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はけの下 2017

古書店主の短め雑記。古本屋な日々...mini  profile

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ラキソベロン
 おばあちゃんが今月半ばに、介護老人保健施設を退所の予定。昨年末に大腸がん手術で入院して以来、二度短期的に自宅に戻ってはいるが、ほぼ半年ぶりの生還である。

 と、退所はそれはそれで予定の事であるし喜ばしくもあるのだが、おばあちゃんが家に戻るといろいろと私のスケジュール調整がややこしくなるので、今のうちにと、二年に一度の大腸がん検診、内視鏡による検査を受けた。昨日の事である。
 全体の流れは今までと変わる事は無いのだが、一つだけ何時もと違うことがあった。今までは、検査前日の就寝前に「ソルダナ」3錠を服用していたのだが、今回は前々日と前日の就寝前に「ラキソベロン」(シロップ)3ml服用の指示があった。初めてである。どうも、このところ便秘気味であると問診時に答えたからのようだ。
 別にそれならそれで一向構わないのだが、この「ラキソベロン」、私には可也刺激が強かった。副作用はないのだが、服用から5-6時間後の深夜と言うか明け方、強烈な差し込みに見舞われた。こんな腹痛人生初だ、そう思うほどである。寝ぼけている所為もあったか知らんが。

 まあ、おかげで、腸内はすっきりすっからかん。検査当日朝の洗腸液服用の際は、三度目の排便でキレイな透明になりました。今までで最短である(過去最短は5回目だった)。

2017年水無月1日

*ソルダナ、ラキソベロン:何方も大腸を刺激して運動を促し飲食物からの水分吸収を抑え自然に近い排便を促す薬で、副作用が少ないのが特徴とされる

距離
 二度に渡る手術とその後のリハビリのため、病院そしてその後介護施設におばあちゃんがお世話になっているので、現在私は介護がお休み中である。
 こうした状況になって気付いたことがある。病院や施設に面会に行ったとき、私がおばあちゃんに笑顔で接しているのだ。これには少々自分で驚いた。

 毎日一人で介護をしていると(勿論介護サーヴィスは受けている)、知らず知らず小さなイライラが私の中に蓄積して行く。本当に一つ一つのイライラの種子は取るに足らぬほど小さいのだが、それが堆積して行く内に私の中から余裕が失われ、何時の間にやら、おばあちゃんに接する私から笑顔が消えていたのだ。

 図らずもおばあちゃんと暫し離れて生活するようになり、随分と柔らかな気持ちで接することができるようになった。物理的な距離が広がった分、逆に精神的距離は縮まった様な感覚だ。

 介護者と被介護者との間の程よい距離(物理的・空間的或いは時間的)を保てるような、支援・システムの形が必要なのであろうと思う。

2017年皐月17日

半島
 半島近海には空母群が集結。

 西の大国はトマホークで警告し、北の国は核実験で挑発。きな臭い。

 東の大国には是非、「平和」的に「対話」と「協議」で頑張って頂きたい。ここで存在感を示して頂きたいと、願う。

 「攻撃」、「反撃」などという選択肢は、あるべきものではないのだ。それは滅びの道である。

2017年卯月15日

クアドラプル
 逆流性食道炎、麦粒腫(ものもらい)、口内炎そして偏頭痛のクアドラプル攻撃である。

 偏頭痛は毎年春先に多く発作が起こるので、毎度のこととして致し方ないのだが、一番目二番目は予期せぬ奇襲、三番目は何度も繰り返す波状攻撃だ。
 おばあちゃんのお友達が亡くなる前の様々な事、亡くなってからの種々な事、又そのお宅のねこちゃんたち(三頭いるのだ)をどう致そうかと悩んだり、普段経験しないような事柄が続いたり、或いは見知らぬ方(お友達のご親族)と多く接したりなど、個人的に苦手なことも多く続いた。又おばあちゃんも、施設に馴染んではいるが、やはりそれなりに混乱があるようで、施設から、こんなことがありましたあんなことがありました(夜中に徘徊し他のお部屋の他の方のベッドに入ってしまったとか、誤嚥の危険のある方にパンを食べさせようとした等々)、と連絡が結構頻繁に来るので、それが気に掛かったりなどし、暢気でちゃらんぽらんな私も、それなりストレスを感じていたのであろうか。

 何れにしろ、胃はイタイ、目はイタイ、口はイタイそして頭もイタイで、何だかものを考えるのもしんどい。

2017年卯月11日

符合
 先日、おばあちゃんのお友達の救急搬送について書いたが、そのお友達が亡くなった。
 一時、HCU(高度治療室)に入っていたのだが、すぐに一般病室に戻り、容態は安定しているか、と少しほっとしていていた矢先であった。

 お友達の家には母娘二頭(共にサクラねこ)、出入り自由のねこちゃんが居るのだが、食事は私が与えている。今までは全く懐いてくれなかったので、心配したが、流石に数日する内にはすり寄ってくるほどに馴染んでくれた。
 そのねこちゃんの内お母さんの方が、お友達の搬送から十日ほど経た或る晩、我が家の玄関先で激しく鳴くのである。ごはんを食べても家に戻らず、それは深夜まで続いた。
 今までは全く無かったことであるため、寂しいのであろうかとも思ったが、余りに激しいため或いはお友達に何かあったのであろうかと、少々不安な気持ちになった。
 その翌朝である、お友達が亡くなったとの連絡を受けたのは。
 息を引き取ったのは、前日の19時頃と言う。玄関先でねこちゃんが激しく鳴き始めたのは、その少し後以降であった。

 偶然の符合と考えるが、宿無しさんであったお母さんねこが、数年前、お友達の家に入り込んで出産し、以後ずっと世話をしてくれたその人が亡くなったことを感知した、そう思うのも、悪くはない。

 R.I.P

2017年弥生27日

*サクラねこ:TNR(Trap(捕獲)、Neuter(不妊化)、Return(戻す))を施した印に片方の耳の先端を小さく三角にカットしたねこ。カットした耳がサクラの花びらのように見えることから

サイ密猟

サイ

 前代未聞、とんでもない事件である。

 3月6日夜、パリ近郊のトワリー動物園内のサファリパークでサイの「密猟」が行われたのだ。
 夜間侵入した犯人により、四歳のオスのミナミシロサイ(準絶滅危惧種)が射殺され、チェーンソーで角を切断され奪われた。
 これを受け、隣国ベルギーのペリダイザ動物園では一時的に犀の角を短くして、安全対策を施したそうだ。

 サイの角は、主にベトナムでガンに効くなどと信じられることにより漢方薬として珍重され(科学的な薬効は認められていない)、密猟が横行している。フランスで盗まれた角は、ブラックマーケットで約360-480万円(3-4万ユーロ)の値が付くと推定されるそうだ。密猟や違法取引は、テロ組織の資金源になるともされている。

 アフリカだけでなくアジアでもサイの密猟は激しく、2011年にはベトナムに生息していたジャワサイが絶滅している。

 最も動物たちが安全に守られるべき場所で密猟とは、正直ショックである。まず行うべきは密猟対策であるが、動物園の安全対策も、これからは考えねばならない。

2017年弥生12日

*ミナミシロサイ:シロサイの一亜種。アフリカ南部に生息。一時絶滅寸前までになったが保護により回復。別亜種のキタシロサイは現在3頭のみとなり絶滅寸前

(画像は、シルエットACより拝借しました)

3.11 原発事故 被害者の人権をまもる国際署名

自転車人

自転車人

 最近、道路左路肩寄りに上の様なプリントを時折見掛ける。正面から見た自転車を漕ぐ人の姿と進行方向を示す矢印とのセットだ。「自転車ナビマーク」と正式には言う様だが、私は勝手に「自転車人(じてんしゃびと)」と呼んでいる。

 明らかに、自転車はここをこの向きに走って下さい、の意を表している。自転車は「車輌」であるから車道走行は当然だ。しかし、速度の遅い自転車は自動車の邪魔になり、或いは路上駐停車に邪魔され走り難いという事実がある。そういう意味で言えば、ここは自転車の走る場所です、と保障されている様にも、自動車ドライヴァーにアピールしてくれている様にも思え、些か心強い気がしないでもない。
 ただし、このプリントはあくまで自転車に対する指示であって、自転車優先の意味も持たないものである。クルマや歩行者に対する注意が必要なのは今までと変わらないので、ご注意。

 自転車専用レーンと一体だと、本当に有難いのだけどな。

2017年如月22日

*自転車ナビマーク:自転車が走行すべき部分と進行すべき方向を示す。法定外表示で道交法の道路標識ではない。警視庁により2012年から導入され2020年までに都内全域に拡大する予定だとか

カワガラス
 ほとんどの方はご存じないと思うが、カワガラス(Cinclus pallasii)、と呼ばれる野鳥が日本には生息している。漢字では「河烏、川鴉」。その名の如く川に棲むカラスの様に黒い鳥(と言っても黒褐色である)。大きさはヒヨドリやツグミより若干小さいくらい。

 この鳥、川に棲むとは言ったが、それは主に山地の渓流的な川である。そのカワガラスが、住宅街に居た。

 とあるアパートの庭先の花壇の隅にポツンと止まっていたのだ。暫く見ていると、ベランダの物干しに移り、ガラス越しに部屋を覗き込むような仕草。そのうちに何処へかと飛び去ったが、奥多摩の山歩きの際にしか見たことのない鳥ゆえ、呆然としてしまいスマフォで撮るのも忘れてしまった。

 調べてみると、冬場は里を流れる川(中流域)にも移動するらしい。然し私が遭遇した場所はその川からも数km離れた水気など殆どない住宅街の真っ只中である。こんな場所にも訪れることがあるのね。一つ勉強になりました。

2017年如月20日

*カワガラス:水に潜ってカワゲラの幼虫や魚などを捕える。アジア東部に広く分布する

如月一日  また一つ・・・

red

 プログレッシブ・ロック界の巨星が1月31日、その生涯を終えた。ジョン・ウェットン。キング・クリムゾンやU.K.そしてエイジアなどで活躍したプレイヤーだ。享年67。

 ハードなベースサウンド、高度な演奏技術、そしてその深く甘い歌声。私は大好きであった。1973年から翌年にかけてリリースされた、キング・クリムゾンの三枚のアルバム、「ラークズ・タンズ・イン・アスピック(太陽と戦慄)」、「スターレス・アンド・バイブル・ブラック(暗黒の世界)」そして「レッド」(上画像。左端がジョン)。此処で聴かれる、パワフルでフレキシブルなビル・ブルーフォードのドラムとジョンのベースとのコンビネーションは、私が知る中で最もエキサイティングなプレイである。未だ、これを越えるものを私は知らない。

 エイジアでジョンと長年共にプレイして来た、ドラムのカール・パーマー、彼は、エマーソン・レイク&パーマーの盟友、キースグレッグを昨年3月と12月に立て続けに失っている。そしてまた、ジョンを失った。
 カールの思いは如何ばかりであろうか。

 R.I.P

2017 2/1

睦月二十四日  気候変動対策
CO2 ドナルド・トランプさんが第45代アメリカ合衆国大統領に就任された。様々な方面に様々な影響を与えることは必至と思えるが、気になる事の一つは、気候変動問題(地球温暖化問題)である。

 トランプさんはかねがね、気候変動が人為的なものであるという指摘に否定的な見方をしてきたが、環境問題・気候変動問題を優先課題としてきた前政権の政策を転換し、パリ協定も脱退するとしている。温室効果ガス排出量世界第二位のアメリカが離脱すれば、協定の実効性への負の影響は大きいのではなかろうか。

 新政権で、環境政策に大きく関わる二つのポスト、環境保護局長官とエネルギー省長官に就任されたお二人(前者はスコット・プルイットさん、後者はリック・ペリーさん)は共に、気候変動は実際起きていると認めており、人為的な影響も否定はしていないようで、少し安心した。ただし、どちらも、経済成長や雇用にマイナス影響を与えない環境政策、と言うことを強調されているようだ。
 「環境」と「経済」のバランスは確かに非常に重要な事柄であるが、気候変動対策には、あまり積極的ではいらっしゃらない、とも見える。

 アメリカ新政権の気候変動問題への対応、気になるのである。

2017 1/24

*パリ協定:2016年、国連気候変動枠組み締約国会議(COP21)で採択された気候変動(地球温暖化)対策に関する協定。長期的に、産業革命前に比し平均気温上昇を2度より低く抑え1.5度未満にするよう努力する、ことを掲げる。最終的には今世紀後半に温室効果ガスの排出量を0にするのが目標。法的拘束力はあるが罰則はない

(画像は、シルエットACより拝借しました)

睦月十二日  仙人
 真冬のとある公園で、見慣れぬものを見た。

センニンソウの果実

 刈り込まれた一部植え込みの上一面を、覆う綿毛。植物の種子であるのは判るが何であろう。間近に見ると、綿毛の付け根に平べったい赤茶色の種子。

 帰宅後調べると、センニンソウ(Clematis terniflora)のそう果であるようだ。そう果とは果実の一種で、種子は果皮に包まれて中にあるのだ。
 このそう果に羽毛状の綿毛が付いているのだが、これは花柱が変化したもの。めしべの下部には果実となる子房があり、先端には花粉を受ける柱頭がある。この二つを繋ぐ細長い部分が花柱だ。この花柱が羽毛状になるのである。

 センニンソウは、晩夏から初秋にかけ、ここ多摩地区では、道端の生け垣などに絡み伸び、白い花を付けているのを時折見かけ、結構好きな花として認識していた。しかし、果実は初めて見た。

 この白い綿毛を、仙人の白いひげに見立て、その名が付けられた、との説もあるようだ。
 個人的にはこの説、納得である。

2017 1/12

*センニンソウ:キンポウゲ科センニンソウ属。木質の蔓植物。日本全土に分布。有毒なのでご注意。学名を見てお解りの様に、有名な「クレマチス」は同属である。よく似た花・実にボタンズルがあるが、こちらは小葉の先端が尖り縁に細かい切れ込み(鋸歯)がある。丸みを帯びてつるんとしたセンニンソウの葉とは全然違う

睦月六日  「病」
 昨年一年、一文字で表すならば、「病」。である。

 新年早々、おばあちゃんのノーウォークウイルス感染に始まり、同じくおばあちゃんの結膜下出血、圧迫骨折、大腸がんそして洞不全症候群と、連発。私と言えば、本当に珍しく、偏頭痛(これは慢性だが)と逆流性食道炎で病院のお世話になった。

 おばあちゃん関しては、90歳超と言う年齢を考えれば、致し方のないところで、気を付けた所で、如何ともし難い部分も多い。しかし、私の方は、まあオッサンであるとは言い、ケア次第である程度の管理は可能。気を付けたいものである。
 私が斃れれば、おばあちゃんも共倒れである故。

 「北の離れ」に書いたように、現在おばあちゃんは入院中であり、私としては、図らずも介護に関しては「休暇中」状態となっている。しかし、退院となり自宅に戻れば、暫くはデイサーヴィスもお休み(行けないだろうな)で、私は外出もできなくる。精神と肉体は一体ゆえ、メンタルなヘルスも十分にケアして生活したいと、考える次第である。

 皆様も、どうぞ、お体ご自愛下さいね。

2017 1/6

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