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はけの下 2016

古書店主の短め雑記。古本屋な日々...mini  profile

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師走十一日  L
ELPファースト・アルバム 「ELP」の「L」が失われた。
 エマーソン、レイク&パーマーのグレッグ・レイク―Greg Lakeが8日亡くなったのだ。享年69。
 今年三月に、「E」である、キース・エマーソンを失ったばかりなのに。

 ベーシストであるが、ヴォーカリストとしての評価が高い。その繊細で叙情性を湛えた歌声は、ELPの他、初期キング・クリムゾンの二作のアルバムで聴くことができる。
 彼の参加した初期作品の多くが、高い芸術性を持った名作であるが、その複雑でややもすると難解さを感じさせる楽曲も、彼の親しみやすいヴォーカルによって取り付きにくさは、随分と和らげられているようにも思われる。
 また、あまり目立たないのだが、ギターも、上手いと言う訳ではないが、センスと味わいを感じられるプレイである。

 もし興味をお持ちになったらば、キング・クリムゾンのデビュー・アルバム「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING」(1969)、ELPのセカンド・アルバム「TARKUS」(1971)を聴いて頂きたい。前者で「混乱こそわが墓碑銘」と歌う「Epitaph」の精神性を感じさせるヴォーカルで、そして後者のタイトル・ナンバー「Tarkus」のヴォーカルのみならずベース、ギターそれぞれで、唯一無二の彼の魅力を感じてほしい。

 R.I.P

2016 12/11

(画像はELPの1stアルバム「エマーソン、レイク&パーマー」)

ペット災害対策推進協会

師走八日  Attack on Pearl Harbor
1941年真珠湾 日本の現役首相による、初のパール・ハーバー訪問が決まった。5月にはアメリカの現役大統領が、初めてヒロシマを訪問した。
 訪問によって時が巻き戻る訳でもないのだが、或る意味、2016年は、あの戦争に関して歴史的・画期的な年となったと言えるのかもしれない。

 現大統領が退き、新大統領が就任するという変化が齎した両訪問と言うことになるのかもしれないが、悪いことではない。あの戦争を思い返し見つめ返す、良き機会となると思う。

 真珠湾の空を焦がした炎も、広島・長崎を焼き尽した炎も、どちらも、忘れてはならぬ炎なのである。

2016 12/8

12/24追記:1951年9月に吉田茂、1956年10月に鳩山一郎そして1957年6月に岸信介がそれぞれ現役首相時代に訪れていることが解った。ただ何れの訪問も他の外交日程の後に訪れており真珠湾訪問が主目的ではなかった(静岡新聞記事より)

(画像は日本海軍機から撮影した攻撃を受けるアメリカ戦艦群(パブリックドメイン))

ペット災害対策推進協会

霜月六日  R.I.P
 先日叔母が亡くなった。数年前から、介護付き有料老人ホームに入所していた。

 昨年秋から三度訪ねることが出来たが、7月七夕に会ったのが最後となった。
 施設への見舞いの行きあるいは帰りに訪ねた鉄塔も幾つかある。

 幼い頃、新潟湯沢へスキーに共に出かけたことなど、思い出だ。

 R.I.P

2016 11/6

ペット災害対策推進協会

神無月三十日  核兵器禁止条約
アイビー作戦、マイク実験 核兵器を法的に禁止する条約の制定決議案が国連で採択された。

 「非人道的」な核兵器の「違法性」を前面に、その廃絶への動きを推進・加速するというその、意図や理念には賛同できる。しかし、その実効性や現実性は、と考えると、疑問符の浮かんでしまうのが、正直なところである。

 日本政府が、この条約制定決議案に反対したこと自体は、非常に残念である。しかし、戦争被爆国であると同時に「核の傘」の下にある日本の複雑な立場、隣国の実質的な核武装、など考えると、残念ではあるが、かと言って責める気にもなれないのが、これもまた、正直なところである。

 目指すところは、「核廃絶」の一点なのだ。テロ組織の伸張など考えれば、悠長なことはしていられない。少なくも国際間で対立を深めている場合ではない。

 種々様々の主張があるのは致し方無いが、その辺り、バランスをとって、一点を目指す良き方策はないものか。

2016 10/30

(画像は1952年11月マーシャル諸島エニウェトク環礁で行われたアメリカの水爆実験(アイビー作戦、マイク実験)のもの(パブリックドメイン))

ペット災害対策推進協会

神無月十九日  グラウコーマ―緑内障
 十年ぶりに、グラウコーマ―緑内障の検査を受けた。ここ最近、視力低下の自覚があり、少々心配になっていたのだ。その他、飛蚊症やら加齢黄斑変性など、種々気になる事柄もあるので、全般的に検査して頂こうと考えた。直接的な切っ掛けは、先日のおばあちゃんの結膜下出血による「悪魔の眼」騒動である。これで否応なく眼科受診となったので、何とはなく行き難く思い先延ばしにしていたのが、一気に受診し易くなったのである。

 検査は例により、眼球に空気を吹き付ける眼圧検査に始まり、視力検査、そして眼底カメラでの撮影や眼底鏡による観察の眼底検査と流れる。待ち時間が長かったので、実質的な検査時間は一寸分からないが、午前10時頃受付し、終わったのはほぼ12時頃であった。検査自体は、こちらサイドとしては大変ではない。ただ、眼底観察のため瞳孔を開く目薬(散瞳薬)をさすので、検査後が大変と言えば大変。兎に角眩しいのだ。屋内は問題にならないが、外に出たら辛い。明るい場所に出ても瞳孔が拡大したままの状態なのだから、日差しを浴びた白壁の建物など直視できない。横断歩道の白さもしんどい。経験済みなので覚悟はしていたが、やはりキツイ。グラサンを持参しなかったことを悔いた。
 自転車は乗らない方が良い。自動車の運転は絶対無理。検査をお受けの際はご注意を。

 で、検査結果であるが、無問題であった。若干、白内障があるが、問題にはならない程度のもので、緑内障も加齢黄斑変性も現時点では心配はいらないとのことであった。視力の低下は、「加齢」詰まり大まかに言って「老眼(老視)」である。
 なるほどね。

2016 10/19

*散瞳薬:さしてから効果が出るまで20分程かかる。瞳孔が通常の状態に戻ったのは、私の場合夕方5時頃であった

ペット災害対策推進協会

神無月十五日  時代は変わる
 「ノーベル文学賞にボブ・ディラン」。ニュース速報を見て「マジか」と思わず呟いた。

 随分思い切ったな、と当初は思ったが、考えてみれば、「文学」の範疇と捉えられる歌詞は、ロック界(特にプログレッシブ・ロック)には存在する。ピンク・フロイドのロジャー・ウォータース、初期キング・クリムゾンのピート・シンフィールドそしてラッシュのニール・パートなど、私の敬愛する彼らは、まさに「詩人」であり、私の中では、中原中也や萩原朔太郎、ボードレールやランボーと何ら変わらぬ存在だ。

 ボブ・ディランに関しては、私はアルバム一枚しか所有していないが、「風に吹かれて」(1963)や「ライク・ア・ローリング・ストーン」(1965)などの歌詞(英語と和訳)を紙に書き出し、何度も繰り返し読んでいた時期があった。そして、こんなに若くして、世の中を見透かしてしまう存在があるのだな、と感嘆していた。
 彼の文学賞受賞には、「否」も多い様だが、歌詞にも文学性が宿り得ると思う者としては、個人的に喜ばしく感じている。

 しかし、「ロック=不良」であった時代を知る者としては、ロック・ミュージシャンにノーベル賞、というこの事実、「時代は変わる」のだなあ、とつくづく実感する次第だ。

2016 10/15

*ボブ・ディラン:1941年アメリカ(ミネソタ州)生まれ。本名ロバート・アレン・ツィンマーマン(現在はボブ・ディランに改名)。アルバム総売り上げは1億2500万枚超(sonymusicより)

ペット災害対策推進協会

神無月十日  象牙国内市場
アフリカゾウ ワシントン条約締約国会議にて4日、象牙の国内市場閉鎖を勧告する決議を採択された。当然、大規模化する象の密猟、巧妙化する違法取引などに対処するためである。合法的市場は除外されるが、縮小は促されている。

 日本の象牙国内市場は「合法」で、適切に管理されており閉鎖対象ではない、と政府は捉えているらしい。しかし、日本の象牙取引規制制度は抜け穴だらけで、政府にも監視・規制に対する本気度が感じられない、と以前から指摘されている。環境調査エージェンシー(EIA)による覆面調査では、接触した37業者中30が違法取引を持ち掛けたと報告されている(ナショナル ジオグラフィック ニュース 2015年12月15日記事)。また日本国内から海外へと違法象牙が輸出されているとの指摘もある。

 日本の象牙取引規制の甘さが違法象牙流通の温床になっているとすれば、われわれも無関係と言いきれない。最近は象牙密猟・密売がテロ組織の資金源とされる場合もある。アメリカは密猟を安全保障問題の一環としても捉えているそうだ。
 日本政府はあくまで「違法市場の閉鎖」に拘り、現行の市場の閉鎖や制度の廃止は考えていないそうだが、象牙に、違法・合法の違いは有ってもホンモノ・ニセモノの違いはないので、なかなかそれは多難な道に思える。象牙の最大消費国である中国も昨年9月に国内市場閉鎖を表明している。象牙大消費国としての日本の責任は大きく、正面から受け止めねばならぬ問題である。

2016 10/10

*ワシントン条約:「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)」の通称。1973年3月3日にワシントンD.C.で採択されたため

(画像は、photo ACより拝借しました)

ペット災害対策推進協会

神無月六日  電力会社切り替え
 こちら側に一寸問題があり大分遅れてしまったが、新電力会社さんの電気利用開始が来週と決定した。こちらは自然エナジー(再生可能エナジー)発電70%の会社さん。原子力発電・石炭火力発電からの調達は無く(バックアップ分を除く)、大手電力会社さんとの資本関係もないところだ。

 電気は、何処で如何作られようと、送電線内で混ざりあってしまうので、厳密には、原子力発電や火力発電によって得られた電力を使わないということは、現時点では出来ない。しかし、自然エナジー中心の発電を応援・バックアップすることで、原子力を利用している電力は使いたくない、と意思表示することは可能だ。

 4月の電力自由化から三か月で、会社を切り替えたのは全国で約2%だそうだ(電気新聞7月11日記事)。慎重な理由は種々あるようだが、「面倒」という方も多い様だ。しかし会社の切り替えは、特に難しいこともなく、手続きも簡単だ。気に入った会社さんに申し込むだけでいい(マイラインと同じ)。それに、切り替えに伴う停電も基本ないし、切り替えたことによって供給が不安定になったりすることもない(常時バックアップされている)。発電方法の違いによる電気の「質」にも何の変化もない。
 電力会社を変えようがどうしようが人の勝手で、他人が彼是言うことでは勿論ないが、手続きは簡単、それだけはここで言わせて頂きたい。

10/8追記:7日、電力広域的運営推進機関は9月末時点で契約を切り替えた件数は全体の約3%と発表した

2016 10/6

*手続き:契約解除などは電力会社さんがやってくれるがスマートメーターへの交換は必要となる。ただしこれも電力会社さんが一部を除き無料でやってくれる。東電管内は交換が遅れているが会社切り替えは今までのメーターのままでも認められている

パワーシフト

ペット災害対策推進協会

神無月四日  結膜下出血
 まあ、驚いた。先日のとある夜、何気に、ソファーに座っているおばあちゃんの顔を見たら、右眼が真っ赤。充血で赤いのではない。白目部分が染めたようにべったりと赤いのだ。
 これはタクシーでERに行かねばならぬかと、近所の大病院に電話。ところが、救急に眼科医はいないという事で、それは没。では、救急可能な眼科医さんは近くにないかとネットで探しているうち、少し気持ちが落ち着いてきた。本人に聞くと、痛みもなく普通にものも見えているらしい。そこで、まずはこれは一体どういう状況なのか、本当に急を要するものなのかどうか、調べることとした。
 すると、どうも「結膜下出血」のようだ。これは見た目は凄まじいが、実際のところ多くは軽症らしい。
 瞼の内側と白目(強膜)を「結ぶ膜」が結膜だが、この下の血管が破れ出血するのが結膜下出血。原因が判然としない場合が多いそうだが、おばあちゃんの場合は、目の横にあざが出来ているので、明らかにどこぞにぶつけた外傷性のものだ。しかし、本人には何の記憶もない。アルツハイマー病が進行してきているので、致し方なしである。

 翌日はデイサーヴィスの予定であったが、お休みし、何か他に原因があるかもしれないので、念の為眼科で検査をお願いした。
 結果、やはり特に問題は無く、二週間ほどで自然治癒するでしょう、とのこと。

 しかし、驚いた。悪魔のような深紅の眼、インパクトは強烈である。

2016 10/4

ペット災害対策推進協会

長月二十三日  使い捨て禁止
 思い切ったなあ。やるなあ、フランス。

 フランスは2017年1月1日から、一般家庭で堆肥化可能な生分解性素材を50%以上含むものを除き、使い捨てプラスチック製食器(カップ、皿等)の使用を禁止することとなった。ごみ埋め立て量の削減、温暖化ガス排出量削減が目的である。

 すでに彼の国では、7月1日から厚さ50マイクロメートル(1mmの20分の一)未満の使い捨てプラスチック製レジ袋の使用が、有料・無料に関わらず禁止されているので、何も突然と言う訳ではない。
 来年1月1日からは、上の食器同様一定以上のバイオマス原料を含有する一般家庭で堆肥化可能な生分解性プラスチック製のもの以外、野菜・果物の量り売り用の袋も使用禁止とされる。

 産業界からは反発もあるであろうし、これからどの様なこととなるか注目したい。

 わが周囲も見渡しても、いかに使い捨てプラスチックが多いことか。いくら気を付けても、プラスチックごみはなかなか減らせない。レジ袋を断っても、プラスチック容器製品を選ばないようにしても、元々のパッケージや本体付属のストロー等までは断れないからな。
 マイクロプラスチックの問題にしても、まずはプラスチック製品の使用量自体を減らさねば、解決・改善は難しい。

2016 9/23

*生分解性素材:含有量は段階的に増やし最終的には60%まで持って行くそうだ

ペット災害対策推進協会

葉月三十一日  休み明けブルー
 多くの地域で夏休みが終わります。また、学校生活が始まることで、ブルーな気持ちになっている人もいるかと思います。

 「学校だけがすべてじゃない」と、去年書きました。良かったら読んでみて下さい。今も私の思いは一緒です。

 人より長めに夏休みとってもいいんじゃないのかな。スマホを持って、鉄塔巡りなどどうですか?若しかしたら、気晴らしになるかもしれません(気が向いたら参考にして下さい)。
 人生は十分に長いものです。少々の休みや回り道など、取り戻せる時間はたっぷりあります。だから、その時間をどうか、大切にして下さい。

2016 8/31

熊本地震ペット救護本部

葉月二十八日  夕涼み
 ドレンホースから排水されるエアコン内で凝結した水、もったいないので、壊れた吊り鉢の水受け皿に溜めて水撒きに使っている。

 或る残暑厳しき日の夕間暮れ、ふとそのお皿を見ると、すっぽりと大きなヒキガエルがはまって涼んておられた。

涼むヒキガエル

 お尻には丁度、ぽたぽたとドレンホースから雫が落ちている。

 ドレン水は、エアコン内のホコリやらカビやら混入してあまりキレイではないとも聞くが、大丈夫であろうか。一寸心配だ。

2016 8/28

熊本地震ペット救護本部

葉月二十五日  パイセン
 私が何時もお世話になっている近所の某大型スーパーマーケット。レジ係の方に、可也可愛らしい女の子が居る。H◯Tや乃◯坂のメンバーでも何ら遜色ない、相当なレベルである。◯々木希ちゃんの顔立ちで、全体に小柄にしたような雰囲気だ。
 まだ、二十歳そこそこ。比較的最近入ったので、「実習生」バッジを付けている。その所為か、彼女のレジは大体何時も空いている。ので、私はよくそのレジに並ぶ(あくまでも空いているからだ)。

 或るやや混雑した日、空いているレジを探すと、やはり彼女の所は列が短い(別に手間取る様なこともないのだが)。何時もの様に並ぶ。私の前には介護士の方と思しき女性と共に、90歳は越えているであろうと思われる、可也高齢の男性が並んでおられる。
 やや経って、その方の番になると、おじいさん、レジの彼女の顔を下から(可也御腰が曲がっておられる)まじまじと見ながら、唐突に、然もそこそこ大きな声で、
「あんた、ほんま、キレイな顔しとるなあ」
と仰った。
 私は少々驚きながら、彼女を見た。彼女は、
「有難うございます」
と、小さな声で言いながら、頬を赤らめていた。
 そんな初々しい彼女を見ながら、
「同感です、先輩」
と、心の中で呟く私であった。

 男って、幾つになっても、思うことは同じなのね。

2016 8/25

熊本地震ペット救護本部

葉月十三日  死亡記事
 今月二日、絵本作家の太田大八さんが亡くなった。享年97。
 「ひつじのむくむく」そして「つきよのばんのさよなら」は、私も好きな作品だ。氏は、27歳の時、原爆投下翌日の広島県大竹市で被爆の惨状を目撃している。

 2月には同じ絵本作家の、井上洋介さん(享年84)もなくなっている。前にも書いたが、5月には動物写真家の田中光常(享年91)さんも亡くなった。
 今年の始まる直前には、モーターヘッドのレミー(享年70)が、1月にディオのジミー・ベイン(享年68)、指揮者のピエール・ブーレーズ(享年91)が、3月にEL&Pのキース・エマーソン(享年71)、指揮者のニコラウス・アーノンクール(享年86)が、亡くなっている。最近非常に、個人的に思い入れのある方々が多く亡くなる。年齢的に、ちょうどそうした巡り合わせということなのだが。

 正直、この年になると、若い頃に比べ、死に対する感慨が薄くなって来る。しかし、嘗てその作品に多く接した、或いは今もその作品に接することの多い方の訃報を聞けば、こんな私でも、動揺は、する。

 R.I.P

2016 8/13

*享年:元来は数え年だが、ここでは満年齢を用いた
*大竹市:広島市からは離れているが、当日12時過ぎより多くの負傷者が広島市内から帰っている(大竹市歴史研究会HP参照)

熊本地震ペット救護本部

葉月三日  埋葬
 昨日、家の裏庭でノラと思しき猫が息絶えていた。白地にグレーの模様の痩せ衰えた猫だ。既に死後硬直していた。

 三日程前より、時折庭のテラスの日蔭になったコンクリートの上、私の自転車の下でぐったりと寝ている姿を見掛けていた。「どうした?」と体に触れても逃げることもしない。相当しんどかったのであろう。可也の高齢のようであり、これはもうそう長くはなさそうだなとは、長年の経験から感じていたので、気を付けて見ていた。

 死に場を求めるうち、我が家に来たのであろうか。これも何かの縁と、庭に埋めてやろうとも考えたのだが、あいにくと木々が根を張り隙間が無い。スズメやネズミ、或いは車に轢かれたヒキガエルを埋葬するくらいは問題ないが、猫となると場所が何処にもない。
 致し方なく、市役所に連絡して引き取ってもらうこととした。我が家の歴代猫連中も火葬してもらっている、動物霊園で合同埋葬してくれるのだそうだ。有難くお世話になった。
 遺体を氷と共に段ボールに入れ待っていると、1時間も経たぬうち引き取りに来てくれた。その業者さんによると、まだ午前中であったが既にもう6件、猫の遺骸回収があったそうだ。病気或いは高齢のノラ達には暑さがこたえるのであろう。

 僅か二日ばかりの縁であったが、その死に接すれば、やはりそれなり胸に応えるものはあるようだ。

2016 8/3

熊本地震ペット救護本部

文月二十八日  抑止
 神奈川県相模原市の福祉施設で起きた事件、この様なことは、今のストレスと閉塞感に充ちた世の中、何時か何処かで起こりうるように感じてはいた(明確な根拠がある訳ではないが)。だが、重い障害をお持ちの方々が標的とされるとは・・・。本当に胸が痛む。

 加害者の青年は、可也偏った想念を抱き、相当に歪んだ「正義」を主張しているようだが、何によってそこまで追い込まれたのであろう。彼の行為そのものは、到底受け入れ難いものであるが、その辺りは、気になるところである。

 気になる事はもう一つある。今回の彼の行動は、多くの予兆を示し、警察もある程度それを把握していたにもかかわらず、結果的には防ぐことができなったということだ。ストーカー事件でも警察が状況を把握し、加害者に接したりしていたにも拘らず、防げなかったと言う事例が目立つように思う。欧州などでも、容疑者が当局の監視対象になっていたにも拘らずテロを防げなかったというようなことがある。

 監視(や刑罰)によって犯罪を防ぎきるということは、真に難しいということなのであろう。時間はかかるが、矢張り、貧困や格差あるいは差別、また社会的・精神的な孤立の解消などが、実際、本当に犯罪抑止には必要なことなのであろう。

 亡くなられた方々に、心より哀悼の意を表します。

2016 7/28

熊本地震ペット救護本部

文月九日  ヒーロー
 昨日、おばあちゃんと昼食を食べ乍ら、「徹子の部屋」(何故かご高齢の女性はこの番組が好きだ)の追悼特集を観ていて驚いた。5月に、動物写真家の田中光常さんが亡くなっていたのだ。気が付かなかった。享年九十一

 「田中光常(こうじょう)」と言っても多くの方はご存じないと思うのだが、日本の動物写真の開拓者、動物カメラマンのパイオニアである。国内のみならず世界中を渡りさまざまな野生動物の写真を届けてくれる光常さんは、嘗て幼い私のヒーローであった。

 子供の頃から動物、特に野生動物に強く惹かれていた私の愛読書は、戸川幸夫さんの「すばらしい動物の世界」、岡野薫子さんの「ヤマネコのきょうだい」等みなそうした傾向の本ばかりであったが 、その中の一冊に、田中光常さんの写真集「日本の野生動物」があった。可愛らしいハクビシンの子が木の上から下を見下ろしている表紙は、今でもすぐにイメージすることできる。

 大人になってからは手に取ることは無く、仕舞い込んでどの段ボールに入っているかも定かではないが、繰り返し開き倒して、綴じもほつれたその本は、今でも確実に部屋の何処かで眠っている。手放す事などは出来なかったのだ。

R.I.P

2016 7/9

熊本地震ペット救護本部

文月四日  ニホンザリガニ
 ザリガニと言えば、生態系被害防止外来種に指定され、移動や分散に繋がるようなことはしないようにする必要がある、お馴染みのアメリカザリガニをイメージされるであろうが、ニホンザリガニと言う在来種が、東北の一部と北海道に少数生息している。

 この、絶滅危惧II類(環境省)に指定されているニホンザリガニの生息状況を、川水に溶け込んだ排泄物や表皮などのDNAの有無から調べることでる方法が開発されたそうだ。

 河川上流中の石の下の巣穴にひそむため、いちいち石をひっくり返さなければならない従来の方法に比べ格段に楽で、なお且つ生息環境を荒らさないという画期的な方法である。

 2014年11月-2015年6月の札幌近郊河川での調査では、ニホンザリガニのDNAが検出された12か所中10か所で実際捕獲されたという高確率であったそうだ。
 他の水生絶滅危惧種や外来種の生息調査への応用も期待できる。研究者の方々のアイデアと努力には感服する。

2016 7/4

*生態系被害防止外来種:以前の要注意外来生物にあたる。侵略性が高く生態系等に被害を及ぼす或いはそのおそれのある外来種で国内由来のものも含む
*絶滅危惧II類:絶滅の危機が増大している種

ペット災害対策推進協会

水無月二日  巣立ち
 6月1日、野生下で生まれ育ったトキのペアから二羽の雛(性別不明)が巣立ったと、環境省が発表した。謂わば「純野生」の雛の巣立ちと言うことになるが、これは、なんと1974年(昭和49年)以来のことである。

 1967年(昭和42年)、佐渡に、トキ保護センターが開設され本格的保護活動が始まっておよそ50年。1981年(昭和56年)、生き残った野生のトキ五羽すべてが人工飼育のため捕獲され、野生下のトキが絶滅してから35年。一たび絶滅したら、回復させるのは、これだけ大変であるという事だ。ここに至るまで、中国含め多くの方々の努力と協力があっての結果である(多くの予算も導入された)。

 しかし、この「純野生」雛の巣立ちは画期的出来事であり大きな一歩ではあるが、或る意味、やっとスタート・ラインに立てた、とも言えるのではなかろうか。この巣立ちが、本当の野生復帰の始まりなのではないであろうか。

 今回のニュースは心から喜ばしいが、この様に再導入(野生復帰)が進む、トキやコウノトリに思いを致すとき、彼らと異なり、もう、二度と還ることは叶わない者たち、ニホンカワウソやニホンオオカミなどの存在にも、思いを致さざるを得ない。

2016 6/2

*巣立ち:巣の外に両脚で出る、ことを環境省では「巣立ち」と定義している

ペット災害対策推進協会

皐月十二日  広島訪問
 バラク・オバマ第四十四代アメリカ合衆国大統領が、伊勢志摩サミット終了後の広島訪問を決めた。「核なき世界」を標榜するオバマさんとしては、任期最後に具体的成果を遺したいとの思いがお有になってのことと思うが、現職のアメリカ大統領が、人類初の核兵器実戦使用の地を訪問する・・・画期的な事柄、ではある。

 今も、60%近くのアメリカ国民が、広島・長崎への核兵器の使用は正当な行為と考える現状を思えば、大統領選も控え、「謝罪」は困難なことであろう。私個人としても、必ずしも謝罪は求めるものではない。
 謝罪と言うことになると、それは「アメリカ国家」と「日本国家」との関係性の上のことに収まってしまう様にも思えるのだ。私としては、「アメリカが落とした、日本が落とされた」と言うことではなく、核兵器に関わる事柄は、「人類」の問題として捉えたいので、どうも、「謝罪」というのは一寸しっくりこないのだ(被爆者の方々個々の事柄となれば、また話は別だが)。
 私は、広島・長崎での核兵器使用は、人類史上最大の錯誤であると考える。よって、謝罪よりも「誤りを認める」、こちらの方が個人的には、しっくりと来る。そしてそこまで踏み込んでこそ、核廃絶に向け、真に「歴史的」事柄となるのではなかろうかと思うのだ。

 難しいでしょうが、出来得れば、長崎もご訪問頂きたいですね。

2016 5/12

*60%近くのアメリカ国民が・・・:アメリカ調査機関ピュー・リサーチ・センターの2015年の調査では、原爆投下を正当と考えるアメリカ国民は56%との結果となったそうだ。ただし、年齢別にみると、65歳以上では「正当」が70%だが、18-29歳は47%で過半数以下となるなど、若い世代では考えに変化も出ているらしい

卯月二十日  九州、地震―動物たちについて
 この度の地震で亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。また被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 15日より、熊本地方での一連の災害に対し、ペット災害対策推進協会(旧どうぶつ救援本部)が支援活動を始めている。

 ペット災対協HP(お知らせ・プレスリリース)によると、熊本県では現在(4月18日)、余震、交通事情また現地での救助・捜索活動等を総合的に鑑み、ペット救援関連の物資は受け入れを中止しているとのこと(健康福祉部 健康危機管理課)。また、熊本県獣医師会動物愛護委員会委員長の方のフェイスブック(4月18日)によると、動物たちに関する物資は、九州山口9県災害時愛護動物救護応援協定による物資が届いており当面足りているとのこと。ボランティアに関しては、2次災害等考慮し募集していないとある。

 被災動物を保護した場合は、保護現場に保護者の連絡先や保護動物の特徴を記した貼り紙・カード(ペット災対協HPからダウンロードできる)を置き、管轄自治体・警察・保健所、また熊本市動物愛護センターに連絡をしてほしいとのこと(「処分」は無いとある)。

 緊急時に動物の事など・・・という見方もあるかとも思うが、被災者の方々にとり動物たちは家族同様である。被災動物支援もまた被災者支援の一環となると思う。

追記:20日より被災した「飼い主及び動物」支援の寄付金募集が開始された。詳細はペット災害対策推進協会HPを

(情報はすべて4月20日時点のものです。最新情報をご確認願います)

2016 4/20

*同行避難:環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」では、(飼い主責任による)ペットとの同行避難が原則とされている。なお「同行避難」とは、避難場所まで同行して避難することで避難所でのペットとの同居を意味するものではない、とある

関連記事

卯月四日  抑肝散
 アルツハイマー病のおばあちゃんが一時、夜間の情緒不安定が目立ったため、抑肝散(よくかんさん)を処方して頂いた。就寝前に服用すると、落ち着いてよく眠れるようで、それ自体は良かったのだが、今度は夜間の頻尿を訴えるようになった。確かに朝見ると尿取りパッドはパンパンに吸水して膨れ上がっている。夜間頻尿はもともとあったが(薬服用中)、ここのところずっと安定しており、こんな事は暫く無かった。

 当然、抑肝散を疑う。色々調べると、抑肝散成分中の「蒼朮(そうじゅつ)」「茯苓(ぶくりょう)」には、利尿作用があるようである。試しに一週間服用を休む。すると休止二日目には、頻尿に関し何も言わなくなった。しかし、服用を再開すると二日後には、また夜間の頻尿を訴えてきた。
 ほぼ、確定か。

 定期通院の際、抑肝散と頻尿についてドクターに話すと、やはり抑肝散には利尿作用があるようで、精神的には落ち着いているため、抑肝散はお休みしましょう、ということとなった。

 一番大変なのは勿論本人だが、薬の副作用や薬との相性など常に注意・観察を怠れないこちらも、なかなかに大変である。

2016 4/4

*抑肝散(よくかんさん):七種の生薬により構成される漢方薬。「肝」は心・精神を表す。興奮や不眠等、認知症の周辺症状を緩和させるために処方される場合がある
*蒼朮、茯苓:蒼朮はキク科の多年草ホソバオケラ(中国原産)の根茎。茯苓はサルノコシカケ科の菌類マツホド(中国、朝鮮半島、日本)の菌核(菌糸が塊った硬い組織)

弥生十日  街並み
 何時もは殆ど自転車でしか外出しない私であるが、アルツハイマー病のおばちゃんの通院付き添い時は、当然ながら徒歩である。タクシーを頼むことも考えられるが、それほどの距離ではなし、また運動の為もあり、二人歩いて行く。

 そんな時、普段は余り気に留めて見ることもなく、自転車で通り過ぎる自分の暮らす街並みを、数分の一のスピードで、ゆっくり眺めたりもする。家並、公園、雑木林、並木道、鉄塔、学校、商店街、工場・・・。私が子供の頃からさして変わらぬもの、すっかりとその姿を変えたもの、様々なものが目に入る。何れも、程度の差はあれ、愛着を感ずるもの達だ。

 これらのもの達と、ある日突然、何の予告もなく、何の準備も無く、別れざるを得ないこととなったら、そしてその別れが、想像外に長年月に及ぶものとなったら。そんなことも考えてみたりする。

 私の場合、それは単なるイメージに過ぎないが、実際そうした経験をされている方々が、今も多くいらっしゃる。福島第1原発事故に伴う避難指示区域からの避難者は、昨年秋のデータで約7万人とされる。

 核と人類との共存は、甚だ困難なことであると、私にはそう思える。

2016 3/10

*避難指示区域からの避難者数:平成27年(2015年)9月のデータでは約70,000人。内訳は、帰還困難区域:約24,000人、居住制限区域約:23,000人、避難指示解除準備区域:約24,000人(2015年9月5日時点の住民登録数を基に原子力被災者生活支援チームが集計)(内閣府原子力被災者生活支援チーム「避難指示区域等のおける活動について」平成27年12月版より)
福島県全体の避難者数は、2016年1月8日福島県発表で、99,991人

弥生三日  世界野生生物の日
世界野生生物の日 97%、60%、21%。それぞれ何を意味する数字かお解りであろうか。

 97%は、1910-2010年の百年間における野生のトラの減少率。60%は、アフリカ東部タンザニアの2010-2014年の五年間におけるアフリカゾウの減少率。そして21%は、南アフリカ共和国における2014年の前年比のサイ密猟増加率である。
 トラは生息地の破壊及び皮や骨を狙った密猟が主なる原因。ゾウは言わずもがなの象牙目的の密猟が主な原因。サイの密猟は角目当てである。

 密猟を助長するものは、国際間・国内間の違法取引・売買。われわれ日本人が直接密猟に関わることは少ないと思うが、野生生物輸入国である日本、違法取引や売買に関わることは、残念ながら無いとは言えない。

 近年、密猟象牙がテロ組織の資金源となっている場合も多いと聞く。また、組織化・重武装化した密猟者と取り締まり側との間の銃撃戦で命を落とす者も多いと、そうも聞く。
 象牙や犀角の違法取引・売買を減らすことは、テロ対策にも、また現地の人びとの安全確保にもつながる。

3/18追記:ネットオークションサイト「Yオク」で、複数の日本の業者が象牙の違法取引を行っていると、環境保護団体EIAが覆面調査の結果を17日に公表した

2016 3/3

*世界野生生物の日:1973年3月3日、ワシントン条約が採択されたの記念したもの

弥生一日  Bikini Day
ビキニ環礁、ブラボー実験 今から62年前の1954年3月1日、南太平洋ビキニ環礁で、「ブラボー」と呼ばれる水爆実験が行われた。一連の核実験「キャッスル作戦」の一環である。

 「ブラボー」実験の際、アメリカによる危険水域設定が不十分であったため、約240km離れたロンゲラップ環礁の住民や、第五福竜丸を含む周辺で操業中の数百の漁船の乗組員が、放射性降下物(死の灰)を浴び被爆した(第五福竜丸の無線長の方は9月に亡くなっている)。被爆した人は2万を超えるとされている。

 この出来事が契機となって、日本を中心に原水爆禁止運動が高まり、この日は「ビキニ・デー」として記念された。

 「ブラボー」実験に先立つ1946年、核実験場とされたビキニの住民は強制移住させられ、現在もビキニに戻ることは叶わない。

2016 3/1

*ビキニ環礁:40×24kmほどの楕円形の環礁。WW2時アメリカに占領され、約170人の住民は、約800km離れたロンゲリク島、のちキリ島に強制移住させられた
*キャッスル作戦:1954年に計6回(ビキニ環礁5回、エニウェトク環礁1回)の水爆実験が行われ、アメリカは水爆の小型化に成功した。ブラボー実験は第1回目

(画像はブラボー実験(パブリックドメイン))

如月十二日  ロケット
ロケット DPRKによる、宇宙ロケットを用いた人工衛星の打ち上げが行われた。人工衛星を搭載した宇宙ロケットの打ち上げも、核爆弾を搭載して長距離弾道ミサイルを打ち上げるのも、途中までは一緒であり、基本的技術は同じである。宇宙ロケットと長距離弾道ミサイルの違いは、少ないのだそうだ。

 核兵器開発を行っているDPRKは、国連安全保障理事会により長距離弾道ミサイルの打ち上げを禁止されている。例え平和利用目的の宇宙ロケット打ち上げでも、長距離弾道ミサイル開発に関連するからダメなのだ。(DPRKと同じく宇宙ロケットを開発し打ち上げている日本が、特に問題視されないのは、核兵器開発の意図を持っていないと見做されているからだ)

 その行為が何を齎すかすべて承知で、ロケットを打ち上げたDPRK。さらなる孤立が心配だ。

2016 2/12

睦月二十四日  大相撲
国技館 「十年ぶりの日本出身力士の優勝成るか」と、毎日連呼されているが、如何も気になる。勿論、今場所の琴奨菊の強さは見事だし、ご本人にとっての初優勝のチャンスでもあり、応援はしている。しかし、なぜそこまで「日本出身」に拘るのであろうか。

 スポーツに於いて、自身と同じ民族、同じ国或いは同じ地域の選手を応援したくなるのは人情である。私もそうだ。でも、大相撲という存在の特殊性を考慮しても、一寸拘りすぎではないであろうか。

 漢民族は自分たちの文化を受け入れる者をどの地域の出身者であれ同じ漢民族として受け入れるが、日本人は同じ「血」を持つ者しか受け入れない、と言うようなことを、陳舜臣さんが自著の中で仰っていたような記憶がある(これまた間違っていたら御免なさい)。若しわれわれに、そうした気質があるのだとしたら、考える必要があるのではなかろうか。

 まあ、優勝力士の顔ぶれが何時も同じというのは、正直さみしい。もっといろいろな力士が優勝額に収まってほしいな、とは思う。

 琴奨菊、初優勝、応援してます!

2016 2/24

24日夜追記:琴奨菊関、初優勝おめでとう!豊ノ島関の抱擁、冷血人間の私も不覚にも感涙。

(画像は、photo ACより拝借しました)

睦月十六日  沖の太夫
 今月9日、沖の太夫(おきのたゆう)ことアホウドリのヒナ誕生が確認された。

 場所は、小笠原諸島の聟(むこ)島。2008年より、当島において行われている新繁殖地形成事業による、初の繁殖成功である。

 鳥島から移したのちに巣立ったオス、イチロー(Y01)と、野生のメス、ユキ(尖閣諸島生まれと推測されている)との間での、四回目のチャレンジによる二世誕生(過去三回は誕生に至らず)。イチローと同じく、鳥島から聟島に移送され巣立ったメス(Y11)と鳥島生まれのオスとの間から生まれたヒナが、2014年5月、聟島の南東5kmに位置する媒(なこうどじま)島で確認されているが、聟島でのヒナ誕生は初である。

 絶滅寸前まで追いやられた、アホウドリの完全復活はまだまだ途上ではあるが、大きな前進であると思う。

2016 1/16

*アホウドリ:ミズナギドリ科アホウドリ目に属する絶滅危惧種。1949年一旦は絶滅とされたが、1951年に伊豆諸島鳥島で、1971年尖閣諸島で、それぞれ再発見された

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睦月一日  謹賀新年
明けましておめでとうございます 旧年中はお世話になりました。「ミスティック・リズムス」管理人のしょーもな記事を、読んでくださった方々に、厚くお礼申し上げます。
 本年も、偏向極まりない内容となるでありましょうが、宜しく御願致します。

 地球の新たなる一公転が、争いのないものとなることを、切に願います。

2016 1/1

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