MYSTIC RHYTHMS

A FAREWELL TO KINGS '77 PERMANENT WAVES '80 MOVING PICTURES '81 EXIT...STAGE LEFT '81

RUSH について

RUSHはカナダ(トロント)出身の三人組プログレッシブ・ハード・ロック・バンド。欧羅巴・加奈陀・亜米利加・英吉利・新西蘭・濠太剌利等では相当な人気者ですが、ここニッポンでは一般的には無名です(メタルやプログレのファンの間では有名)。
RUSHは日本では人気が無いとはいえ('84年以来来日しておりません)、作品は(多分)全作発売されています。'74年のデビューですが、はっきり言いまして、バンドの中核であるドラム&詞担当の二ール・パートがまだ参加していませんので、実質'75年のデヴューと言えると思います(個人的意見ですが)。このデヴューから'78年頃迄は、かなりHardかつ小難しい音楽で、且つヴォーカル&ベース&キィボードのゲディ・リーが物凄いキンキン声なので、一寸一般向けとは申せませんが、その後、'80年からに'91年に至る作品はHardさ小難しさも適度に残しつつ、ヴォーカルも穏やかになり可也、一般の方々(メタル・ファン、プログレ・ファン以外と言う意味です)にも聴き易くなっていると思います。('93年以降の作品は済みません、未聴です)Hard&複雑且つ理屈っぽい初期の頃から、その持っているメロディはとても親しみ易く、又決して深刻には陥らないオプティミズムを持ち合せていますので、あんまり怖がらないで下さい。真面目で、前向きで、深い精神性を持ち、尚且つテクニカルなカッチョヨイHard Rockミュージックを味わえると思います。詞も含めて音楽を「味わいたい」方、是非。


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MEMBERS
Gaddy Lee(ゲディ・リー):ヴォーカル ベース ベース・ペダル シンセサイザー '53生
Liveでも上記楽器を歌いながら一人四役でこなす。しかもBassは超一流。複雑でメロディアスなフレーズをヘヴィな音で「聴かせ」て呉れます。作曲担当。

Alex Lifeson(アレックス・ライフソン):ギター '53生
一番地味ですが、そのカッティング(ギターによる伴奏)の切れ味は抜群。Liveでは一番目立つ(アクション&ギャグ)。作曲担当。

Neil Peart(ニール・パート(ピアト)):ドラム パーカッション '52生
文学の範疇とも言えるような詞を書き、作品のコンセプト作りでも中心となる。唯一オリジナル・メンバーではないが、はっきり言ってバンドの中核(でも決して彼のワンマン・バンドではない)。Jazz的センスとハード&ヘヴィな音の融合した超絶技巧ドラム。゛哲人ドラマー゛。


ALBUM
RUSH '74  ★
Led Zeppelin直系とも言えるストレートなHard Rockサウンド。でもなかなかにドラマティック。ドラムはジョン・ラトジー。

Fly By Night '75  ★★★
ニール登場。まだノリ勝負の雰囲気は残るも、組曲が早くも現われ後の大作主義の萌芽が見られる。知性的複雑系Hard Rockバンドの誕生。第四のメンバーとも言われるプロデューサー、Terry Brown(テリー・ブラウン)との関係もここから生まれる。

Caress Of Steel '75  ★★
アナログ盤の片面全てを費やす大作がついに登場。欧羅巴的な湿っぽさが漂う作品。全体的にはちと地味なアルバム。でも暫く続くことになる壮大さとアグレッションの同居した独特の作風はここに生まれると言える。
この作品からアート・デザインをHugh Syme(ヒュー・サイム)が担当する。

2112 '76  ★★★★★
初期を代表するアルバム。20分超の大作(アナログ盤A面)も小品(同B面)も共に良い出来で最高傑作に推すファンも多い。最もHard且つメタリックな作品。ここから全米ヒット・チャートの常連となり世界的バンドへ飛躍。
タイトル・ナンバーはプログレ界に数ある大作ものの中でも屈指の名作。

All The World's A Stage (Live) '76  ★★
彼らはスタジオ・アルバム四作発表毎にLiveアルバムを制作し、同時に音楽的に多少の転換をして行くと言う傾向が見られるのですが、それはここから始まります。

A Farewell To Kings '77  ★★★★
この辺りからプログレッシブ・ロック的部分が前面に強く出始め、RUSHの世界が音的にも精神的にも深みを増して行きます。英吉利録音と云う事もあってか、欧州プログレ的ウエット感と言う面では一番かも。
当作ラストの曲と次作のトップの曲は続き物となっております。

Hemispheres '78  ★★★★
理性と感情、その戦いとより高い次元での融合(アウフヘーベン)を描いた表題作(18分超)を含む、最もプログレな作品。大作主義の頂点(全部で四曲)。超絶テク披露のインストゥルメンタル・ナンバーも見事。Yes、King Crimson、EL&P辺りが好きな方には最も好かれるかも。

Permanent Waves '80  ★★★★★
前作までの古代史発掘的ファンタジックさ大仰さが少し陰を潜め、楽曲はコンパクトになり格段に親しみ易さを増し大ヒット(全米3位 全英4位)。でも詞はリアルになり更に鋭さを増していきます。
初期の感性に任せたようなスタイルと、後の深みを感じさせるようなスタイルとのバランスが、又ドラマティックな組曲と、シングル・カットも行けるようなキャッチィな曲とのバランスが微妙に美しく、個人的には最高傑作。
初めてRUSHを聴く方には、この作品か次作をお薦めします。単にビッグ・ヒット作であるからと言う事では無く、この辺りからならば、Hard且つ複雑な古い方へも、Pop且つコンパクトな新しい方どちらの方向に向って行っても、余り違和感無く進んで行けると思うからです。其れにナンと言っても作品として素晴らしい。

Moving Pictures '81  ★★★★★
彼らの最高傑作に推される事の多い作品(全米3位 全英3位)。より深みを増した詞と音が彼らのアーティストとしての成長を如実に表しています。三人共にそのプレイの充実度は非常に高く、演奏をじっくり味わうには最適かも。イキフン的には最もDark & Heavy。ゲディのBassがブリブリとより目立ち始める。

Exit...Stage Left (Live) '81  ★★★★
複雑且つ親しみ易く且つ又高度な演奏力を必要とする楽曲を、見事にステージで再現しているLiveアルバムの傑作。ベスト・アルバム的選曲もナイス。超テクニカルな事がよ〜く判ります。
デビュー以来のアルバムを全てコレクションしているとジャケットでも楽しめます。

Signals '82  ★★★★
ここからシンセサイザーが前面に出始め、全体に無機的雰囲気が強まる。でも楽曲は更にコンパクトに又シンプルになり親しみ易くなって行く。ゲディのヴォーカルはシャウトを押さえたスタイルとなる。アレックスのギターはソロ演奏よりもバッキングに比重が移り、見事なまでに空間を構築して行く。ニールの目は近未来の人間と社会に向けられる。
この辺りから、一寸同じ三人組のThe Policeを意識している感が出始める。

Grace Under Pressure '84  ★★★
明るい雰囲気が何処か常に漂う彼らの作品の中で最もシリアスでダークな作品。ペシミスティックなムードは彼らにしては珍しい。2ndアルバム以来のプロデューサー、テリーと袂を分かち、何かを変えようと模索しているような姿が見える。賛否両論。
この当時のツアーで来日(武道館で観ました)。其れ以来来ていない...。

Power Windows '85  ★★★★★
前作とは打って変って明るく親しみ易い雰囲気に溢れた作品。ニールの詞は現実世界をときにアイロニカルにときにシニカルに描く。でも同時に人間を人生を又世界を信じ愛情を持って描いてもゆく。
この辺りから音の輪郭がシャープになりヘヴィさは薄れて行く。
Hard Rock、メタル、プログレッシブ・ロック等と言う、重くて暗そぉ〜な音楽はちと苦手と言う方には、この作品が入門編としてお薦め。軽快で躍動的。適度にハードでPOPなサウンドが堪能できます。

Hold Your Fire '87  ★★★★
可也ゴージャスなサウンド。POPと言う面では頂点的作品。詞も解り易い(別に難解な詞など本来書いてないですけどね)。でも作り込まれ少々「人間味」の薄れたサウンドかも。でも反面ゲディの歌唱は何時になく情感豊か。

A Show Of Hands (Live) '88  ★★
"The Three Stooges(三ばか大将)"のテーマで始まる「シンセ時代」のLiveアルバム。曲自体は以前よりもシンプルになるも、シンセサイザーの比重が増えた分ゲディの演奏は複雑になる。それをこなしているゲディが凄い。
 *The Three Stooges:゛三ばか大将゛の題名で40年程前日本でも放映されていたUSA産おバカコメディ

Presto '89  ★★
「シンセ時代」の反動か大分とシンプルになる。全体に大人っぽく落ち着いた雰囲気。ニールが環境問題を詞う。

Roll The Bones '91  ★★★
今度はHardで又元気な雰囲気。ラップが出て来てビックリ。東欧共産主義崩壊をニールは少し違った目で見ている。
゛チャンスが有るならものにしろ。サイコロを振るがいい。自分を信じて賭けるがいい。Roll The Bones!゛

Counterparts '93  未聴

Test For Echo '96  未聴

Different Stages (Live) '98  未聴

Vapor Trails '02  未聴

Best盤
Chronicles '90  ★★★
2枚組。収録曲は発表順。デビューから'90までを大まかに見るには良いかも。

Retrospective I 1974-1980 '97  ★★★
Hard&複雑系初期作品を概観するのには便利。

Retrospective II 1981-1987 '97  ★★★
Pop&コンパクトな時期を概観するのには便利。


The Spirit Of Radio:Greatest Hits 1974-1987 '03  ★★★
一枚ものなので曲数は少ないですが安く上げたい人には便利かも。
(Best盤については収録曲のみから判断させて頂きました)

トリビュート
Working Man(HR/HM系ミュージシャンによる) '96  ★★
技巧派HR/HMミュージシャン大集合(Dream Theaterメンバー他ビリー・シーン、ジェイムズ・マーフィー、マイケル・ロメオ、ディーン・カストロノヴォ等々)。オリジナルよりは大分Heavy&Hard 選曲Good
へヴィ系・テクニカル系好きの方に限れば星★★★★

Red Star(デス・メタル系ミュージシャンによる) '99  未聴

 ビギナーお薦め度:
 ★ マニアと化したらどうぞ
 ★★ お気に召したら後から聴いて下さい
 ★★★ 良いと思います
 ★★★★ 是非聴いて下さい
 ★★★★★ 是が非にも最初にお聴き下さい


万が一来日したら店休みます♪


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