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★◆DEEP PURPLE IN ROCK/DEEP PURPLE '70
ディープ・パープル・イン・ロック/ディープ・パープル
order
Deep
Purpleが"In
Rock"です。アルバム・ジャケットで5人のメンバーが歴代のアメリカ大統領に代わり、ラシュモア山の白い花崗岩の中に入っています。前作でオーケストラと共演し、クラシックとRockの融合を試
み、そして今作で徹底的にRockしたと言う事に掛けた洒落ですね。でも、実はつい最近まで気付きませんでした。ただ単に、「アメリカを制覇したる!」と言う気概を表しただけだと思っていました。鈍っ…。
Deep Purpleはメンバー・チェンジが激しく、この当時のDeep
Purpleは通称「第2期」と呼ばれ、現在に至るまで最高・最強のラインナップとして、絶大な人気を誇っています。イアン・ギラン(vo)、リッチ-・ブラックモア(g)、ジョン・ロード(key)、ロジャー・グローバー(b)、そしてイアン・ペイス(dr)。こうメンバーの名を書いているだけで、気持ちが高揚して来る程の、粒揃いの優れた演奏者の集団です。日本で最もアルバム売上枚数の多い洋楽アーティストはビートルズですが、第2位はこのディープ・パープルです。今現在はどうか分かりませんが、少なくも暫く前まではそうでした。
そんな彼ら(第2期)が、世界的にブレイクする切っ掛けとなった作品がこれ「IN
ROCK」です。第1期と呼ばれるメンバーで発表した3枚のアルバムは、イギリス的湿っぽさとアメリカ指向のPopさ、そしてジョンのクラシック趣味とリッチーのHard指向が同居した、微妙な美しさを持つそれなりに優れた作品です。が、矢張り何か一つ突抜けたものが感じられず、当時大ブレイクしたLED
ZEPPELINに刺激を受け、リッチーが「此の侭ではアカン」と、徹底したRockサイドのアルバム作りを提言したと言うのも頷ける話です(でも第1期もそれなりに好きです。結構良い曲あります)。
「パープルと言えば「MACHINE
HEAD」だろ」「いや「LIVE
IN
JAPAN」だろ」と仰る方が多いですが、その通り。完成度の高さや曲の良さでは「MACHINE
HEAD」、演奏の充実度で言えば「LIVE
IN
JAPAN」が上でしょう。でも、「IN
ROCK」の持つ張詰めたワイヤーの様な緊張感、荒削りであるが故のテンションの高さ。これは、他のどの作品よりも上でしょう。当時のイアン・ギラン以外絶対歌えない(と思う)"Child
In
Time"、イアン・ペイスの音数の多い、プリマ・バレリーナの様な華麗なドラミング、そしてリッチーの、狂気と美の同居した激しいギター・プレイ等など。聴き所満載。BLACK
SABBATHやLED ZEPPELINには無かったスピードとスリリングな曲展開、ハイ・テクニカルなプレイの応酬、そしてクラシック・センスの導入…。現在のHR/HMの一つの大きなプロトタイプとなった彼らのスタイルの原点となった作品です。ここで彼らの生み出したスタイルが、下のJUDAS PRIEST等に受け継がれて行く事になるわけです。 この頃の彼らのLIVEも見事です。「DEEP
PURPLE IN
CONCERT」や「SCANDINAVIAN NIGHTS」等で聴かれる"WRING THAT
NECK" "MANDRAKE
ROOT"(ともに第1期の曲)等でのインプロヴィゼーション(アドリブ)・プレイ等、スピーカーの前でボーゼン(・_・) 此方もお薦め。
余談になりますが、リッチーと言えばマーシャルにストラト、と言ったイメージが強いですが、この作品では、彼はストラトと以前から使用していたES335を併用し、アンプもマーシャルではなくVOXを使用しています。ES335とストラトの音は結構似ているのと、VOXアンプのきつい歪みの為両者を聞分けるのは少し難しいですが、"Child In
Time"のやや甘いトーンと控えめなアーミングははES335でしょう。と思うけど…。
Black
Sabbath Led
Zeppelin そしてこのDeep
Purpleは、HR/HMの基本中の基本です。「メタリカから入ったから…」とか「パンテラからだから…」とか仰る方々も是非お聴き下さい。歴史を学ぶことは現代と未来を学ぶ事と同義です。それにぜぇんぜん古くないですから。聴き込む程に、歳月のきっびしぃ〜い淘汰を潜り抜けて来た作品、所謂「古典」の「新しさ」を感じられると思います。人間の極本質的な部分に訴えかけてくるような作品は、年月何ぞは異にも解しませんな。時代が変わっても、人間の本質的な部分は何一つ変わっていない訳ですから。
11/25
お気に入り度:♭♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭♭
〔ブリティッシュ 僕の二番目に好きなバンド(一番はRUSH)。このアルバム冒頭の名曲"Speed
King"は、英吉利盤ではジョン・ロードのオルガンソロで始まりますが、日本盤・亜米利加盤はソロなしで始まります。またベスト盤「24 CARAT
PURPLE」には、オルガンソロの前にリッチーのギターソロが更に加わるヴァージョンが収録されています。個人的には最後に挙げたヴァージョンが好き official〕
*ラシュモア山:USAサウスダコタ州の名所。山頂付近にワシントン・ジェファーソン・(フランクリン)ルーズベト・リンカーン(左から並び順)ら歴代大統領の顔が彫り込まれているので有名。
ジャケットでは、イアン・ギランがワシントン リッチーがジェファーソン ジョンがルーズベルト ロジャーがリンカーンと入れ替わっている。イアン・ペイスは一人足りないので右下端っこ(最年少だからか?)
*ES335:GIBSON社のセミアコースティック・ギター ブルース・フュージョン系の方が良く使用
*VOX:ビートルズやQUEENのブライアン・メイが使用しているので有名なイギリスのアンプ
*マーシャル・ストラト:此方を
*アーミング:ストラトにはスプリングと金属アームの組合わせにより弦の音程を変え音を震わせる「シンクロナイズド・トレモロ・ユニット」が搭載されており(無いものも有る)、このトレモロ・ユニットを使用したプレイを通称「アーミング」と言う
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◆SAD WINGS OF DESTINY/JUDAS
PRIEST '76
サッド・ウイングス・オブ・デスティニィ/ジューダス・プリースト
order
当作品が世に出た頃、同時代のKISSやAEROSMITHやQUEEN、又LED ZEPPELINやDEEP PURPLEも、そして又BLACK
SABBATH
も皆一様に「ハード・ロック」と呼ばれていました。ただ、KISSやAEROSMITH等とDEEP PURPLEやBLACK
SABBATH等では、明かに「匂い」が異なるので、後者達を指す場合よく頭に「ブリティッシュ」が付けられていました。要するにHeavy&Darkで湿っぽい匂いを持っていると言うことですね。当時はこの「ブリティッシュ・ハード・ロック」が今の「ヘヴィ・メタル」に近いニュアンスで使われていたように思います。このジューダス・プリーストもそしてこのアルバムも勿論「ブリティッシュ・ハード・ロック」と呼ばれていました。
ブラック・サバス直系のズシズシと攻め寄せるリフ、ディープ・パープル譲りのスピード、そしてプログレ由来とも思えるドラマティックな展開美。そして飽く迄ダーク…。ジューダスのこの作品は、現在「ヘヴィ・メタル」と呼ばれる音楽が持つ特徴の全てを体現した初めての存在、すこしオーヴァーに言えば、サバスと言う大きな礎石の上に建つ「現代ヘヴィ・メタル」のプロト・タイプと言えるかもしれません。ロブ・ハルフォードの此れでもかのハイ・トーン・ヴォーカル、グレン・ティプトンとK.K.ダウニングのツイン・ギターの絡み、又泣き捲るギター・ソロ、そして装飾的に使われるキィボードとアコウスティック・ギター。サウンド面以外を言えば、ファンタジックで生活感の無い詞、「運命の悲しみの翼」「生贄」「切裂き魔」「裏切者」「暴君」「皆殺し」等の大仰なタイトル(バンド名も「裏切者の司祭」ですからね)。そして地獄や髑髏や炎や天使を描いたジャケット、等々…。何れもその後に良く見られる、普遍的なパターンです。後には「黒のレザーに鋲」と言う、典型的メタル・ファッションの祖ともなります(この作品当時は、’70年代一般的だったちょい美麗系ロック・ファッション)。
パンクの嵐吹き荒ぶ当時の英吉利で、逆境にめげず黙々とメタル道を突進む彼らの存在が、NWOBHMを導き出だし、そしてその'80年代には、「此れがMetalだ!!」と"British
Steel" "Screaming for
Vengeance"アルバム等を人々の前に叩きつけ、力を増し始めたメタル・ムーヴメントをワールド・ワイドなものへと導いていった最大の功労者となった訳です。彼らが゛METAL
GOD゛と呼ばれる所以です。
そんな彼らジューダスの原点がこの作品です。流石に古い録音なので音的には少々物足りないかもしれませんが、歴史的存在・意義の大きさのみならず、曲の素晴らしさも全く色褪せてはいませんので、メタル道を極めたい方は、是非お聴き下さい。"Sad Wings of
Destiny"が、"Staind Class""British Steel"を経 "Screaming for
Vengeance"へと収斂されて行きます。この辺りをお聴きになれば、サバス以降のメタルの一つの流れが凡そ掴めるのではないでしょうか。
8/25
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔ブラック・サバスを知らないのは許せてもジューダスを知らないのはメタル者として許せません(?)official〕
*プロト・タイプ:原型
基本形
*バンド名:Judasはキリストを裏切った弟子イスカリオテのユダ。転じて裏切者。Priestは司祭。最近、イエスをローマの官憲に引渡したのはイエス自身の指示によるもの、言う説があります…
*NWOBHM:New Wave Of British Heavy
Metal(ニュー・ウエイヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィ・メタル)の略英吉利で'70年代終わりから'80年代初頭にかけて興ったHR/HMの一大ムーヴメント。この頃から「ヘヴィ・メタル」という言葉が一般化。IRON
MAIDEN・PRAYING MANTIS・DIAMOND
HEAD・ANGEL WITCH・SAXON等のバンドが活躍
*METAL GOD:"Metal
Gods"と言う曲もあるので
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★◆FIRE
WIND/ELECTRIC SUN '81
ファイアー・ウインド/エレクトリック・サン
order
゛ギター仙人゛ことウリ・ジョン・ロートが、彼にとっては何かと制約の多い(と思われる)SCORPIONSをはなれ結成した3人グループの2ndアルバム。心の赴くままに、これでもかこれでもかとエモーショナルなギター・プレイをかましております。彼のギターは大好きです。僕の場合は何といってもその「音」。最近のHR/HMでは滅多にお耳にかからない、ノーマル・ストラトとマーシャルのコンビネーションから生み出される、伸びやかでナチュラルなディストーション・サウンド。SCORPIONS時代からこの当時に架けてのウリの音は、DEEP
PURPLE時代のリッチー・ブラックモアの音と並び、ギターの音色としては僕的に今もって最高のものです。この艶やかで適度に目の粗いディストーション・サウンドに少しでも近づこうと、いろいろ努力はしたのですが弾
き手と機材の違いは如何ともしがたく…、でも僕のギターは今もストラト(モデル)です。
8月6日、何故この日このアルバムかと言えば、当アルバムのラストを飾る大作が"ENOLA
GAY
(HIROSHIMATODAY?)"だからです。HIROHIMAを題材としたハード&メタル系作品は幾つかありますが(ゲイリー・ムーアの"HIROSHIMA" ALCATRAZZの"HIROSHIMA
MON AMOUR" RUSHの"MANHATTAN
PROJECT"等)、最もドラマティック且つヘヴィな作品は此れでしょう。
ボーイング B-29 スーパー・フォートレス
エノラ・ゲイ号の2200馬力エンジンが、一つ又一つと始動し、テニアン島の滑走路から離陸して行く場面に始まり、やがて10分37秒後に慟哭のギター・ソロがフェイド・アウトして終る "Enola
Gay" "Tune of Japan" "Attack of Enola"
"Lament"の四部からなる組曲。是非ヘッド・フォンを装着し、大音量でお聞きになることをお薦めします。ENOLA
GAYが頭上を横切るシーン等、戦慄を覚えます。
"ENOLA GAY(HIROSHIMA
TODAY?)"ばかり触れましたが、他も佳曲が多く、またウリのギターも、技術・センス・フィーリング、どれをとってもメタル・ギターの確実に一つの頂点と呼べるような、素晴らしいものなの
で、ギター好きの方は是非。但し、ウリのヴォーカルには期待しないで下さい。何と言うか…、上手じゃない…、独特…、まあ慣れます。大丈夫です。下手だの上手いだの等と言う次元を超越しております。極めております。他のメンバーは現FAIR
WARNING
リーダーのウレ・リトゲンが、ピック弾きでは珍しいグルーブ感れるBassを聴かせてくれます(何と当時二十歳)。Drumsは何と有りがたくも、シダッタ・ゴータマ様です。
人類史上初の核兵器使用が広島なので、HIROSHIMAが歌われるのは解りますが、何事に付けても長崎の影が薄過ぎです。誰かNAGASAKIを歌ってくれないでしょうか(メタルで)。誰か歌っているのでしょうか?
8/6
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭
〔ドイツ出身 ウリはヴァイオリンを愛し現在自ら開発した「スカイ・ギター」と言うヴァイオリン並の高音域をカヴァー出来るギターを愛用しています official〕
*ストラト:STRATOCASTER 米フェンダー社開発の世界で最も有名なエレクトリック・ギターの一つ
*マーシャル:MARSHALL 英マーシャル社開発のアンプを通称「マーシャル」と呼ぶ。少なくもRock界に措いては最も有名なアンプ。嘗てメタル=マーシャルと言う時代があり「マーシャル3段積み」と言えばメタル小僧垂涎の的だった
*ディストーション:Distortion 歪み(ひずみ
ゆがみ)。態(わざ)と音をひずませたギターはRockの象徴的なもの
*エノラ・ゲイ:゛ENOLA
GAY゛ 広島にウラニュウム爆弾を投下した機体のニックネーム。機長のお母さんの名前に由来。因みに長崎にプルトニュウム爆弾を投下した機体のニックネームは゛BOCKS
CAR(有蓋貨車)゛
*テニアン島:TINIAN 西太平洋北マリアナ諸島サイパン島のすぐ南にある。太平洋戦争末期多くのB-29がここの飛行場から日本に向った。エノラ・ゲイは広島へ、ボックス・カーは長崎へと、共にこの島から飛立った
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★BACK IN
BLACK/AC/DC '80
バック・イン・ブラック/エイシィ・ディシィ
order
"Hells
Bells"の、正しく地獄の底から響くような重たい鐘の音で幕を開ける、彼らAC/DCの代表作。この作品の製作前に急死した、ヴォーカルのボン・スコットを弔う鐘の音が、荘厳に響き渡ります。でもその後はもう「世界最高」と言われるおバカRockの大洪水。完璧、お見事!!
この作品から、生前ボンが「良いシンガーだ」と誉めていたブライアン・ジョンソンがヴォーカルを勤める事になりました。彼はヒジョ〜な金切り声で、当時ファンの間でも賛否両論が有りましたが僕は好きでした(ボンも好きです)。この辺りから稍HM的傾向の作風になるのですが、ブライアンはこの変化にピッタリはまります。まぁ、ブライアン加入でHM的に変化したとも考えられますが…。
AC/DCは、MOTORHEADそしてRUSHと並び、「世界的には超人気だけど日本では超無名」な3大バンド、等と不名誉なことを言われていましたが、この作品から日本でも人気が(以前に比べれば)出はじめ、2年連続で来日し、2度目の時は私も武道館で大砲をぶっ放す度迫力ライブを堪能しました。
完全にこのバンド、サウンド的にもヴィジュアル的にもリード・ギタリストのアンガス・ヤングが主役です。特に半ズボンにランドセルに野球帽というスタイルで、終始ヘッド・バンギングしながらステージを縦横に駆け回るパフォーマンスが注目されますが、結構と言うか可也上手な人です。所謂「上手い」と言うのとは違いますが、リズム感やピッキングの正確さ・力強さ又ヴィブラート等の基礎的部分が非常にしっかりしています(KISSのエース・フレーリィに近いタイプ)。よって前述のライブのパフォーマンス(いやホントに凄まじいですから)でも破綻が有りません。その辺も聞いてみてください。そうそう、゛お兄ちゃん゛のマルコム・ヤングのこのバンドとサウンドをシッカリと支えている、リズムに徹した職人技のサイド・ギターも見事(SCORPIONSのところでも書きましたが…)。
ヤング兄弟にとっては同じスコットランド移民で、二人より大分年上のボン(元々はバンドの運転手さんとか)は、いろんな意味で特別な存在だったようです。そのボンを失って解散も考えたと言う彼らのボンへのトリビュート、そうした意味のアルバムと、アンガスが語っております…。キャッチーなメロディをヘヴィ&タイトなサウンドに乗せ、ポップな曲からスクリーミングな曲まで曲調もバラエティに富み、一般的ロック・ファンの方にもオススメ出来る(かな?)作品。超名盤。
6/12
('06年3/24追記:WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表チームが優勝しましたね。感涙...。ラッキーだった...等の声も聞えますが、失点を最小に抑えたからこその準決勝進出です。且、強敵であると共に盟友である韓国及び、シーズン中でコンディション良好のキューバ、メジャー・リーガー揃いの国々を破り決勝に進んだそのキューバに勝っての優勝。大きな意味の有る優勝と存じます。日本の野球のみならず、韓国も含めたASIAの野球にとって、本当に意味有る勝利と存じます。...とAC/DCから外れましたが...外れてません。
3/21のキューバとの決勝戦、クローザーの大塚選手がマウンドに上がる時、"Hells
Bells"が流れましたね。ビックリ及び感動...。ゲームが行われている、ペトコ・パークを本拠地にするサンディエゴ・パドレス(昨年まで大塚君が居たチームですね)のクローザー、トレバー・ホフマンが登板する時のテーマ曲だとか。それを、大塚選手が彼ホフマンの力をもらいたいと、本人に頼んで使わせてもらったのだそうな。ホフマンも二つ返事で快諾してくれたそうな。ええ話や...)
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔濠太剌利(オーストラリア)出身 AC/DCと言う名はヤング兄弟のお姉さんがラジオ(掃除機説も)の裏っ側を見て付けたそうな。スタジアムを満杯に出来る(日本を除く)数少ないHR/HMバンド
何とこのアルバム、亜米利加での売上枚数歴代六位だそうです。彼らのアルバム全部をひっくるめると、歴代五位とか(RIAA調べ) official official〕
*ヘッド・バンギング:幼児が眠くなって頭をがっくんがっくんと垂直に振る動作。これを激しく繰り返すのがメタラーの作法と言われている
*トリビュート:賞賛や感謝の証として捧げるもの
*MOTORHEAD,RUSH:前者は爆音一筋20数年バンド、後者は私の最も敬愛するプログレ系バンド
*亜米利加での売上枚数:アーティスト事の総売上枚数では一位THE BEATLES 二位LED
ZEPPELIN 三位PINK FLOYD 四位EAGLES そして五位AC/DC (スゴイ...)
良く見ると、亜米利加のバンドはEAGLESだけですね(AC/DC以外は英吉利)
*RIAA:Recording
Industry Association of America 全米レコード工業会
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●THE DARK SIDE OF THE MOON/PINK
FLOYD '73
ザ・ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン/ピンク・フロイド
order
或る意味「癒し系」ですね。心地よく゛あっちの世界(The Dark Side of the
Moon)゛へトリップ出来るサウンドです。詞を読まなければ。
ゆったりとした大気の流れに身を委ねているような、そんな雰囲気が漂う、ちょっと把握し難く掴み所の無いサウンド…。心音、靴音、時計のベル(一寸びっくり)、狂気を含んだ笑い声…等を適宜に配し、ドラッグやりながら聴くにはもってこい、と言ったサウンドなのですが(ドラッグやっちゃ駄目ですよ。絶対)、詞は、一気に現実に引き戻してくれるような、ロジャー・ウォータース(b.vo)らしい「苦い」詞です。
この作品、なんと15年間ビルボード誌のトップ200内に入っていたという、トンでもないアルバムです。本来彼らはBlues色のあるサウンドですが、この作品は特にBlues色が強く、又ブラック・ミュージック的な雰囲気も有り、そんな所も広く受け容れられた要因の一つかも知れません。"Time"におけるデイブ・ギルモアのエモーショナルなギターは癖になります。
15年間トップ200に在ったというのも驚きですが、こうした作品が、当時日本のヒット・チャート1位になった(蹴落とされたのは天地真理ちゃんだそうです)と言うのも驚きです。今ではとても考えられません。はっきり言って理解するには其れなり時間の懸かる作品です。詞も、前述の様に、苦く、或る意味人間が最も恐怖するような内容です。老い、死、戦争、そして狂気…。只、サウンドは大脳新皮質を素通りして可也直接的に脳幹部に侵入してくる感じなので、其の辺りが日本ではうけたのかもしれません。
月のことをLunaとも言いますが、Lunacy Lunaticと来れば゛狂気゛を表す言葉になります。ズッシリと脳にきます。気を付けてください。
3/6
お気に入り度:♭♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭♭
〔ブルージィな音が苦手な事も有って以前はピンとこなかったんですが…。人間変ります。因みに写真のジャケットはオリジナル盤で、リマスター盤とは微妙に異なります。リマスター盤はプリズムがもちっと大きく且つ透明ではない(写真です。オリジナル(上写真)はイラスト)。詩の和訳もオリジナルとリマスター盤では訳者の方が異なるので微妙に異なります。official〕
*ビルボード誌:Billboard アメリカの音楽業界誌。日本で言えば「オリコン」
*脳幹:動物の脳のうち大脳と小脳を除いた部分。間脳・中脳・橋・延髄。本能・感情・体温調節・自律神経・姿勢調節・color="silver"呼吸・反射等動物としての最もベーシックな部分を司る部位。知能を司る大脳新皮質を「新しい脳」と呼ぶのに対し「古い脳」と呼ばれる
*ジャケット:ヒプノシスの作品。ヒプノシスは英国のデザイナー集団。’60年代からプログレ・バンド他数多のジャケット・デザインを手懸ける(ユーミンのアルバムにもありますね)。特にピンク・フロイドの作品は有名。シュールな作風。メンバーのストーム・トーガソン(ソーガスン)はロジャーとは御学友だったとか
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●CLOSE TO THE
EDGE/ YES '72
クロス・トゥ・ディ・エッジ/イエス
order
所謂「ヘヴィ」な音楽では有りませんが、内容的にはもう十二分にヘッヴィ。アルバム一枚でたったの3曲。タイトル・ナンバーは18分50秒、1番短い曲でも9分弱あります。此れだけでもう「あたしダメ…」とくる方も多いかと思います。でも若しプログレッシブ・ロックに興味をお持ちならば、是非ともお聞き下さい。もう音楽史に残る名作と言って良いでしょう。Rock界の゛魔の山゛。長くて一寸…、と敬遠され勝ちですが、実は結構解りやすくて親しみ易かったりします。是非。
何と云ってもこのアルバム"Close To the
Edge"がメインです。一聴、支離滅裂で「何だコリャ」かも知れません。調和と不調和の調和、バランスとアンバランスのバランス。20分近く懸けて、その相反するものを纏め上げていると云う事でしょうか。もう正に「Close
To Edge(崖っぷち)」そして正に「危機」一髪。奇跡的均衡の上に成り立ったIt's a
miracle!!な(と言っては失礼か…)作品。5人のメンバーが構築した、全く隙の無い完璧で緻密な水晶建築物。完璧過ぎてイヤと言う人がいる程のものです。
でも、この作品の更に凄い所は、これだけ圧倒的緊迫感を持つにも関わらず、思わず口ずさみたくなる、万人に訴えかけてくる様なPopなメロディ感覚を同時に持ち合わせている所です。だから、曲の長さが気になりません。
Down
at the end
Round by the corner
Close to the
edge
Down by the river
Seasons will pass you by
I
get up I get down…
♪
思わず歌ってしまいます。
「プログレってどんな感じ? 聴いてみたいんだけど…」と云われたら、迷わずこのアルバムを薦めます(これとクリムゾンの1stですね)。所謂゛プログレッぽさ゛を全て備えていますし、且つ聴き易い(プログレとしては)ですから。…小鳥の囀りと小川のせせらぎに始まり、又囀りとせせらぎに終る表題作(4パートに分かれる交響曲的構成)。聴くほどに味わい深い"AndYou
And I" そしてハード・ロッキンな"Siberian Khatru" 此れでダメならご縁が無いと云う事かもしれません(そんな事は無い)…。
複雑極まる内容とは打って変った、シンプルなジャケットも美い…。このジャケットと内ジャケットを眺めつつ聴くのが通です(そうなのか?)。
このイエスやフロイド、又クリムゾンやELP(そして又「Tubular
Bells」)の、決して聴き易いとは言い難い作品がヒット・チャートの上位を席捲した'70年前後という時代には、こうした音楽を求める精神的雰囲気の様なものが有ったんですね。
3/1
お気に入り度:♭♭♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔イギリス出身 ゛YES゛の名前は、全ての音楽を肯定する、という意味から来ている。と昔Radioのインタビュ
ーで聞きました official〕
*フロイド=Pink
Floyd クリムゾン=King
Crimson ELP=Emerson,Lake&Palmer Yesを含め、プログレ四天王とか4大プログレ・バンドとか語り継がれるそれはそれは有難い存在
*Tubular
Bells:マイク・オールドフィールドの'73作品 世界中で大ヒット。映画「エクソシスト」のテーマとしても有名
*魔の山:トーマス・マンの'24年刊の長編小説 主人公の精神的成長を描くなが〜い物語
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◆★VIRGIN KILLER/SCORPIONS '76
ヴァージン・キラー/スコーピオンズ
order
鉛色の空…、陰鬱な雲を透して時折覗く象牙色の太陽…。冬の北ヨーロッパの、暗く重たい雰囲気(スイマセン。あくまでイメージです)を其の侭煮詰めて固めて音にした様な作品。なんせ重い…。疾走チューンも有れば、ポップな曲も有ります。でも重い…、暗い…。湿っぽく重たい夜の空気を凝縮プレス。大好きですけどね。
HR/HMは、演奏或いは曲重視の傾向が強く、゛歌゛を聴かせるバンドと云うのは少ないのですが、彼らは聴かせてくれます。クラウス・マイネの高音ジャーマン演歌は絶品です。HR/HM界で最も上手いヴォーカリストの一人と言えます。
そしてもう一人、このジャーマン演歌を支えるのが、゛ギター仙人゛ことウルリッヒ・ロート(現ウリ・ジョン・ロート)。彼の小節コロコロの妖艶且つエモーショナルな、そして且つ又クラシカル&テクニカルなプレイを聞けば、かのイングヴェイ・マルムスティーンが彼を師匠と仰ぐのも充分納得いくと思います。"Polar
Nights"等もう、うねるうねる。"In
Your Park" "Crying
Days"等もう泣ける泣ける。
でも実は、この作品、或いはこのバンドを支えているのは゛お兄ちゃん゛ことルドルフ・シェンカーですね。悩める゛神゛弟マイケルに「何時でも帰っておいで〜」と優しく手を差し伸べる心の広さと、そして、AC/DCの゛お兄ちゃん゛マルコム・ヤングと共に、HR/HM界で双璧をなすその職人的キレ味のサイド・ギター。これが、色んな意味で何処へ行ってしまうか解らないウリのギターを繋ぎ止めています。全く対照的なウリとルドルフのギター・プレイのミスマッチが、危ういバランスの上で美しさを醸しています。
ウリのVocalは…そっとしておきましょう。"Yellow
Raven"は、鬱っぽい時に聴いてはなりません。生命の危険を感じます。
(表ジャケはビックリですが、裏ジャケはオマヌケ(欧米では此方が表))
2/25 お気に入り度:♭♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔旧西ドイツ出身 '70年代はドイツと日本で売れ捲くり、'80年代はワールド・ワイドに売れ捲くり official〕
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◆VOL.4/BLACK
SABBATH '72
ヴォリューム4/ブラック・サバス
order 欧米に比較して、ここ日本ではサバスに対する音楽的評価は全体に低く且つ又、各作品に対する評価も欧米とは微妙に異なる様です。それを良く表しているのがこの「Vol.4」です。欧米ではこの作品は余り人気が無いようですが、日本ではサバスの最高傑作に挙げる人も多く、全体的な人気も高いです。それはこの作品がそこはかとない叙情性を湛えているからかもしれません。要するに日本人好みの「泣き」ですね。オープニングの"Wheels
of
Confusion"のギターで泣かなきゃニッポン人じゃない、と言うくらいなものです。
1st→2nd→3rd→4thと、順番に聴き込んで来ると、この4thアルバム、演奏のクオリティ、サウンドのクオリティも向上し、曲も洗練されて来ているのが良く解ります。ただ其れだけに、前3枚に顕著だった怪しさ、禍禍(まがまが)しさ、不気味さ等は薄れています。為に、順番に聴いて来ると、少し違和感が有るかもしれません。スッキリしちゃって。其の辺が欧米と日本との、この作品に対する評価の分れる原因になっている…のかもしれません。全体に、「美」を感じるのですよ、本作は。それも、「正統派」の。なので、サバスに一寸「屈折」を求めるファンにはもの足りず…となるのかもしれません。
…ドラマティシズムと哀愁が美しい"Wheels of Confusion"
メロトロンの美しい"Changes" ストリングスがこれまた美しい"Snowblind"
「ダーク」と言うのとは一寸違ったニュアンスで暗〜いですが、其処がヨイ。以前よりも楽曲がバラエティに富み、音楽的な拡がりが感じられます。ただ、全体に一寸ドラムとベースが引っ込んでいるんので、軽い感じがしてしまうのが、個人的にはちょい残念。
この作品辺りに来ると、雰囲気はぐっとモダンになり、現代メタルとの繋がりが解りやすいと思います。一番最初に聴く初期サバスとしては超オススメ。
2/16
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭♭
〔オールド・ファンや一般的なHR/HMファンと、前3作に濃厚なアバンギャルドな雰囲気を好むファン或いはモダンなへヴィ・ロック・ファンの間で、一寸評価の分かれる作品かもしれません。全英8位・全米13位 official〕
*メロトロン:ストリングスやフルート等の音を各音階ごとにテープに録音し、キィボードの各鍵盤に割当て音源としたキィボード楽器。゛レ゛の鍵盤を押すと其れに連動したテープが再生され、゛レ゛のストリングス音等が出る、と言った超アナログサンプリング。とても広がりを感じさせる切なくも美しい音
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◆MASTER OF
REALITY/BLACK SABBATH
'71
マスター・オブ・リアリティ/ブラック・サバス
order
少なくも、最初期の作品群の中では最もダーク&へヴィな作品(尤も、サバスはみんなダークでヘヴィです
が…)。其れだけに、少し取っ付き難いかも知れません。でも一度この作品の良さが解ると、今度は病み付きになるかもしれません。少なくも僕は、そうでした。此れでもか此れでもかと、足元からじわじわと襲い掛かってくる様なねっとりとしたリフ…、切羽詰った様な苦しげなボーカル(声が出てないと言う意味ではないですよ。雰囲気です)…。異妙で怪しげな空間を構築する、くすんだ大気を纏った様な音像の存在感と、粘りつくようなグルーブ感が、聴き手を捉え、呑み込み、離さない。此れを最高傑作に押す人が多いのも宣なるかなと云う感じです。又、へヴィこの上ない本作中で異彩を放つアコウスティックな小品、"Orchid"の美しさは絶品。メタルという音楽の持つ耽美性が嬉しい一曲です。
Jazz・Blues色は大分薄れていますが、でもチョット…サバス初心者向きではないかも…。オープニングの゛咳゛で呆気にとられちゃうかも。一番マニア心を擽(くすぐ)る、一枚かな・・・。
まだ二十歳そこそこの彼らが。此れだけ深い絶望感や不安感を漂わせる作品を生む。そうした時代の雰囲気があの頃にはあったのです。終りの見えない、誰の為なのかわからない戦争…、核の恐怖…、公害…、自然破壊…。テクノロジーに支えられた「幸福な未来」を、人々が信じられなくなり始めた時代です。
2/14
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭
〔重い・遅い・暗いの三拍子でドゥーム・メタル系のバイブル的存在とされる本作ですが、ノリの良い曲も、美しい曲も含まれる、なかなかに懐深い作品。全英5位・全米8位 official〕
*ドゥーム・メタル:doomとは、運命、滅亡、破滅、死等を意味する(doomsdayと言えば最後の審判の日)語。暗鬱な雰囲気や重さを強調したメタルの一スタイル。CATHEDRALが代表的
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◆PARANOID/BLACK
SABBATH '70
パラノイド/ブラック・サバス
order
彼らの作品の中では、最も有名な作品でしょう。"WarPigs" "Paranoid" "IronMan"
"PlanetCaravan"
"FairiesWearBoots"等、代表曲・名曲と呼べる多くがこのアルバムには収められています。そう云った意味では、最初期の作品の中で初めに聴くには良いかもしれません。まだJazz・Blues色は色濃いですが、OZZY(vo)の声も良く出るようになっていますし、1stアルバム(下に書いたヤツですね)に比べると大分聴き易いと思います。只全体に少し(少しですよ)散漫な印象が有ります。何処かアルバムとしての纏まりに欠ける感じですね。でも其れは、必ずしもマイナスとはなっていません。「LED
ZEPPELINU」と似たような「勢い」を感じさせる要素になっています。
’70年代初期のサバスに興味を抱くタイプのファンは、メタル・ファン=マニアとも言えるこのメタル業界の中においても、特にマニア度(と言うか拘り度)が高い(私自身も含めた個人的印象です)為か、この作品、一般的知名度が高いだけに、意外と敬遠されがちかな…と言う印象も受けます。下の1stや上記の3rd・4thに比し何とはなしにですが…。サバス・ビギナーの方はその辺、御気になさらぬ様。
一寸笑えるアルバム・ジャケットで引かないで下さい。良い作品です。と言うより必聴 !
!(初期4枚は全部)。"WarPigs"冒頭の、恐怖感を煽(あお)る不穏なサイレンに、戦慄(わなな)いてください。
2/11
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭♭
〔タイトル曲が大ヒット。CMにも使用されたことがあるので、ご存知の方も多いでしょう。アルバムも大ヒットで全英1位・全米12位 official〕
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◆BLACK SABBATH/BLACK
SABBATH '70
ブラック・サバス/ブラック・サバス
order
13日の金曜日、オープニングの激しい雨音と雷鳴の中から全てが始まった、そう言っても過言ではないでしょう。METALの元祖、或いはMETALの゛BigBang゛です。この作品このバンドを語らずしてMETALは語れません。但し、現代のメタル耳にはスカスカな音に聞こえるでしょう。Jazz・Bluseテイスト(特にJazz)溢れる演奏も馴染みにくいと思います。これがメタルの元祖であることを認識する為には、ある程度幅広くロック・ミュージックを聴き込まなければなりません。中級者以上向、と言えるかもしれません。逆に言えばこのサウンドの奥に在る内的ヘヴィネスを感じ取れれば、晴れて立派なメタル・バカです。おめでとう♪ かく言う私も、最初に初期サバスを聴いてから(上記「PARANOID」と「MASTER OF
REALITY」の二枚でした)、何と≒20年ほどはピンと来ないまま過ごしてしまいました。しかし、’70年代プログレ作品からモダンなメタル作品まで、音楽的飢餓感に駆られ聴き捲くった後、これら初期サバス作品を再聴して、耳から鱗がポロリ…。「凄い…」皆が強いリスペクトの念を表するのもむべなるかな…。この音を理解することが出来なかったとは…「心ここにあらざれば、聴けども聞こえず」とはこのことか…と、上っ面しか聴き取ることの出来ない己が浅薄さを反省した次第でした…。
ただ、凄い凄いと言っても、そこは30年も前(ぜん)の作品。演奏及びサウンドのクオリティは、お世辞にも良好とは言えません。でも、逆にそれが、妖しさ(怪しさ)・不気味さ・禍禍(まがまが)しさを上手く演出しているとも言えるかもしれません。上の「Vol.4」辺りを聴くと、そのように感じます。
…’67年、トニー・アイオミ(g)、ギーザー・バトラー(b)、ビル・ワード(ds)、そしてオジー・オズボーン(vo)により、ジャズ・ブルース・バンドとして結成された、ポルカ・タルク、アースなどと名乗るバンドが、この、メタルの「神」とも崇められる存在のルーツ。’69年、現在名となり、翌年2月13日の金曜日、僅か48時間でレコーディングされたこの作品にてデビュー。その後、数々の作品(上記参照)でメタル音楽の基礎を築くも、一時(やや)低迷。後、脱退したオジーの後任にロニー・ジェイムス・ディオを迎え、’80年、名作「HEAVEN
AND
HELL」で見事大復活し、NWOBHMで盛り上る若手メタラーに、オリジネイターは死なずと貫禄を見せ付ける。以後ビル、ギーザーとオリジナル・メンバー脱退が相次ぐも、トニーを中心に作品を発表し続ける。’97年オリジナル・メンバーが再集結しツアー敢行するも、スタジオ・アルバムは製作されぬまま、今日に至る。メンバー脱退・復帰等離合集散を繰り返し、音楽スタイルも初期からの変遷があるものの、世のメタラー共のリスペクトを受け続ける何とも稀有でまた有難い存在が、この「ブラック・サバス」なのです…。
しっかし、"The
Wizard"のイントロのハーモニカ、あんな気持ち悪いハーモニカの音聞いた事無いです。
2/8 お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭
〔U.K.出身。「HEAVY
METAL」という言葉が、このテの音楽を表す言葉として使われるようになったのは何時からか、と云う事に関しては諸説ありますが、現在「HEAVY
METAL」の主流をなすスタイル(ヘヴィでダークで非日常的で黒っぽくて直線的でリフで押す)は、彼らから。KEEF(キーフ)描く妖しげなジャケットもジャスト・マッチな本作は、全英8位・全米23位 official〕
*13日の金曜日:1970年2月13日(金)に発売された。image造りの為のレコード会社の意向と思われる
*心ここにあらざれば…:「心不在焉 視而不見 聴而不聞
食而不知其味」心ここにあらざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず(儒教の経典「大学」より)。物理的に視ていても、聴いていても、見る心・聞く心がなければ見ていない聴いていないも同然、此方に心構えや知識・洞察力・観察力など備わっていなければ、いくら視ようが聴こうがものの本質を捉える事は出来ない、と言う意味…と理解しておりますが…
*NWOBHM:New Wave Of British Heavy
Metal(ニュー・ウエイヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィ・メタル)。英吉利で’70年代終わりから’80年代初頭にかけて興ったHR/HMの一大ムーヴメント。この頃から「ヘヴィ・メタル」という言葉が一般化。代表バンドは IRON
MAIDEN
*ロニー・ジェイムス・ディオ:RAINBOWで其の名を知らしめたへヴィ・メタル界最高のヴォーカリストの一人。小節ころころの圧倒的歌唱力と其の存在感から、メタル界の「サブちゃん」とも称されるいまだ現役60代メタラー(’42年生)
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★LED ZEPPELINU/LED ZEPPELIN '69
レッド・ツェッペリンU/レッド・ツェッペリン
order
彼らの代表作と言ったら、異論も多いでしょうが、このセカンド・アルバムは彼らの「凄さ」を感じさせてくれます。ファースト「LED
ZEPPELIN」や3枚目・4枚目にあるような巧妙に制御された整合性は見当たりません。ツアーに明け暮れ、過密スケジュールに疲れ、ブレイン・オピエート分泌しまくり、あの冷静でおリコウなジミー・ペイジもハイになっていたんでしょうか。荒削りでラフで、「勢いとノリで作っちゃいました。てへっ」てな感じです。でも"Whole
Lotta Love"
"Heartbreaker"等のヘヴィさは半端ではありません。現代のHeavyRockファンの子達に「此れがルーツだ! 文句があるか!」と言って聴かせても、ピンと来ないと思いますが、本当に聴く耳を持っている人なら何度か聴くうちに「やっぱ凄いわ…」となる筈です。そうならない人は、本質的にはヘヴィ・ミュージックの血が流れていない人です。残念ですが、さようなら、お元気で…。
サウンドの奥に有る「真のへヴィネス」を捉えてください。まだ、「信じるもの」と「戦うべき相手」がはっきりしていた時代の、地に足のついた、骨太のRockを感じる事が出来ます(如何して、時代が進むと全てのものの線が細くなるのですかね…)。
(この作品に肖(あやか)って、ここ迄は勢いで書きました)
彼らはジミー・ペイジ(g) ロバート・プラント(vo) ジョン・ボーナム(ds)といった、その道のスーパー・スター達の集まりなので、Bassのジョン・ポール・ジョーンズは目立ちませんが、彼のへヴィでモダンなベース・ラインは僕の好みとするところです。
2/2 お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔U.K.出身 「ロック・バンド」と言えば「ツェッペリン」。其れだけの広く深い音楽性を彼らは持っています。
official〕
*ブレイン・オピエート:脳内麻薬様物質 エンドルフィン等。モルヒネはこの物質に分子構造が良く似ているので鎮痛効果覿面
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★◆VANDENBERG/VANDENBERG '82
ヴァンデンバーグ/ヴァンデンバーグ
order
サウンド的にも楽曲的にも、とてもバランスの良くとれた纏(まと)まりの有るバンドです。逆に言えば此れと言った特徴が無い…ともなりますが…。然し、その中にあってさ〜んぜんと光り輝き目立っているのが、リーダー兼ギタリスト、Adrian
Vandenberg(エイドリアン・ヴァンデンバーグ)。トラ目(杢)の美しいレス・ポール・スタンダードから生み出される、時にブルージィな時にクラシカルなそのフレーズも音色も美しく、且つまたテクニカルです。彼は非常な巨人で、手も大きい為、常人には真似の出来ないようなポジショニングが可能だからでしょうか、何処かチと不思議なフレーズが聞けます。下に書いたランディ・ローズや、ランディの死後代役を勤めたブラッド・ギルズ、又イングヴェイ・マルムスティーンやジョン・サイクス等の、同時期に表舞台に現れたギタリスト達と共に、新しきギター・ヒーローとして当時、随分と騒がれたもので御座います。ただ、彼エイドリアンは、今挙げた他のギタリスト達に見られる、トリッキーであるとか滅茶苦茶早弾きであるとかすんごくカックイィとか等、特別目立つ様な要素は無く、中音域を軽く膨らませ、歌う様に奏でるそのプレイは基本的に至ってオーソドックス(ルックスも気の良い田舎の好青年的ルックス)。その為、彼の場合ミーハー的な騒がれ方は余りなく、そのセンス良く且つ味の有るプレイから、「エイドリアンて良いギター弾くよなぁ」と、少し渋めの支持のされ方をしていました(ギターのセンスは抜群ですが衣装のセンスはスゴカッタ)。
Adrianが後にWHITESNAKE(ホワイトスネイク)にヘッド・ハンティングされた為、バンドはアルバム3枚で消滅してしまいましたが、残された作品は、’80年代的へヴィ・メタルなセンス・技巧も醸しつつ、基本的には、オーソドックスな’70年代的ハード・ロックに立脚し、メロディアスで親しみやすく、一般のRockファンの方にも、十分お薦め出来る内容です。結構アメリカンな明るさが漂い(実際アメリカでヒットしたのです)、暗いの苦手…という方は、是非。
このアルバム、美いバラード"Burning
Heart"の人気が高いですが、僕はチッとDarkでHeavyな"Wait"が一押しです。
1/29 お気に入り度:♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔オランダ出身 むか〜し新宿厚生年金会館で観たLiveでエイドリアンは、ギターのヘッドをステージの床に押し付けてネックを曲げ、アーミング様効果を出しておりました。絵も上手(現在は画家さんとして活躍中)でアルバム・ジャケットもAdrian自ら描いております。ただ、2ndアルバムの鮫、尾びれ間違えてます エイドリアンofficial〕
*トラ目:メイプル等の木材に時折出来る木目に対し直角方向に走る透明な模様。figured
grain、杢。角度によって見え方が異なり、とても美しく珍重される。他にも様々な種類・名称がある。成因は...?
*レス・ポール・スタンダード:アメリカGibson社が創った代表的なエレクトリック・ギターのモデル
*WHITESNAKE:元DEEP
PURPLEのヴォーカリスト、デヴィッド・カヴァーデイルのバンド。ブルース感覚溢れる渋めのハード・ロック
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◆BLIZZARD OF OZZ/OZZY OSBOURNE '81
ブリザード・オブ・オズ/オジー・オズボーン
order
'80年代メタル・ムーヴメントをアメリカで引起こすのに大きな力となったのは彼、元Black
SabbathのVocalistオジーです。彼及び彼の率いるバンドが当時果たした役割は、非常に大きいと言えるでしょう。かのMOTLY CRUEも彼らの前座からブレイクしました。
この作品、Black
Sabbath脱退後「果たしてやって行けるのだろうか…」という不安に囚われたオジーの、ギリギリの精神状態を反映してか、全体に張り詰めた緊張感を湛えています。でも親しみ易さ・ノリの良さも充分に兼ね備え、名曲・佳曲も多い名盤です。中でも特に、"Revelation"から"Stealaway"に至る流れは何度聴いても、素晴らしくスリリングで鳥肌ものです。そして余り語られる事は無いですが、Bob
Daisley(ボブ・デイズリー)の軽快感と安定感を兼備したBassも、なかなかのものと思います。ただ全体に音が軽いのが、一寸残念。
当時のOZZYとこの作品を語るに於いて、彼と同等に大きな存在と言わざるを得ないのがギタリスト、RandyRhoads(ランディ・ローズ)です。「いいギタリスト」と言う言葉が此れ程ピッタリする人はいません。技術・センス・アイデア・人柄・ルックスのバランスがとても良く取れた人です。技術的には少しぎこちなさも残りますが、そのセンス及びアイデアは抜群です。例えてみると…エディ・ヴァン・ヘイレン的センス及びイングヴェイ・マルムスティーン的センスを持ったジミー・ペイジ、と言った感じでしょうか(解らん人にはまーったく解らんでしょうな)。トリッキーさを持ちながら、基本的には非常にクラシカルでメロディアス。繊細なソロを聞かせてくれます。然しそのリフは中々に重厚。時に荒荒しく轟きます。多くのKidsが彼に憧れました。本当に惜しい人です…。そう、彼は25歳で飛行機事故により死亡しました。来日寸前の出来事でした…。
今も彼の作品・演奏は色褪せません。真に優れたものとは、常にそう云うものです。若くして亡くなったり或いは主要メンバーが若いうちに解散してしまったアーティストは、「若し生きていたら…、あの侭解散せずに続いてたら…、きっと素晴らしい作品を生んでたろうなぁ…」と、期待感も有って、兎角神格化或いは美化され勝ちですが、彼のプレイはその当りのことを差引いても、矢っ張り素晴らしい。
オジーは、ランディ、そして彼の死後はブラッド・ギルス(ライヴのみの参加)、ジェイク.E.リー、そしてザック・ワイルドと、次々にギター・ヒーローを発掘。又ベーシストではルディ・サーゾ、ドラマーではトミー・アルドリッジと、後々メタル界で大きな仕事をして行く人々を表舞台に連れ出しています。そうした意味においても、彼の果たした功績は大。
1/23
お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔歌の上手さで言えば彼オジーの右にはた〜くさん並ぶ者がおりますが、そのカリスマ的魅力は唯一無二で、今もMetalの帝王として君臨しております。この作品発表当時、小生は楽器店店員で、余りにも回りの店員仲間がこの作品及びランディのギターを絶賛し、余りにも毎日々何度も何度もアルバムを店内に流すので、ウンザリし大キライになっておりました(へそ曲がりでしたしね)。ランディの独特なギターのトーンも、オジーのえげつなくノッペリした声も歌も当時は全く馴染めず、「勘弁してくれよぉ〜」状態でした。が、後、お店を離れて、改めてじっくりと聴き返すうち、「やっぱ良いわ...流石みんな聴く耳持ってたんだなぁ...」と感心し、今に至る訳です。
因みに、次作「DIARY
OF
A
MADMAN」のメンバー写真はドラム:トミー・アルドリッジベース:ルディ・サーゾとなっていますが、実際演奏しているのは、本作と同じで、ドラム:リー・カースレイクベース:ボブ・デイズリーです。 オジーofficial ボブofficial〕
*リフ(Riff):ボーカルやソロ演奏の伴奏として使われる比較的短い反復旋律。様々な音楽で使われるがメタルの場合は特に重要
*エディ・ヴァン・ヘイレン:VAN
HALENのギタリスト そのトリッキィなプレイ(ライト・ハンド奏法(タッピング)等)で驚愕を与えた革命児
*イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーン:超早弾きとクラシック・ヴァイオリンの様な美しい音色とフレーズで驚愕を与えた問題児
*ジミー・ペイジ:LED
ZEPPELINのリーダー HR/HMギターのご先祖様。エリック・クラプトン ジェフ・ベックと共に3大ロック・ギタリストと呼ばれた
*ブラッド・ギルス:のちNIGHT
RANGERを結成。Floyd Rose(フロイド・ローズ)のトレモロ・ユニットを知り尽くし使い尽くした超絶系ギタリスト
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◆OPERATION:MINDCRIME/QUEENSRYCHE '88
オペレーション:マインドクライム/クイーンズライチ
order
"I Remember Now..."という言葉に始まり"I Remember
Now..."という言葉で終る、一貫したストーリーを持った所謂コンセプト・アルバムです。台詞や効果音を配し、ヴィジュアル感に充ちた、一寸映画のサウンド・トラックの様な感じ、或いはPINK FLOYDの「THE
WALL」や「THE FINAL CUT」に似ている感じ、そう言ったら伝わり易いかもしれません。
現代アメリカ社会に疑問を感じ、革命運動にのめり込み、利用され、抹殺されて行く青年の物語です(と思う)。「アメリカのやり方だけが正しいと思っていた…」と云う言葉に何か゛今゛を感じます。
この、緻密且つヘヴィな作品を支えるのは、やはり高度な演奏力だと思いますが、なかでも、ジェフ・テイトのクサイくらいに表現力豊かなVocalと、スコット・ロッケンフィールドの繊細且つタイトなDrumingが重要な役割を果たしていると思います(そのスコットですが当時は、シンバル・スタンドを全て溶接した鎖で作っていて、初めて見たときは驚かされました(カッコ良かったですよ))。そしてクリス・デ・ガーモ(g)の生む深みを湛えた曲と構成力の妙。後半部分の、"Breaking
the silence"から"Eyes of a stranger" そしてエンディングの台詞へと続く流れ等、隙無し。
是だけ複雑でDarkなのに、思わず一緒に歌いたくなるような(ジェフが上手すぎますが)メロディアスさや、ノリの良さを持っているところも、この作品の優れた特徴。だからこの、濃密さに息苦しくなりそうな長尺が、気になりません。目を閉じてじ〜っくり聴くことも出来るし、仕事をしながら聴き流すことも出来ます。
Metalと云う音楽にはこう云う事も出来るんだなぁ、と思わせてくれる名作。
゛Dr.Davis,telephone
please Dr.Davis,telephone please...゛
'03 1/3 お気に入り度:♭♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭
〔U.S.A出身 メタル界では一目置かれる、独特且つ孤高の存在。グループ名は英語で正確には「クイーンズライク」と発音するらしい official〕
*コンセプト・アルバム:アルバム全体を或るテーマやストーリーが統一している作品。トータル・アルバム。現在では程度の差こそ在れ全てのアルバムが或るテーマに基いて作られますが、その昔はアルバムといえばシングルの寄集め的なものが普通だった
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