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はけの下 2018

古書店主の短め雑記。古本屋な日々...mini  profile

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科学絵本
 絵本作家の加古里子さんが、今月二日に亡くなられた。享年92。

 加古さんは、大正15年(1926)福井県生まれで、本名は中島哲(さとし)。「里子(さとし)」は俳号である。WW2中、成蹊高等学校(私立の旧制高等学校)に通っていた時、軍需工場への動員で友人たちに会えないため作った回覧雑誌「マント」に自作の俳句を載せる際使用していたペンネームが、この「里子」であったそうだ。(かこさとし公式HPより)
 氏はそのWW2当時、例にもれず軍国少年で、軍人(飛行機乗り)を目指すが近視が進み断念。結果氏は戦後を生き抜くこととなるが、陸軍士官学校へ進んだ友人たちは、多く特攻で命を落とした。この様な経験から、氏は、自身の無知が誤りを産んだ、だから子供達にはちゃんとした勉強をするよう伝えていかなければならない、そう思うようになったと語っておられる。(mi:te 絵本作家インタビュー vol.100より)

だいこん だんめん れんこん ざんねん

 加古さんと言えば、「からすのパンやさん」や、月刊絵本「こどものとも」での「だるまちゃん」シリーズがお馴染みであるが、私は、科学者でもある氏が月刊絵本「かがくのとも」に書いた、科学絵本が好きであった。「あなたのいえ わたしのいえ」、「だいこん だんめん れんこん ざんねん」、「おおきい ちょうちん ちいさい ちょうちん」、「いろいろ おにあそび」、「わたしも いれて!」など。

 加古さんの素朴な味わいの絵が、好きであった。

 R.I.P

2018年皐月10日

*科学者:東大工学部応用科学科卒で、工学博士、(化学)技術士

Proxy War
 一体誰が行ったのかは、別として、シリアのダマスカス近郊東グータ地区ドゥーマで、化学兵器(塩素ガスとサリンと考えられているようだ)が使用されたことは間違えは無いであろう。この行為自体は、非難されるべきものである。
 とは言え、米英仏によるシリア(アサド政権)に対するミサイル攻撃を支持できるかと考えると、私個人としては、NOだ。化学兵器は核兵器同様、地上から失われるべきものと考えると同時に、武力攻撃自体もまた、否定されるべきものと考えるからだ。

 それにしてもだ、シリアを巡る一連の国際的な動きを見ていると、もうまるで、シリア内戦はロシアとアメリカの代理戦争ではないか。

 冷戦の終結など、幻影であったのだろうか。

2018年卯月15日

認知機能
 先月、インフルエンザB型感染の後体調を崩し、入院していたおばあちゃんが退院した。約二週間の入院であった。

 食欲もほぼ回復したのだが、やはりというか、入院中から目立った、認知機能(理解・判断等の機能)の低下は、帰宅後も顕著である。長年共に暮らす私でも、何を言わんとしているのかの判断に迷う場面が増えた。食事も着替えもトイレも、アシストの必要性が大分高くなった。入院前の認知機能のレベルを10とすれば、退院後は6くらいの感じである。二週間も着替えもせずパジャマのまま終日ベッドに横になっているだけ、トイレもほぼオムツ、という状態では流石にそうなるであろう。以前の入院時もほぼ同じであった。
 病院は、先ず治療が優先される場である。しかも病気になりたての急性期では猶更であるので、そうなるのも致し方は無い部分はあると思う。以前の入院は三か月の長期で、病気そのものは回復期と呼べる状態であったため、最後は、地域包括ケア病棟・回復期リハビリテーション病棟と呼ばれる急性期治療と在宅治療の中間的病棟で過ごし、退院後は自宅生活以前にリハビリ施設への入所をお願いしたが、今回は短期の入院なので、退院後直で自宅生活。言わば自宅でリハビリである。
 私としては、こうした状況は初のことなので正直戸惑うが、まあ、なんとかなりそうではある。少しずつ元の状態へ、認知機能も戻るであろう。デイサーヴィスも何ら問題なく行けているし。

 ああ、でもやっぱり少々不安。どうなることやら・・・。

2018年弥生8日

Gメン
 象牙の商取引は、1989年以来ワシントン条約で国際的には禁じられており、多くの国が国内の取引市場も閉鎖する方向で進んでいる。が、ここ日本では国内での流通・取引は合法となっている(もちろん条件付き)。

ゾウ

 この日本での国内象牙取引が、密売・密輸などの違法取引の温床になっていると指摘・批判されている。

 そこで環境省は、本年4月より四か所の地方環境事務所に計四名の象牙取り締まり「Gメン」を配置するとした。当然、違法行為監視の為である。

 今まで、いなかったのね、専門担当者さん。遅い。遅すぎる。
 6月からは、種の保存法での規制が強まり、丸ごとの全形牙の登録量中9割以上を占める「昔から家にありました」的な第三者による証言は出来なくなるらしいので、これとあわせて、規制・監視が強化され、ゾウの密猟減少へつながることを期待したい。

 象牙に関わる文化など守る必要はない、とは必ずしも考えないが、ゾウという種族を絶滅に追いやるような形での利用は改められなければならない。自然死個体からの採取のみに限定するなどの方策も考えられるが、何れにしろ取引に関する調査・監視の強化及び法規制の整備は、日本に限らず強く求められることである。

2018年如月6日

*Gメン:Goverment menの略。本来はFBI直属捜査官の事だが日本では特別任務を帯びた捜査官を指す

画像は、イラストACより拝借しました

瞬き
 前回、「ダンシング・ヒーロー」MVのオギノメちゃんにハマったと書いたが、その流れで、なぜかWinkにもハマってしまった。
 これも前回書いたように、若き頃の私は(今もだが)ハード・ロック/ヘヴィ・メタルに魂を売った「硬派」なメタル・キッズだったので、アイドルは基本眼中にはなかった。それに、ちょうどWinkがブレイクしていた1990年前後の頃は、国立(くにたち)の古書店をほぼワンオペで切り盛りしており、テレビがなかなか観られなかったのだ。

 オッサンになって知ったWink、ちょっと驚いた。お二人の歌の上手さや可愛らしさもそうなのだが、衣装や振り付けのクォリティの高さ、そしてなにより楽曲の良さ。何であろう、アレンジや演奏のレベルの高さも含め、妙にホリック性がある。振り付けそのものはダサいと言えばそうかもしれんが(失礼)、ダサかわいくっていい。真顔で歌い踊るのも妙に惹かれる。歌唱、ダンス、衣装そして楽曲と全体のバランスが、なんか、丁度良い。

 オギノメちゃんもそうだが、当時は生でもちゃんと歌ってたのね。ハード・ロック/ヘヴィ・メタルのシンガーは上手い人が多いので、アイドルなんぞ、と小バカにしていた当時の私に、正式に謝罪させたい気持ちだ。ゴメンナサイ。

 しかし、今頃昔のアイドルにハマって動画見まくるなんて、ワタシ、疲れているのかしら。

2018年睦月30日

*Wink:1980年代終わりから1990年代にかけ活動した女性アイドル・デュオ。現在活動休止中。上に書いたような状況であったので私は懐かしさは全くないのだが、活動再開をちょっと望んでしまう
*MV:ミュージック・ヴィデオ。その楽曲の世界観を映像で表現した短編映画的芸術作品。宣伝用にも用いられるが、主に宣伝・販促用に製作されるPV(プロモーション・ヴィデオ)とは区別される場合がある

ピンクのヅラ
 「ダンシング・ヒーロー」が再ブレイクして、TVで聴く機会が多く、懐かしくなって当時のMVを観たのだが、なんとオギノメちゃんのカワイイことか。

 この曲がヒットしていた当時、私はすでに、ハード・ロック/ヘヴィ・メタルに身も心も染まり、アイドル?ダンス?ディスコ?けっ、軟弱な、と超ロン毛に黒い服着てスタッズ(鋲)着けてトンガっていたので、アイドル全般、当然オギノメちゃんのことなど見向きもせず、MVも三十数年後の今初めてお目にかかったのだ。

 ああ、何ともったいないことしていたのか。薄いピンクのヅラ被ったオギノメちゃん、めっちゃカワイイではないか(昔からボブには弱いのだ。しかし、きゃりーぱみゅぱみゅちゃんのコスプレした桐谷美玲ちゃんの様にも見えるな)。歌も上手いなあ。

 所謂アイドルなど、全く眼中に無かった「硬派」なメタル小僧の私ではあったが、それでもTVは普通に観ていたので、オギノメちゃんのことは知っていたし、この歌も当然幾度となく耳にしていた。なので、やはり、今この歌を聴くと、若き当時のあれやこれやが思い出され、切なくなる。

 それにしても、MVのオギノメちゃん、オニカワイイ。しつこい様だが、まじカワイイ。今頃やられた。ズッキュンである。

2018年睦月16日

*ダンシング・ヒーロー:1985年にリリースされた7枚目のシングル。原曲は「Eat You Up」というアンジー・ゴールド(イギリス)の自作曲

予備知識。
 予備知識らしいものは無かったといってよい。ただ知っていたのは、そのあからさまなパロディ感のあるタイトルと、男女入れ替わりというありがちと言えばありがちな設定、そしてTVCMの映像くらいなものである。これ等の断片的な知識とも言えないような知識から持った作品のイメージと、世代を超えた大ヒットで社会現象的ともいえる存在になったというその事実が私の中で結びつかず、ぜひ見てみたいと思っていた「君の名は。」。見ました。TVで。

 映像の美しさは想像以上で、特に糸守町のあの「ド田舎」感は堪らなかった。
 ただ、途中でクリビツである。彗星の破片落下で糸守町壊滅。・・・えぇーっ、そういう展開ぃ。SFじゃん。
 コメディータッチの恋愛ファンタジー的なイメージを勝手に持っていたので、SFファンタジー的展開に驚いちゃった。でも、確かにCMにも彗星の落下シーンがあったよな。何でそんなシーンが出てくるのかちょっと不思議に思ってたけれど、やっとその意味が分かったよ。

 でまた、ラストでおっさん感涙。泣けるお話だったのも、全く知らなかった。もう、おじさん、単純に切ない。ツッコミどころも気にならん。
 私のような、ココロの乾いたオヤジの、胸奥の錆びた弦も震えるなら、世代を超えて受け入れられたのも、納得である。

 予備知識無くて、かえってよかったかも。

 (パソコンとスマフォのロック画面、「君の名は。」にしちゃった)

2018年睦月10日

*パロディ:昔、「君の名は」というNHKのラジオ・ドラマがあった(脚本:菊田一夫)。昭和27(1952)−29年(1954)に放送され、放送時間には女湯が空になったという伝説を持つ大ヒット作である。我が家のおばあちゃんの話では、実際空いていたそうで、当時わざわざこの放送時間を狙って銭湯に行っていたとか。昭和28−29年には映画化(三部作。主演:岸恵子、佐田啓二(中井貴一さんのお父さん))もされこちらも大ヒットした
*ツッコミどころ:鉄ヲタ的には謎の「四本腕金」鉄塔が気になった。一般に送電線は三本一組なので鉄塔の腕金の数は三の倍数になるのだが

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