ200、飼育下で約250となっています。何れもとりあえず、絶滅は避けられています。が、野生状態で「取敢えず」絶滅の危急性が無いと言われる個体数は、種類によっていろいろありますが、大雑把に言って最低1万程とされています。まだまだです。特に、生息地の減少により、一地域・地区に固体が密集してしまう場合も有り(鹿児島県出水のナベヅルやマナヅル等。タンチョウもそのようです)、伝染病等流行れば一気に減ってしまいます。
 「絶滅」は常に彼らの背後にいます。
 「日本の」トキは絶滅しましたが、前述の様に、種としてのトキは絶滅はしていません。然し、この「日本の」と言う事を我々日本人は重く受け止めなければならないと思います。彼らの絶滅は、我々日本人が導き出した結果で有る訳ですから。
トキやコウノトリを狩猟した人々、営巣に必要な高木を伐採した人々、そして大量の農薬を使用した人々。何れも其れなりの背景が有っての事ですから、そうした人々を責める気は有りません。ただ全体として、人と野生生物との、可視・不可視の様々な関係を忘れ或いは無視し、勝手放題やってきた、その結果の「絶滅」、その責任は重いと言う事です。
 種の絶滅や森林の破壊など、こうした事が繰り返される世の中で、命の大切さを訴えても、説得力は余り期待できません。この日本に、或いはこの地球に、生きているのは人間だけではないと言う事。又、人間だけでは到底存在すら出来ないと言う事。この極シンプルな事を、改めて強く認識したいと思います(思うだけじゃ駄目ね)。
 現在、コウノトリトキも、野生復帰計画があります。生息環境の確保、地域住民の理解(嘗ては田んぼを荒らす或いは荒らすのではないかと嫌われたりしました)、また外部から遺伝系統の違う個体(トキは中国 コウノトリはロシアの個体群由来)を人為的に導入する事の生態系への影響等など、問題は多いですが、失われた生態系の復元、忘れられた人と野生生物との「其れなり」の関係の回復など、その当りは実現したらいいなと思っています。
 トキやコウノトリが、普通に居る川や田園の風景。見たいなぁ〜…。長生きしよっ。

*トキ:コウノトリ目トキ科 学名二ッポニア・ニッポン 国際保護鳥。現在野生の存在が確認されているのは中国のみ。ロシ
ア・朝鮮半島では絶滅したと考えられている。中国の個体群も日本の個体群も同種と考えられている。桃花鳥。
*キン:彼女の保護に携わった宇治金太郎さんの名から。
*コウノトリ:コウノトリ目コウノトリ科 「松上の鶴」は本当はコウノトリ。日本の個体群はトキより一足先に絶滅。時折大陸から冬渡ってくる。大陸の個体群も日本の個体群も同種と考えられている。
*DDT:DichloroDiphenylTrichloroethane(ジクロロ・ジフェニル・トリクロロエタン) 日本及び欧米では使用禁止。途上国ではマラリア対策等に使用中。内分泌撹乱物質(環境ホルモン)として考えられている。

■追記:鳥インフルエンザ流行ってます。鳥類全般に感染するそうなので、トキ・コウノトリ、そして出水のツルや北海道のタンチョウ達、心配です。トキやコウノトリの場合、施設の見学者の方々の靴を消毒したり関係者以外原則立ち入り禁止にしたり等考えられている様です。個体が集団飼育されていたり密集したりしている所で流行ったら大変。絶滅方向へ一気に加速しかねない。
野生ツル越冬地の分散や、トキ等は分散飼育を進めて行かないと、毎冬同じ脅威を感じてなきゃならない。他にも病気はいっぱい有るだろし。
(鳥インフルエンザのヒトへの感染は内臓や排泄物への接触等(大量のウィルスが肺に入り、細胞内に侵入して感染したと見られているらしい。人間の細胞への侵入自体稀らしい)からと考えられ、食べる事によっての感染例は現在のところ知られていないそうです。調理による加熱と胃酸でウィルスは死滅するとのこと) '04 3/7

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9/21 初期化
 あれは8月の終わり。毎日酷使しているノート・パソコンのLCD(液晶)モニターの画面が、青地に縦のストライプに埋め尽くされ、機能しなくなりました。仕事が出来ない…。凹んでいても仕方ないので、気を取り直しメーカーに連絡。LCDケーブル断絶の為修理が必要との事で早速入院…。行ってらっしゃい…・。
 待つこと九日。その間HPの更新が出来ない為、入荷した本は店の隅に堆(うずたか)く積まれ、売れた本はメモにびっしりと書き込まれ…。お客さんからの店の口座への入金確認も出来ない為、毎日銀行と郵便局へ入金確認に出掛け…。お客さんからのメールの受信も出来ない…。本当にご迷惑をお掛けしました。
 しかし、ここで終わらなかったのです。「お帰り…」とPCを抱きしめ、勇んで仕事を再開したのも束の間、今度は起動が出来ない…。動いていたのはたった一日。退院二日後には初期化の必要に迫られてしまいました。何度起動させようとしても、「データエラーです」「セクタが見つかりません」の文字が、虚しく画面に浮ぶのみ。原因は不明。ウィルスではなさそう。PC購入時にお世話になったシステム・エンジニアの方に電話でいろいろ指示して頂き、必要最低限のデータを移動させてフォーマット(初期化)。それ自体は上手く行ったのですが、仕事再開中にフリーズ。強制終了し再起動をかけたらスキャン・ディスクの25%の所でストップ。メーカーに問合せると、ハード・ディスク交換が必要との事。データが消える…、全てが消える…。呆然…。でも凹んではいられないと、再び気を取り直して再入院させました。
 今度は待つこと八日。新入荷本の山は更に高く、販売済み本のメモは更に増え、お待たせしているお客さんからのメールは更に溜まり…。でもそれだけではなかったのです。今度は電話の混雑という難問が待っていました。初期化されたPCの領域設定の仕方が分からず、メーカーに問合せ電話を掛けても30分待ち。時間をずらせて再度掛けても30分待ち、再々度掛けても同じ。5回目くらいで何とか成功。リカバリも成功。しかし今度はインターネットに接続できないのです。此れが出来なきゃ仕事にならん。店の(或いはこの)HPを又HP作成ソフトをダウンロードしなけりゃ仕事ができん。通販も出来ん。ところがLANカードのドライバのインストール用CD-ROMを紛失してしまい、ADSL接続が出来ないのです。ドライバをメーカーHPからダウンロードしたくても出来ないのです。通常回線でインターネット接続をしようとしたのですが、プロバイダーの接続ポイントがすっかり変わってしまい、電話番号が分からず問合せ電話を掛けてもまたまた繋がらず。やっと繋がってもまたまた30分待ち。何度掛けなおしてもまたまた同じ。それでも何とか通常回線での接続を果たし、ドライバのダウンロードをしたまでは良かったのですが、インストールの仕方が分からない…。また問合せ電話か…(T T)
 やっと、全てが終わりました。お客さんに関するデータ等、最低限のものはアナログでバックアップ(要するにノートに書いておいた)していたので殆ど無事でした。大変でしたが勉強させて頂きました。いろいろ有るのが人生です。この教訓を生かして行きたいと思います(ホントに生かせよ)。

*お店のお客さんには本当にご迷惑をお掛けしました
*電話で親切に説明して頂いたメーカーやプロバイダーの方々、有難う御座いました

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8/20 継続
 いたく感動しております。読売ジャイアンツ川井昌弘選手、犠打世界記録達成。先程Radioの中継で、その場面に立会わせて頂き、感涙で御座います。おめでとう御座います。
 好選手、又スター選手揃いのジャイアンツにあって、生き残る術として、守備とバントのスペシャリストと言うニッチェを見つけ或いは開拓し、こつこつと努力を続けた一つの結果。「継続」というものの重さを、今ひしひしと感じております。現在の自己に相応しい方向を的確に見定め、僅かづつでも、前進を続ける。けして現状に甘んずると言う事ではなく、「今の自分」に出来る事、「今の自分」がすべき事を見つける。常にその時点その状況での「最良」は何かを考えBestを尽くす。結果は後からついて来るものです。
 是非中学校の教科書に、彼の事を載せましょう(小学生にはちと無理か?)。休まず、投げず、地道に道を極めた彼の生き様を知れば、キレたり屈折したり何ぞは出来ません。

*犠打:打者が犠牲になってランナーの進塁や得点を助ける打撃。犠牲バント(送りバント)と犠牲フライが有りどちらも打数はカウントされません。一般には「犠打」は「送りバント」を指し犠牲フライは「犠飛」として区別されます。
*犠打世界記録:512犠打 米メジャー・リーグ、エディ・コリンズ選手の記録(70年以上前の記録)511犠打を塗り替えた。コリンズ選手の場合犠牲フライ等も含まれているので送りバントで言えば川井選手がダントツ世界一。ただコリンズ選手は、3309安打を打ち生涯打率も3割3分3厘。スゴイ。
*ニッチェ:niche 生態的地位 その生物種が生態系というシステムの中でどのような地位・位置或いは役割を占めるかという一つの概念。適所という意味も有る。ニッチとも。

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8/3 Mars
 店を閉めて帰る深夜0時頃、南南東の空に赤く光る星が随分と目立ってきました。Mars=火星です。お気付きでしょうか。
火星は太陽から見て地球のすぐ外側を公転する、太陽系第四惑星。太陽からの距離は地球の≒(およそ)1.5倍、公転周期は地球を1年として≒1.88年、赤道半径は地球の≒半分、質量は地球の≒10分の1、重力は3分の1、大気の量は≒地球の200分の1、大気組成は95%がCO2(地球は0.03%(でも増加中))、衛星は2個、そして現在の地表に液体の水は無いと考えられる…。
 と我々の星とは大分違いますが、自転周期は≒24時間、自転軸の傾斜は25.2度(地球は24.3度)で四季が有ると、よく似ている部分も有ります。
 その火星が、只今地球に大接近中です。ドノくらい大接近かというと、なんと最大≒56000000kmまで近づきます。5千6百万kmです。「はぁッ?」でしょうね…。でも小接近時が≒100000000km(1億km)ですから、可也近い(因みに太陽−地球間は≒1億5千万km)。明るさもマイナス2.9等程にまでなります。全天で最も明るい恒星シリウスがマイナス1.46等くらいなので≒3.6倍も明るいことになります。
火星 大接近だの小接近だのと「何其れ?」と言う方も多いでしょう。ご説明します。地球の公転周期は1年ですね。火星の公転周期は1.88年です。よって地球が火星を内側から追い越すということが起こるわけです。火星の公転軌道は地球が殆ど円に近いのに対し、大分楕円形をしています。よって最も太陽に近い点(近日点)と最も太陽から遠くなる点(遠日点)ではその距離の差は大きくなります。それに対し地球の軌道は略(ほぼ)円と見なせるので、近日点と遠日点での差はごく小さくなります。その為、地球が火星さんを追い越す時に、火星の遠日点付近で追い越すと地球−火星間の距離は大きくなりますが、近日点付近で追い越せばその距離は小さくなる訳です。前者を小接近、後者を大接近と呼ぶのです。
 大接近は15年周期でやってくるのですが、今回の大接近はここ100年では数値上最も近づくもので、或る計算によると≒60000年前の大接近時の数値に近いものだそうです。
 六万年前…、第四期洪積世、所謂旧石器時代。第四氷期(ウルム氷期)が始まるか始まらないか。ネアンデルタール人と呼ばれる絶滅人類が欧羅巴や中東に住んでいた頃…、ですね。
 今回火星は、視直径でいうと25″(秒)で、小接近時14″の2倍近い大きさに見えるそうです。大気の状態が良ければある程度口径と倍率の大きな望遠鏡で、白い極冠(ドライアイス(COの固体))や地表の模様も確認できるでしょう。できれば口径70mm以上、倍率100倍以上は欲しいですね。数値上最も近づくのは8月27日ですが、8月下旬〜9月上旬は見掛け上殆ど変りません。是非ご覧になって下さい。
 東京の夏の夜の濁った大気に、赤い火星が妙に妖しげ。

*Mars:マーズ ローマ神話の軍神マルス。
*衛星:フォボスとダイモス 直径は其々≒22km ≒13kmと小さい。月は3500km近くもある。名前はギリシャ語で其々「恐怖」と「戦慄」だそうな。怖っ。
*明るさ:数字が小さいほど明るい。一つ数字が小さくなると≒2.5倍明るい(実視等級)。
*「水は無い…」:嘗(かつ)ては有った。現在も地下には氷の形で有るかも。
*視直径:星を円と見なし、円の直径を底辺とした2等辺3角形の頂角の角度。頂角は当然我々の目の焦点の位置。
*″(秒):秒角 角度1度の360分の1

追記:口径70mmに100倍一寸の倍率で何とか(でもはっきりと)表面の模様が確認できました。 8/22

(画像は、Illust ACよりお借りしました)

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7/3 ネムノキ
 大体毎日一度、通販の本を発送する為に、近くの郵便局(何時もお世話になります)まで歩いて行きます。以前は自転車で行っていたのですが、毎日12時間狭い場所に座っているので「エコノミー・クラス症候群」が、詰り血栓形成が心配になり、少しでも血流停滞を防ごうと、お客さんには申訳無いんですが、店を閉めて歩いて行く様にしています(大体すぐ近くなのに自転車で行く事自体間違えと親しい人にはツッコマレました)。
 と、血栓予防が本題ではないのです。本題はその毎日行く郵便局からの帰り道に見掛ける木に関してのお話しです。
 …郵便局を出、店に向おうとすると一寸ハイソな住宅街に稍高く、淡いピンクの綿雪の塊を幾つか乗せて居るように見える余り見た記憶の無い様な木が100m程先に見え、「ん? ネムノキか?」と生き物に関しては少々好奇心の強い僕は、ここ暫く気になって居りました。でも一応は仕事中なのでのんびり散歩しているわけにも行かず、なかなか確かめに行けなかったのですが、愚図愚図していると花も終わってしまうので思いきって確認に行ってきました。矢張りネムでした。ネムの花―花と言っても目立つピンク色の部分は花弁ではなく雄蕊なのですが―は夕方から夜にかけて咲くので、昼間は目立たないのですが、その株は今年非常に花付きが良いらしく、しおれた花が固まりになって其れなりに目立っていました。それで何やら見掛けない奴と思えたのかもしれません。
 ご存知の方も多いと思いますが、ネムノキ Albizia julibrissin(マメ科 ネムノキ属)は夜になると葉を閉じます。為に「眠ノキ」と呼ばれます(ホントかよ)。ネムノキの葉は、2回羽状複葉(うじょうふくよう)と言って、枝から分れた葉の軸が一度枝分かれ
し、其れが更にもう一度枝分かれして、そこに小葉(しょうよう)という文字どうり小さな葉を付け、全体として鳥の羽毛の様な形をしています。この全体が一枚の葉っぱです。一見独立した葉のように見える小葉の柄の部分(葉柄 ようへい(小葉柄))の付根に、夜に葉を閉じる―睡(就)眠運動の為に必要な器官が在ります。葉枕(ようちん(正確には副葉枕))と呼ばれる器官で、小葉柄の付根をその葉枕の細胞が包みこんでいます。主に光の刺激を受けてこの葉枕内細胞のイオン濃度が、小葉柄付根の上下で変化を起こし、其れに連れてそのイオン濃度を均一にする為に水の移動が起こります(浸透圧の変化ですね)。そうすると小葉柄の付根を包む葉枕内細胞では、小葉柄の上下で水分の圧力(膨圧 ぼうあつ)に差が出来下側の圧力が高ければ小葉は上に、上側の圧力が高ければ小葉は下にと其々動く事になる訳です。要するに葉枕が関節の働きをすると言う事です。んじゃ何故夜葉を閉じるの? と疑問が浮かびますよね。葉っぱは光合成する為の器官ですから夜開いていても良い事は何も無い、水分は逃げるは熱は逃げるはで。解り易いですね。只もう一つ説があり、それは月光の影響を避ける為と言うものです。ネムノキと言うのは長日植物といって、夜が一定時間よりも短くならないと花芽を作らないタイプです(逆は短日植物と言い夜が一定時間より長くならないと花芽を形成しないタイプ。キクなんかが代表的)。為に夜間月光を受けて早めに花芽形成が起きてしまうのを防ぐのだ、と言うものです。でも月光程度の光の影響を受けてしまうとしたら、街灯の光何ぞも植物にとってはいい迷惑ですね。実際街灯近くの街路樹の葉が冬になっても落葉できなくなってしまったり、畑の野菜や田圃のイネの成長が街灯の光の影響を受けてしまうといった事も有る様です。
 僕が小学校に通い始めた頃、通学路脇に鬱蒼とした雑木林が有り、道路と林の境界から少し身を乗出すようにして、一本のネムノキがよく花を咲かせていたのを、今思い出しました。そのすぐ傍で自転車でスッ転び、大流血したのも思い出しました。

*エコノミー・クラス症候群:深部静脈血栓症 狭く乾燥した飛行機内に長時間座っている為に血流停滞や血液濃度の上昇で足に出来た血栓(血の塊)が肺や脳に達し最悪死亡にも至る場合の有る病気。飛行機内で良く発症するので付けられた名前。でも勿論似たような条件下なら何処でも起こり得る病気。適度に歩いたり足を動かしたり水分を補給したりするのが必要。
*就(睡)眠運動:光による刺激だけでなくサーカディアン・リズム―概日周期によっても葉の開閉が起こる。詰りずっと暗くしても逆にずっと明るくしても暫くは夜になると(その時間になると)葉を閉じ朝になると(その時間になると)葉を開く。
*サーカディアン・リズム―概日(がいじつ)周期:ヒトを含む全ての生物に見られる約25時間の生理機能の周期。実際の時間を知る事が出来ない状態でも(時計が無い、眠っている、ずっと暗い或いはずっと明るい場所に居る等)体内時計によって作られ維持される生体リズム時間感覚。目覚ましが無くても同じ時間に目が覚めるとか、猫が毎日同じ時間に家族の帰りを外に出て待つとか。この調節が上手く行かないと時差ボケ。
*体内時計:哺乳動物では脳内の視交叉上核と言う部位が作るリズム。視交叉上核でセロトニン(神経伝達物質)が作られこのセロトニンから松果体(しょうかたい)と言う部位でメラトニンというホルモンが作られ、これが血流に乗って全身に運ばれ生体リズムをコントロールするらしい。

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6/27 突然聴きたくなる曲
 或る日ふと、急に聴きたくなる曲(歌)ってないですか? 僕には有ります。何週間かの周期で、或いは曲によっては何年かの周期で。そんな曲の幾つかを挙げてみたいと思います。

 ▼SUBDIVISIONS(サブディヴィジョンズ)/RUSH(ラッシュ)  近未来の管理社会や都市の中での疎外感を歌った曲。
 都会で働いていた頃(楽器店勤務)、早番で上がったとき等、この歌をヘッド・フォンで聞きながら、夕暮れの新宿をさ迷い歩いておりました。"nowhere is the dreamer  or the misfit so alone"  "...conform or be cast out"
  RUSHはカナダのプログレッシブ・ハード・ロックバンド。僕が全ての芸術をひっくるめた中で最も好きなアーティスト。20年以上来日していませんが、万が一Live実現の暁には 店は臨時休業となります(^_^;)
 ▼流星/吉田拓郎  人生の歌ですね。聴きたくなるというよりは、歌いたくなる曲かも。この歌詞に有る゛流れる星゛の様に生きるのが理想です。結構有名な曲(昔〜しTVドラマの主題歌に使われていました)なのでカラオケにもあるやもしれません。
 是非歌ってください。
 ▼傷だらけの天使・悪夢/小山卓司  今よりももっとずっと長かった髪を靡かせながら、新宿や渋谷の夜を闊歩していた時、頭の中には良くこの歌がリピートされていました。完全青春ドラマ(古っ)の主人公(一寸ワル)になり切ってましたね。この2曲は僕にとってはセットです。これも歌いたくなる曲と言った方が良いかも。
 小山(おやま)卓司氏は余りメジャーでは有りませんが、素晴らしいRocker&詩人です。「大人」や「常識」に対し反骨精神をお持ちの方、人生や世の中を真っ正面から見据えたい方、そんな方々にはお薦めです。僕なんぞが彼是(あれこれ)言うより
も、official site "RED&BLACK"に詳細がありますので、是非。
 ▼百年の孤独/epo  一寸座礁気味で、少し自分を見つめ直さなアカンなと思う時、何故か必ず聴きたくなります。「本当の有り難う」を言えるような人生を、送りたいもので御座います。日々是反省の毎日で御座います。
以前某TV番組のエンディング・テーマに使われていましたから、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。カラオケにも有るかも。
 壮大な時空の一部としての自分を感じて下さいませ。
 ▼Take Me Home, Country Roads/JOHN DENVER  所謂゛カントリー・ロード゛です(僕は゛故郷へ帰りたい゛と言うタイトルの方がしっくり来ます)。僕は99%は洋楽ばかりなのですが、その洋楽を聞くようになった切欠(きっかけ)がこの曲(を含むアルバム)でした。
 山歩き大好き少年だった僕が゛自然を謳うミッキー・マウス゛のJOHNを好きになったのは自然な成行きでした。今でも山に行きたくなると自動的にこの歌を聴きたくなります。山歩きに夢中だった少年時代の、あれやこれやが思い出され、涙無くしては聴けましぇん。
 ▼Don't Cry/GUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)  大体この曲を聴きたくなるのは可也凹んでる時で、この曲の入ったCDを探し始めると「一寸きとるなぁ…」と自覚します。解り易っ。
 アクセル・ローズのえげつない声と、優しく哀しい詞とメロディが妙にマッチした、感涙もののコッテコテバラード。ラストで笑いをとる辺りがヴェリグゥ。2ヴァージョン有るんですが如何違うのでしょう?

 大体上記の曲は、゛SUBDIVISONS゛を除いて滅多に聴かないのですが、聴きたくなるとしつこいくらいにリピートします。又大抵「歌いたい曲」でも有るので、お客さんの来ない暇〜な時に聴いて(歌って)います(現在゛傷だらけの天使゛リピート中)。

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6/20 有事法制 その参
 「備え有れば憂い無し」、確かに事が起こった時の為に対処方を纏めておくのは必要かもしれません。理論的には日本が武力攻撃を受ける可能性は常に0とは為らない訳ですから、その点では有事法制の必要性は解らないでも有りません。只問題は、「その弐」に書いた様に周辺事態法と絡み、日本領土外でのアメリカの戦争への協力・参加への可能性を含む…と言うよりは、はっきりとアメリカ軍への協力を意図したものの様に思える事です。日米安保条約第5条では、日本の領土内で日米どちらか一方が攻撃を受けた時には共同で戦うとなっていますが、実際には、これまた「その弐」に有るように、日本領土内で日本が攻撃を受けた場合、米軍は日本を防衛する義務が有るが、日本は憲法の制約上集団的自衛権の行使が出来ない為、米軍が攻撃を受けても米軍防衛の為に戦うことは出来ないとされています。これを「片務性」と言い、この事の解消が日米間の長年の懸案になっているようです。詰り、アメリカは極東での経済的活動の為に軍事的プレゼンス(軍事的に睨みを効かせると言う事ですな)が必要。そして、出来れば日本にその仕事を共同若しくは単独でやってもらいたい。その為には日本が(日本軍=自衛隊が)戦える国である事が望ましい。そして日本は、アメリカをしっかりと味方につけたい、少なくも敵に回したくはない。その為には片務性を解消して、アメリカに対等な軍事的政治的パートナーとして認めて貰う必要がある。そしてその為には、アメリカと共に戦える軍隊・国にする必要がある、と、そんな意図が有るように思うのです。序でに、自衛隊が国外で軍事的圧力を発揮できれば日本の多国籍企業も助かると…。
 アメリカを敵に回す必要は無いですが、日本が真に味方に付けるべきは周辺ASIA諸国でしょう。そのASIA諸国が一番心配しているのは、日本が再び軍事大国化する事です。そのASIA諸国を心配させて、警戒心を高めさせて緊張の度合いを強めさ
せるような事をしてどないすんねん、といった感じです。
 かつて日本の仮想敵国はソヴィエトでした。そのソヴィエト亡き後現在の仮想敵国は某北朝鮮です。ご近所さんです。某北朝鮮に限らず、まず、ご近所さんと仲良くする(外交努力)のが一番だと思います。ああだこうだと非を指摘して追詰めるより。大体今の朝鮮半島及び北朝鮮の状態は、日本による植民地支配や大陸への侵略が根本原因です。その事にもっと思いを至らせて対応すべきじゃないでしょうか。北朝鮮による拉致問題は解決すべき問題だと思いますが、日本は朝鮮半島の人々を強制労働と言うような形で大規模に「拉致」した過去があります。相手を責めるばかりでは問題は解決しないと思います。武力によらない外交こそ日本の生きる道だと思います。

*軍事的プレゼンス:国外における軍事的影響力の存在。軍事的に圧力をかけて都合の良い様に政権・政策を替えさせる等など。
*多国籍企業:複数の国にわたって生産・販売活動を行う巨大資本の大企業。
*周辺事態法・集団的自衛権については「その弐」をご参照下さい。

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6/11 有事法制 その弐  周辺事態法
 有事法制と言うのは、'99に制定された「周辺事態法」をセットで考えなければならないもののようです。周辺事態法と言うのは、日本の周辺で戦争が起こっているが直接攻撃は受けていない、けれども、その内危なくなるかもしれないと予測される時に、自衛隊はじめ自治体・国民を動員してアメリカ軍を後方支援できるとした法律です。アメリカ軍に対し武器弾薬以外の補給、つまり水・食料・燃料の提供や、医療・輸送・整備等のサーヴィス、また港湾・空港等の施設を提供して、武力以外の方法でアメリカの軍事行動=戦争をバック・アップ出来るとしています。バック・アップとは言っても、補給等は軍事行動の完全な一部ですから、立派な戦争行為と思います。
 仮に、日本の近く(と言っても「周辺」には特に地理的限定は無いようです)で米軍が戦争を始めて、これはこの儘では一寸ヤバイかも…、と判断されて周辺事態法が発動され、自衛隊が米軍を後方支援し始めたとすると、幾ら武力を使わないと言っても相手側(米軍と戦っている相手)から見れば、自衛隊も同じ敵と見なされるでしょうから、攻撃を受けかねません。となると、「武力攻撃が予測される事態」と言う事で、「有事」と判断されて武力攻撃事態法が発動され、自衛隊が行動を開始し、自治体も国民も戦争に協力させられる事になる。要するに、日本が直接攻撃も侵略も受けていないのに、アメリカの始めた戦争の為に日本は戦争状態になる、また否応無しにアメリカの戦争に協力しなければならなくなる、と云う事が起こり得るということです。アメリカの戦争と言えば、ヴェトナム…アフガン…イラク…等々です。考え過ぎ?かなぁ…。因みに日米安保条約第5条では、日本の領土内でどちらかが攻撃を受けた時に共同で戦うとなっています。
 有事法制も周辺事態法も、今回集中的に調べたものなので、理解度は低いかもしれません。正直受け売りも有ったりしま
す。
 でも事の重大さは其れなり理解できたと思っています。また知る事の大事さも再認識しました。まず知る事。此れが大事だと思います。人間、幾ら自分の頭で考える事が一番大事とは言っても、知らない事に関しては考える事は出来ないですから
ね。

*周辺事態法:周辺事態に際して我が国の平和及び安全を確保するための措置に関する法律
*日米安保条約第5条:軍事的同盟国(アメリカですね)が攻撃された時日本が攻撃されていなくても共同で戦う権利を「集団的自衛権」と言いますが、此れは持ってはいるけど使えない、憲法に反するという解釈が一般の様です。此れに対し、日本が攻撃された時日本のみで戦う(自衛)権利を「個別的自衛権」と呼び此れは憲法の範囲内(憲法は自衛権を放棄していないと解釈)とするのが一般の様です。よってこの安保の5条はとてもビミョー。「日米の個別的自衛権の共同行使が可能」と言う苦しい解釈も。

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6/5 有事法制 その壱
 「有事」とは「戦時(戦争)」と云う事です。戦争が起こった時及び起こりそうな時そして予測される時に適用される法律と云う事です。簡単に言えば戦争が出来る様にする為の法律、国民・自治体を戦争に協力させる為の法律、と云う事のようですね。適用された場合は平時の法律や人権に制限が加えられます。軍隊が私有地を通過する、邪魔な建物を撤去する、私有地に陣地を構築する等、普段なら当然違法となる行為が合法となる、軍隊が民間の運輸業者に軍事物資を運ばせる、民間の病院に負傷兵を治療させる、民間のマンションを宿舎として使用する、土木建築業者に橋や道路を修復させる等が「協力要請・依頼」ではなく「協力命令」となると言う事です。お米から灯油から医薬品まで全ての生活物資の販売・移動の禁止(保管命令:罰則有り)や徴発も出来るようになります。また、自然環境を守る法律も制限を受けます。国立公園の中に陣地を構築したり、守られてきた森を伐採したり、海岸に地雷を埋めたり出来る訳です。「国家総動員法」を思わせます。
 なんでこんなに重要な問題に関して、今一つ関心が集まらず、今一つ議論が盛りあがらず、今一つ注目が集まらなかったんでしょう。斯く言う私も、関心は持ってはいましたが今一つピンとこないまま今まで来てしまいました。「有事」という言い方にも一つ原因が有るかもしれません。此れが冒頭に書いたように「戦時(戦争)」だったら少し違っていたかもとも思います。地球温暖化を防ぐ為に温室効果ガスであるCO2の削減はとても緊急性の高い事柄ですが、一向に自動車は減らず、また電気・ガスの消費量も減りません。此れもいろいろ原因は有るでしょうが、「温暖化」「温室効果」などという言い方にも問題が有りはしないかと思ったりもします。「温暖になるなら良いジャン」「温室→暖かい→快適、良いジャン」と。何か言葉の持つ柔らかさに紛れて、今一事の重大さが伝わり難いような気がするのですが…。「気候変動」という言い方のほうが、深刻さが伝わり易いように思いますが(ただ「気候変動」だと「海面上昇」が入らないんですよね)。如何でしょう? 瑣末な事でしょうか。
話がそれましたが、撤退→転進、全滅→玉砕、敗戦→終戦、軍隊→自衛隊、戦争→有事、等、言換えには気をつけたいで
す。

*有事法案:武力攻撃事態における国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律案(武力攻撃事態法)自衛隊法一部改正案 安全保障会議設置法一部改正案

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6/4 AMS法
 弥生時代の開始が約500年古くなって、紀元前300年弱とされていたものが、一気に紀元前800〜900年になったと言うのはご存知の方も多いと思います。本当だとすれば、鉄器の使用開始時期が大陸のものと対して変らなくなるなど、色々問題も有るようですが、真偽の程は、充分慎重に判断してもらいたいと思います。
 と、行き成り考古学ネタで「何? どしたの?」かもしれませんが、別に如何もしません。ただ、タイトルにもある「AMS法」に就いて書きたくなってしまったのです。過去の遺物の年代測定、つまりその遺物が何年くらい前の時代のものかを調べる場合比較的最近(といっても数万年)の資料を測定する時に、「炭素14年代測定法」と言うものが使われます、AMS法とはこお測定法の一つで、今回の弥生時代が500年古くなったと言うのも、このAMS法に拠って土器に付着したおコゲや煤を測定した結果から導き出されたものだそうです。
 炭素14・14Cというのは一般的に存在する炭素12・12Cの同位体で、放射性です。大気上層で宇宙線により窒素原子から生成されます。炭素全体の一兆分の一しか有りません。そして全体に占める割合は常に略一定と考えられています。この炭素14が半減期5730年で、β線(電子)を放出しながら崩壊して窒素14に変って行きます。つまり、炭素14原子が100個有ったとして、それが50個に減っていたらば、それは≒5730年前のものだと言う事が推測出来る訳です。
 植物は、この炭素14を二酸化炭素・CO2という形で光合成により体内に摂り入れ、人間を含む動物はその植物を食べる事で炭素14を摂取します。つまり生物体内には常に大気中と同じ割合で炭素14が含まれているわけです。ところが、その生物が死んでしまうと、新たに炭素14は摂り込まれなくなりますから、減る一方です。よって、この炭素14の減り具合を測定してその生物(木材だったり焦げたお米だったりしますが)が生きていた時代を推測すると言う事です。
 通常の炭素14による年代測定は、崩壊時に放出するβ線を測定して炭素14原子の数(どのくらい残っているか)を調べるのですが、崩壊が酷くゆっくりで測定に時間がかかり、かつ周囲からの自然放射線を遮断するため厚さ25cmの鉄の箱(重さ5t)で覆わなければならない等、大変らしいです。ところが、AMS法(Accelerator Mass Spectrometry:加速器質量分析法)は、加速器の磁場の中でのイオンの軌道がイオンの質量によって変る事を利用する為、炭素14の数を直接数える事が出来るのだそうです。資料もβ線を測定する場合の千分の一の量で測定でき時間も余りかからないと言う事です。僅かな炭素の量で測定可能なので、鉄の中に含まれる炭素14(製錬のとき木炭を使うから)を測定して鉄器の製造年代も直接測定可能だそうです。
実は、AMS法と云うのものを今回始めて知りました。炭素14法自体は考古学が好きなのでお馴染みでしたが…。それで「AMSって何じゃ?」といろいろ調べるうちに書きたくなってしまったわけです。それだけです。オチは…無い…。

*炭素14:炭素は陽子×6+中性子×6で質量数は12ですが、炭素14は中性子が2個多い(陽子×6+中性子×8)ため質量数14。空気中の窒素(陽子×7+中性子×7で質量数14)原子に宇宙線が衝突して中性子が弾き出され、その中性子が他の窒素原子に衝突して生成される(中性子が一個加わり7→8になり陽子が一個弾き出されて7→6になると云う事で良いのかな)。
*同位体:陽子数(原子番号)が同じで質量数(陽子数+中性子数)が違う原子。要するに中性子の数が違う。中性子を放出する放射性同位体とそうでない安定同位体とが有る。化学的性質はほぼ同じ(電子数が同じだから)で物理的性質は少し違う(重さが違うから)。
*宇宙線:宇宙空間からやってくる高速・高エナジーの放射線。90%は陽子。超新星爆発(重い星の最期)やブラック・ホール等が発生源と考えられる。常に降り注いでいる。大気中の窒素や酸素の原子核に衝突して2次宇宙線(陽子・中性子等)を発生させる。僕達の体を毎秒約100個の宇宙線が貫いている。
*加速器:荷電粒子(+とか−とかの電荷をもった粒子。電子(−)とか陽子(+)とかイオンとか)を電場の中で加速させる。粒子や原子を高速で衝突させて構造を調べたり加速粒子から二次的に発生する線や粒子を利用する。
*イオン:原子や分子が電子(−)を余分に得て−の電荷を持ったり(マイナス・イオン)、電子を失って+の電荷を持ったり(プラス・イオン)した粒子。

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5/18 CBU-87
 正確には"CBU-87 CEM"となるらしいですが、所謂「クラスター爆弾」のことです。色々タイプが有る様ですが、一般にクラスター爆弾と言われているものはこの型です。長さ2.34m 重さ950ポンド(約431kg)で BLU-97/Bという子弾202個を内蔵し空中から其れを撒布するというものです。この子弾の不発率が5〜10%と高い為、多くの不発弾が地雷の様に戦闘終了後も人々を傷つける事が以前から指摘され、「非人道的」兵器として問題視されている兵器の一つです(「非人道的」兵器って言うのも何か変ですよね。「人道的」兵器って有るんですかね)。アフガン等ではこの子弾が缶入飲料に似た形で、しかも米軍が投下した人道援助日常食料(HDR)と同じ黄色に塗装されていた為、多くの子どもや住民が不発弾に触れて死傷しているそうです。ユニセフの指摘でHDRの包装を青に変えたのですが、イラクではまたBLU-97と同じ黄色にしています。今度は航空機からの投下はしていない様ですが、紛らわしいですよね。態とやっとんのか? まぁ、そんな事はないと思いますが…。
 人類が進化或いは人類文明が進歩するに従って、兵器はどんどん非人間的・非人道的になって行くと感ずるのは気のせいではない様に思います。石斧よりも青銅の槍よりも鉄の剣よりも、クラスター爆弾やマスタードガスやナパーム弾や核ミサイルの方が、よーっぽど野蛮で「非人道的」だと思いますが、如何でしょう? 武器・兵器の進歩は、直接相手の血や死を見ないという方向に進んで来た訳ですが、その事によって、何か。一つの歯止めを人類は失ってしまったんでしょうか。
 同種間で殺し合うのは人間だけではなく、社会性のサルには結構見られる現象ですし、戦争や虐殺等の行為も、人間の愚かさ等と言うものではなく、人間と言う生物種が持って生まれた「性質」という、もっとずっと根の深いものだと思います。でも、だから良いっていうもんじゃないですよね。そう、だから良いって言うもんじゃぁない。

*HDR:Humanitarian Daily Ration
*ユニセフ:国連児童基金 United Nations Children's Fund
*マスタードガス:硫化ジクロロ酸エチル 不純物の混入したものにマスタード(芥子)の匂いがする為ついた名前。糜爛性(皮膚や粘膜をただれさせる)ガスで致死率は低い。初めて使用された地名から「イペリット」とも。
*ナパーム弾:Napalm Bomb ナフサネート(原油からガソリンや灯油を精製するとき出来るもの)やパームPalm(椰子)油又ガソリン、燐等を主成分に造られた焼夷弾。大型のものは1km×2kmの広範囲を焼き尽くす。

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5/9 深夜一時
 晩御飯を食べ終わり、一休みしようとTVをつける頃、某国営放送教育テレビ(東京では3ch)では、昼間放映した番組の再放送をよくやっています。ご存知でしょうか? 僕はそんな番組を良く見ているのですが、お気に入りを見つけました。高校講座「理科総合 A・B」です。本来科学好き野郎なのですが、丁度高校生にあたる頃、引きこもりで全く学校へ行っていませんでしたので、高校レベルの科学の知識が中途半端(独学はしていましたが)なのが気になっており、結構最近になって、閑を見て高校参考書を使い、数学やら化学やらを系統立てて一通り勉強しました。なので面白いんです。物足りなさも正直感じますが、既に忘却の彼方に去り行きそうな事柄など、翌日調べたりして一寸楽しめます(出演しているオネエサンが気に入っているという説も…)。
 僕はCMとエンターテインメント的演出のニュースが好きではないので、そう言う意味でNHKが結構お気に入りなのですが、随分とNHK、柔らかくなりましたね。民放番組のパロやらギャグのパクリやらにはビックリしました。僕が子供の頃はジーンズ姿での番組出演がご法度でした(歳がばれますな)。それ程お堅かったあのNHKが…。歓迎しますが。
 僕は物理と化学がこの世の基本、科学的ものの見方・考え方が一番大事と考えるタイプの人間ですが、理系だけでも駄目、文系だけでも駄目、両者のバランスが大事。そう思う今日この頃です。大雑把に言ってある意味、理系の目は人間を外から見る目。宇宙やら生態系やら社会やらから人間を見つめる目。文系の目は人間の心の中から世界を、他者やら宇宙やら自然やら社会やらを見つめる目。そんな風に思いますが、どちらか一方ではやはり偏ったもの、世界(広い意味の世界)や人間を知る事はなかなか難しいのでは、両者のバランスが個人においても組織においても大切なのでは、そう考えます(バランスのとり具合は色々有って良いと思いますが)。
 文系の方も是非。深夜の教育TV、結構楽しめます(人形劇とかもいいんですよね)。

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5/2 気付かなんだ…
 連休だったんですね。気付きませんでした。戦争やら店の事やら年老いた母のことやら、おまけに21歳になるおばあちゃん猫が死にかけたりやらで、気付かなんだ…。
 ナンでこんなにカップル・家族連(うらやますぃ〜)が多いんだろうと思ってはいたんですが(気付けよ)。お正月・お盆に休めないのは、お客さん商売が長いので余り気にもならず動じもせずのわたくしですが、流石にこのゴールデン・ウイーク(昔は飛び石連休と言っておりましたな)に休めないのは寂しい。だって陽気もお天気も良いんだもの。おまけに大体お客さん少ないのですよ GWは。
 チャリンコ(名古屋では「ケッタ」と言うらしいですね。地域地域で自転車をどんな呼び方するのか興味有ります)で出掛けたいですねぇ〜。僕は自転車でぶらぶらと、彼方此方寄り道しながら吉祥寺(国立と並ぶ多摩地区オサレTown。僕らは「ジョージ」と呼んでいましたが今では死語の世界)まで行くのが好きなのですが、今頃の季節なら玉川上水沿いのルートを選びます。新緑がきれいです。上水沿いに東へ向うと、小金井公園という広〜い公園がありまして、その中に「千と千尋の神隠し」で有名になった「江戸東京たてもの園」があり、さらにず〜っと東に向いますと今度は井の頭公園(「俺たちの旅」で有名ですね。知ってる人は歳が判ります)が有り、「ジブリ美術館」が木立に囲まれて隣接しております。その他にも、上水沿いには下村湖人所縁の「浴恩館」、山本有三記念館、ちょっと離れてはいますが、太宰と鴎外のお墓のある禅林寺等など、見所寄り所も多く、お気に入りコースの一つです。
 新緑。此れに尽きますな。今の東京多摩地区は。
 店と家との往復だけでATBが泣いとると。
(おばあちゃん猫の葵(あおい)さんは、お蔭様で今はすっかり元気になりました)

*吉祥寺:1657(名暦三年)の「振袖火事」で焼失した本郷吉祥寺の門前町の住民が強制移住させられて来た為についた名。幾ら探しても「吉祥寺」は有りません。吉祥寺では何時も中古CDを探します(メタル系) (武蔵野市)
*玉川上水:1653年(承応二年)に多摩川から江戸市中へ良質の水を供給する為に造られた。今も水は流れております。
*小金井公園:都内でも最大級の広さ。戦前の大緑地計画の名残。雑木林 芝生広場 櫻林 梅林… (小金井市)
*井の頭(いのかしら)恩賜公園:大正時代に開設した日本最初の郊外公園。井の頭池は神田川の源 (武蔵野市)
*浴恩館:戦前湖人が青年団講習所長を勤めた。「次郎物語」の舞台。緑深い (小金井市)
*山本有三記念館:旧山本有三邸 「路傍の石」「米百俵」等をここで執筆。良さげな洋館 (三鷹市)
*禅林寺:太宰のお墓には何時も花が一杯。鴎外の方は何時もひっそり(元のお寺が震災で倒壊して引っ越してきた。因みに墓石の名は本名−森林太郎) 黄檗宗 (三鷹市)
*ATB:All Terrain Bike=全地形型自転車 平たく言えば「何処でも走れるチャリンコ」 マウンテン・バイクと殆ど同義。

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5/1 NO WAR その十
 イラクの人達の戦いは、有る意味此れからかもしれません。アメリカの植民地、植民地と言って悪ければ日本のような”従属的”同盟国になってしまうかどうかの戦いは。教科書からのフセイン氏関連部分排除など、敗戦後の日本ですね。60年前の日本に対するアメリカの兆発は、属国を増やす為の戦略だったのか? とイラクの姿を見ているとそう勘ぐりたくもなります。「京都議定書」('97 気候変動防止の為の協定)の離脱、「核・化学・生物兵器・気化爆弾・ナパーム弾・クラスター爆弾・劣化ウラン兵器の製造・使用の禁止を求める決議」('96 国連人権小委員会の非人道的兵器廃絶の為の決議)への唯一の反対(日本は棄権だそうです)、CTBT(包括的核実験禁止条約 '96採択)離脱…。どんな国だって自国の国益は守らなきゃなりません。多くの場合、それは国民の利益ですから。でもアメリカの場合、その国益優先の度が過ぎます。巨大な力の誇示ばかりで、その力に比例した責任感が欠如しています。
 アメリカのユニラテラリズム(一国主義)を牽制するには国連は…。やっぱり、市民の力しかないんでしょうか。

*京都議定書:先進国全体で温室効果ガス6種類(CO2・CH4メタン・N2O亜酸化窒素・SF6六フッ化硫黄・HFCハイドロフルオロカーボン・PFCパーフルオロカーボン(最後の二つは所謂フロンガスの代替物質)の排質量を、'08〜'12の間に'90レベルから平均5.2%減らす(日本6% 米7% EU8%)ことを定めたもの。国連気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)が、京都で行われた為京都の名が付く。法的拘束力有り。アメリカは世界最大の温室効果ガス排出国であるので目標達成の為にはアメリカの参加がとても重要。然しアメリカは途上国に規制が無い事や自国産業保護を理由に離脱(因みに温室効果ガス排出量第2位は途上国に分類されている中国。でも一人当りの排出量はアメリカの約1/9)
*CTBT:PTBT(部分的核実験禁止条約)が対象としていなかつた地下核実験を含めて全ての核実験を禁止した条約

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4/15 NO WAR その九
 フランスがロシアがそしてドイツが、其々ブッシュ政権批判のトーンを弱めたり、又ブッシュ政権寄りの発言をするのも仕方のないことだと思います。なんだかんだ言っても今の世の中、アメリカ無しでは立ち行かない訳ですから、国際社会の中で其れなりのポジションをキープしようと思えば、アメリカとの良好な関係は保たなければなりません。そこはやはり、大国間の駆引きと言うものがあるのでしょう。良くは解りませんが。でも、一つ解るのが、市民が主役で有る事の重要性です。一般的市民は、別にアメリカ或いはブッシュ政権、又或いは大国と直接の利害関係は無い訳ですから(有る人も居られるかもしれませんが)ストレートにものが言えます。別に遠慮は要りません。そう言う意味でも、イラク復興援助或いは人道援助は、NGO主体が良いのではないかと思います。今のままで復興援助・人道援助に協力すれば、「解放」=「占領」、「復興」=「植民地化」または「属国化」に手を貸すことになってしまいそうです。破壊しておいて他国にお金を出させ、そのお金で自国企業に仕事を割振る「公共事業戦争」。同じ事を繰り返すでしょう。歯止めかけないと。戦闘が終っても、戦争は終らないと言えるかもしれません。

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4/12 NO WAR その八
 「市民の犠牲が最小で…」。「最小」はZeroでは有得ない。ひとたび戦争が起これば、傷つく者を生み出さずに終る等と云う事は有得ない。「自由」と「解放」を叫ぶ声の向こうを見なければいけない。確実に奪われた未来があり、確実に失われた幸福が有る。爆撃で頭を吹き飛ばされた少年に、「仕方がない」とは僕には言えない。空爆で足首をもぎ取られた少女に、「仕方がない」とは僕には言えない。一瞬にして妻や子供を失った男に、「仕方がないんだ」等と言う事は、僕には出来ない。だから、戦争に反対する。一人の兵士も死なず済む戦争、一人の市民も傷つかずに済む戦争。そんな戦争が有得ない以上、僕は戦争に反対する。戦いに拠らない答えを、考え探し続ける。
 自己満足だ等と思わずに、其々の人が、其々の立場で、其々の形で、そして普段の生活の中で、声を上げ続けることが大切なのだと思う。仕事のことや、音楽の事や、家族の事を考えるのと同じように日常の中で、普通に戦争について考える。それが大事なのだと思う。

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4/5 NO WAR その七
 勝負はもうついていると言えるでしょう。速やかに停戦協議に就いてもらいたい。市街戦は凄惨です。一般市民と、民兵及び市民の中に紛れ込んだイラク兵士の区別は容易につかず、自爆攻撃も有るとなれば、恐怖心に駆られた米英兵は我を失い、動くもの近づくもの全てに無差別に発砲するということも起こり得ます。イラク側が、仮にBC兵器を持っていたとしてもそう簡単に使う事は出来ないと思いますが(持っていないと言い続けていた訳ですから)、最早此れまで、となったらどうなるか解りません。戦車戦ともなれば、米軍戦車砲弾は劣化ウラン弾ですから、放射性物質が市街に大量にばら撒かれる事になります。放射能汚染と言う事に関して言えば、核攻撃と大差はないと言えるかも知れません。
 どちらも意地を張らずに、市民・兵士の事を考えて、停戦して頂きたい。日本政府、国連。出番です。ここで動かないで如何します。

*BC兵器:生物(Biological)兵器と化学(Cemical)兵器
*劣化ウランについては3/21分をご参照下さい

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4/1 NO WAR その六
 ブッシュ政権(また日本政府)は、イラク攻撃の理由の一つに、イラクが国連決議を守らないと云う事を挙げていますが、ではイスラエルは如何なんでしょう。イスラエルは、中東戦争によって占領した地域からの撤退等の国連決議を、長年無視しつづけています。決議違反数(約30回)は、イラクの決議違反数の倍程も有ると言われています。そのイスラエルを、アメリカ政府は建国以来軍事も含めてずっと支持・支援し続けています。米国内で政治・金融に大きな力を持つユダヤ人を味方に付ける為、中東における覇権確保・維持の為、又石油権益を守る為等と云われています。
 アメリカ政府にとって、大事な大事な存在であるそのユダヤ人国家イスラエルは、アラブから土地を奪い、アラブ人(この場合特にパレスチナ人)を迫害し続ける存在として、多くのアラブ諸国から敵視されている存在となっています。アラブ民族を分断し弱体化させ、この危うい存在であるイスラエルを守る、そんな意味合も、今度の戦争には有るのでしょうか。かつて日本が、中国大陸での権益確保の為に満州国をつくり、その満州国を守るという意味合も込めて、華北(中華民国北部)を侵略した姿が何と無く重なります。ロシアとチェチェンの戦争も。石油(この場合石油パイプライン)が絡んでいる様です。全てを石油で説明できるとは思いませんが、石油を含めたエナジー獲得の為の覇権闘争、そんな姿が今の人類の姿なのでしょうか。石油に頼らない生活。これを求めて行く事が、案外平和への一番の近道だったりして。

*ユダヤ人:ユダヤ教徒また「ユダヤ人である」と認識している人々。大分曖昧なのでイスラエルの法律に規定されているユダヤ人の定義をあげると「ユダヤ人の母親から生まれた人、またはユダヤ教に改宗を認められた人」となる様です
*パレスチナ人:地中海の東海岸 西アジアの西の端であるパレスチナ地域(現在のイスラエルの辺り)に住むアラブ人

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3/28 NO WAR その五
 国内に不景気・失業等の大きな不満や問題を抱えている時、"外からの脅威"を喧伝して国民の目を内から外へとそらさせると言うのは、古今東西、多くの政権の常套手段です。何か"悪者"を仕立て上げるというパターンも良く使われます。"暴戻支那"であったりファシズムであったり共産主義であったり。そして、何かの切っ掛けを見つけ或いは作り、資源・市場獲得のための戦争を始める…。現在の"悪者"は、テロリスト・タリバン・フセイン・金正日、と云うことですか。9・11テロも、切っ掛けとして利用されたと云うことですか。プロパガンダには気を付けたいです。
 歴史の話で言えば。「平和主義はヒトラーを止められなかった」、「戦争がファシズムを追い民主主義を齎した」と言われることも有ります。難しいです。確かにそう云う一面は否定できないかもしれません。"NO WAR"を掲げる者は、現実的・実践的非戦争政策を提示しなければなりません。感情的・心情的反戦論を、否定する積もりは有りません。それは人間として、とても大事なものだと思います。ただ、政治的には説得力が無いのが現実です。
 現実的・実践的非戦争政策。それがなかなか思い浮かばないのが口惜しい…。でも、石油メジャーと戦争企業のための「公共事業戦争」なんぞ、冗談じゃァない。

*暴戻(ぼうれい):荒荒しく道理にもとる 残酷で徳義に悖る
*石油メジャー:石油の探査から採掘から販売からと、石油事業を一貫して統治する国際的石油大企業

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3/27 NO WAR その四
 「民間人の被害が最小限になるように…」とは、戦争の起こる度、よく聞く言葉ですが、客観的には確かにそうでしょう。3000人死ぬよりは5人の死者の方がましです。第3者から見れば。でも死ぬ当人から見れば、自分の死が5000分の1の死であろうが、ただ一つの死であろうが、「死」に何の違いも無いでしょう。上のような言葉を聞くと、何時も「?」が浮かびます。まぁ、他にどんな言い様があるか解りませんが…。
 民間人の被害に対しての言い様は解りませんが、「戦争は残酷だ」は、一国の首相のお言葉としては一寸…、残酷なのは解りきっている訳ですから、「空爆停止」くらい仰って頂きたかった。同盟国としてアメリカ(ブッシュ政権)の行動を支持すると、日本がアメリカ(ブッシュ政権)の同盟国である事を強調するなら、羽交い締めにしてでも、ブッシュ氏を止めるのが本当の同盟国じゃないかと思いますが。バカな事は止めろと(実際の国際政治においてソンな事は起こり得ないと思いますが)。フランスにしてもロシアにしても、其々の利害計算や思惑有っての戦争反対でしょうけれど、はっきりと自分たちの言葉で、アメリカ(ブッシュ政権)と対等の存在として渡合っただけ、ナンボか増しに見えます。

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3/25 NO WAR その参
 テロ根絶・大量破壊兵器(核・生物・化学兵器)廃棄・民主的政権樹立。此れだけが本当に、ブッシュ政権が今回の戦争に求めるものなんでしょうか。前回のアフガン戦争では、アフガン新政権の大統領に就任した人物は、元米大手石油企業の最高顧問で、「石油屋さん」ブッシュ一族とも親交の深い人物でした。彼は大統領就任後、彼が顧問を勤める企業や米政権が懸案としながら、タリバンとの関係が拗れて果たせずに居たパイプ・ライン建設、カスピ海・アラル海沿岸に豊富に埋蔵されている、石油・天然ガスをアラビア海へ運ぶパイプ・ラインの建設に早速手をつけました。
 この辺の事を考えると、今回のイラク戦争に関しても、彼是考えてしまいます。アメリカは全石油生産量のうち、≒40%を国内産石油で賄っていますが、その可採年数は10年未満。イラクの採掘可能な石油埋蔵量は、百数十年分と言われています。ブッシュ政権の真意は何処にあるのでしょう。彼らの求めるものは、確実に安く、アメリカに、或いはアメリカ石油企業に石油を供給してくれる政権(それが民主的政権であろうとなかろうと)を樹立させる事なんでしょうか。何か、侵略戦争の匂いを感じます。フセイン独裁政権にも問題有りとは考えますが、武力行使は、下に記したような理由(3/21分)から、容認できません。査察の強化・継続、民主化運動支援。この程度の代替案しか、残念乍浮かびませんが…。
 日本においては、「東のイラク」こと北朝鮮の脅威と云う事が言われています(政府が殊更強調・宣伝しているという気もしますが。所謂プロパガンダですね)。でも、この北朝鮮の件を考慮に入れると尚更武力行使を容認出来ない気持ちになります。ブッシュ政権の真意が、資源獲得戦略の実行にあると考えるならば(僕はそう感じますが)、アフガン→イラクと来たら、次は北朝鮮か? と考えたくなります狙いはウランとも云われていますが、何れにしろ、ブッシュ政権が"資源獲得"に乗出せば、最前線基地は韓国と日本です。日本は実質的な戦争当事国になる訳です。ブッシュ政権の野心の為に、戦争に巻き込まれる可能性も考えられます。考え過ぎだと良いんですけどね…。
 日本政府は、戦後復興協力を言うのは良いんですが、その前に、空爆停止・戦争停止を言ってもらいたい。皆でブッシュ政権(「アメリカ」とは敢えて言いません。アメリカ国民の考えている事とブッシュ政権の考えている事とは、必ずしもイコールではないと思うので)を止めないと、アメリカ滅びますよ。巻添えになりますよ。

*アフガン大統領:ハミド・カルザイ氏
*米大手石油会社:ユノカル社(UNOCAL:Union Oil Company of California) "76"のロゴ・マークで有名。NBA"76ers"のオーナー会社?
*可採年数:採掘可能な埋蔵量をその年の生産量で÷った年数。要するに後何年使えるかと言う事
*安い石油:イラクを含め湾岸地域の石油は採掘し易く、採掘コストは1バーレル1$(北海油田等は5〜10$)程だそうです

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3/21 NO WAR その弐
 戦争が齎すものは、多くの「死」です。武器・兵器の使用による直接的な人々の死だけでなく、環境の破壊によるより広範な死を齎します。砲弾や戦車装甲またミサイル(トマホーク)部品に使用される劣化ウラン(Depleted Uranium(DU))は、長年月に渡り放射線を放出し続け、人間を含む生物達に健康被害を齎します。軍用機・車両・艦船から排出、又爆弾の爆発により放出される大量の二酸化炭素や窒素酸化物は大気を汚染します。油井の炎上も同様に、CO2・NOx(窒素酸化物)・SOx(硫黄酸化物)を大量に放出し、地球温暖化や酸性雨の原因となります。又炎上による煙は太陽光を遮り地表・海水の温度低下を齎します(パラソル効果)。原油の流出は海の生態系を破壊します。戦争は最大最悪の環境=生命破壊と言わざるを得ません。
 戦争は、何の答えも齎してはしくれません。

...Peace is the end, like death of the war.
                                          P.Sinfield

*劣化ウラン:天然ウランから核燃料や核兵器に使用できる同位元素ウラン235235U)を分離したのち残るウラン238238U)半減期(放射線量が半分になるまでの時間)≒45億年。主にアルファ線(ヘリウム原子核)を放出。比重(水の重さを1として比較した重さ)が鉛の1.7倍と非常に重いので、砲弾の貫通力を高めたりする為、又ミサイルの姿勢安定用の錘等に使用される金属(米軍M1戦車には装甲としても使われている)。燃焼し易く、高温を発して燃え酸化ウラン(U3O8)の微粒子となって広範囲に飛散し、直接また間接に生物体内に摂りこまれ、放射能障害を引起すと言われている。基本的に廃棄物なのでタダ(或いは安価)で支給される。
*α(アルファ)線:放射線のひとつで陽子と中性子が2個づつ有るHe(ヘリウム)の原子核。電離作用(電子を原子核から引き離す)が強くエナジーを失いやすい為物質透過力は低く数cmの空気層や紙程度でも遮断されるが、体内に入った場合はその強い電離作用により引き離された電子が細胞核や遺伝子本体DNAを傷つけ癌等の原因となる。
*油井:地下から原油を汲み上げる井戸。一日に≒5000バーレル(1バーレル≒159g)を汲み上げる平均的油井が燃えた場合、一日当りCO2→≒1800t NOx→≒2.5t SO2(二酸化硫黄)→≒22tが排出される。イラク全体の25%の油井が燃えた場合(≒50万バーレル)一年間に≒6500万tのCO2が排出される。因みにスエーデン一国分の年間排出量は6000万tに満たない。
(データは環境総合研究所他を参考にさせて頂きました)

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3/11 プログレ その弐   EMERSON,LAKE&PALMER
 5大プログレバンド、まず始めはELPです。ELTではありません。キース・エマーソン(オルガン/ピアノ/シンセサイザー) グレッグ・レイク(ヴォーカル/ベース/ギター) カール・パーマー(ドラム)のトリオ。「複雑、難解」というイメージの付き纏うプログレですが、彼らは可也解り易いと思います。ノリとしては、体力勝負。ギターが普通に入っていれば一寸込入ったHardRockと言う感じです。小難しさやシリアスさとは無縁です。少しあか抜けない所がお茶目。でも演奏技術・アレンジ力はスンバラシイ。クラシック・ジャズテイストの濃厚なエマーソンの、可也エキセントリックなキィボードを中心にした重厚な音作り。クラシックが好き、ハードなのが好き、高度な演奏技術(特にオルガン・ピアノ)に身を委ねたい、でも難解なのはイヤ、そうお思いの方には特にお薦め。深い精神性には欠けますが、その分、豪快&壮快な骨太ROCKを楽しめます。 official site
★お薦めアルバム
EMERSON,LAKE&PALMER ('71):デヴューアルバム 3人共他のバンドでプロとしてやっていた人達なので完成度は端から凄い。長い曲が無いので聴き易いかも。でも一寸詰込み過ぎで纏まりには欠けるかも。
TARKUS ('71):2枚目 個人的には最高傑作。20分の大作"TARKUS"はスンゴイ。小品を並べた後半(LPではB面)も楽しい。カッチョ良すぎ。でも長い曲が駄目な人は辛いかも。
PICTURES AT AN EXHIBITION ('72):ご存知ムソルグスキーの「展覧会の絵」のライブ盤 あんまり原曲に忠実では有りませんが、クラシックとRockの融合という当時多くのアーティストが目指した音楽を代表する作品のひとつ。ライブバンドとしても凄い事が良く解ります。「くるみ割り人形」も楽しい。DEEP RURPLEの「LIVE IN JAPAN」と並ぶライブアルバムの傑作。
BRAIN SALAD SURGERY ('73):客観的最高傑作。彼らの持つ全てが見事に昇華した作品。風格すら漂います。ただ個人的には完成度高過ぎで今一つ。エマーソンのキィボードキレまくり。

*済みません。プログレ・シリーズはボツになりました。プログレにつては、゛Heavysphere゛や゛Heavyじゃないsphere゛で各作品ごとの紹介とさせて頂きます。m(_ _)m

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3/6 プログレ その壱
 通称プログレ、プログレッシブ・ロック(progressive rock)。直訳すれば「進歩的ロック」ですね。僕は本来メタルな野郎なのですが、時々プログレ度が上昇し、プログレばかり聴く時期があります。今正にその状態です。この超マイナーだけれどもとても素晴らしい音楽を、多くの方にせめて知って頂きたく、筆をとった次第です。
 プログレの誕生は'60年代終り頃。そしてその最も輝かしかった時代は'70年代前半頃。後は…。とても短命な音楽でした(と言っても消滅などしておりません。ドッコイ生きてます)。どんな音楽かと申しますと、既存のロック音楽に、ジャズやクラシック又現代音楽等、他ジャンルの音楽の技法や手法を大胆に摂り入れ、又新しいテクノロジーを積極的に摂り入れ等、兎に角「Rockを越えたる!」と言う気概を持った音楽です。各アーティストに依り千差万別なスタイルですが、全体的特徴としては難解で深そうな詞(実際深いものも有る)、高度な演奏技術、複雑な曲・アルバム構成、複雑な展開、実験的性質、又即興性等です。そして、全体に曲が長い。20分前後の大作も、珍しくはありません。此れだけで「駄目だ…」と言う方も居るかもしれませんね。まぁ確かに…。でも、聴かず嫌いはいけません。正直、一寸キレタ音楽ですが、でもそのキレ具合がタマリマセン。まだまだ反体制側の音楽だったロックが、体制側の音楽であるジャズやクラシックの要素を大胆に摂りいれ、"大人"達に「ん?」と思わせた訳です。そして、その高い芸術性によって、「ガキの遊びかと思ってたら、なかなかやるじゃないか…」と言わしめた訳です(ホントに言ったかどうかは知りません)。
 取っ付き難い感の有るプログレですが、幸い名の知れたバンド、俗に「5大プログレ・バンド」と古より語り継がれる存在があるので、紹介して行きたいと思います(アルファベット順)。乞うご期待。
(興味の有る方は此方も是非→゛Heavysphere゛)

*済みません。プログレ・シリーズはボツになりました。プログレにつては、゛Heavysphere゛や゛Heavyじゃないsphere゛で各作品ごとの紹介とさせて頂きます。m(_ _)m

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2/16 NO WAR その壱  Why?
 石油の為? 相手が間違っている、自分たちが正しい…、何時も言い分は同じ。でも本音は? 石油? ドミノ倒し作戦? 企業の為? 力の誇示? G.W.Bさん、如何なんすか?
 戦争なんて何にも良い事無いですよ。人は死ぬは、環境は破壊されるは…。Why? 「外交なんか必要無い。我々が銃をぶっ放せば其れでOK」、て事ですか? イカンでしょう、其れじゃぁ。
 「ならず者国家」って何処のこと?

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2/11 古本屋に本を売る時のコツ
 引越しシーズンを控えて、本の処分を考えておられる方も多いでしょう。そうした方々の参考になればと、「古本屋に本を高く売る方法」と言うのをアップしました。極簡単に要点を述べただけのものですが、きっとお役に立つと思います。「古本屋さんがそんな事教えて良いの?」と思われるかもしれませんが、古本屋の立場から言えば、高く買える本というのは、高くてもいいから是非欲しい、是非売ってもらいたい、という本です。だから良いんです。是非高く売ってください(と言っても、余り高額を期待されても困りますが…。具体的な買取額の目安も記載していますので、是非ご覧下さい)。
 古本屋の最大の喜びは、お客さんが探し求めていた本と出会えた時に感じる喜びです。人と本との出会いの場を、少しづつでも充実させて行きたいと思う今日この頃…皆様如何お過ごしでしょうか(ナンじゃそりゃ)。

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1/7 ウグイス
 住宅街を、「ツィーッ ツィーッ」と、細く可愛らしい声で鳴きながら飛び過ぎて行く小鳥を、見かけた事ないですか? 少し黄味がかった緑色の背、喉元が黄色、そして眼の周りが白。メジロ(目白)といいます。時々、数羽でピッタリと体をくっ付け合って木の枝に止まっていたりします。「目白押し」です。夏場は山地で暮し、冬になると平地に降りてきます。山茶花、寒椿、椿の花の蜜が好きで、よくうちの庭にもやって来ます。
 このメジロと、よく入れ替わる様にして寒椿にやって来るのがウグイスです。「冬にウグイス? しかも住宅街に?」とお思いかもしれませんが、結構居ます。濃いオリーブ色の地味な姿なので目立ちませんが、「チャッ チャッ」と鋭く鳴くので、耳に覚えは有るのではないでしょうか。此方も、夏場は山地で暮し(「ホー ホケキョ」は、夏の山歩きの風物詩です)、冬になると平地で暮します。
 この両者がよく訪れる、サザンカ・カンツバキ・ツバキは、昆虫の少ない(居ないわけでは有りません)時期に咲くので主に鳥によって花粉の媒介をしてもらっています。その為「鳥媒花」と呼ばれます。これらは何れもツバキ科の常緑樹で、丈夫で日当たりが余り良くなくても良く花を付けます。成長も遅いので手入れも比較的楽です。ただ油断すると、サザンカは10m、ツバキは15mの高さにもなります。こうなると大変なので、せいぜい3〜4m止りのカンツバキがお薦めです。花期も長く、11月の終り頃から3月近くまで咲きつづけたりする時も有ります(東京郊外自宅データ)。但し、チャドクガと言う蛾の幼虫がつき易いので注意が必要です。この幼虫の毒刺毛が皮膚に刺さるとカユイカユイ。すぐに水で洗い流せば大抵大丈夫ですが、皮膚の弱い人などは要注意です。
木を植えれば、他の生き物達も利用できます。木を植えましょう。但し、在来ではない種類の木を不注意に植えると、場所によってはかえって迷惑になったりするので気を付けましょう(樹木が帰化(野生化)する事は少ないですが庭やベランダ等の管理できる所に植えましょう。草花は帰化して生態系を乱す場合も多いのでより注意が必要です)。

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1/1 賀正
明けましておめでとう御座います。本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
今年の目標:お正月休めるようにする
今年のスローガン:"Revolutionn" ピンチはチャンスです。彼是考え、工夫し、変えて行く為の。
頑張って行きましょう!!

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