Heavysphere '09年版
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ヘヴィ・メタル、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、クラシック等について語らせていただきます
Profile
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| ▲Passacaglia und
Fuge C-moll BWV.582/JOHANN SEBASTIAN BACH パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV.582/ヨハン・ゼバスティアン・バッハ order |
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ヴァイマールからケーテンへの転職は、雇用主に退職の許可を得ないまま次の就職を決めてしまうと言うやや強引なやり方だった為、ヴァイマール公の怒りに触れ1717年に四週間投獄されたこともあります。但し此れには雇用主の政治的問題も絡んでいたようです。当時ヴァイマールはゼバスティアンの雇用主である第一領主(ヴィルヘルム・エルンスト)とその甥(エルンスト・アウグスト)の第二領主との共同統治で、二人は対立関係にありました。ゼバスティアンは甥とも仲が良く、彼の夫人の伝で婦人の兄である、ケーテン候に職を求めました。ゼバスティアンの雇い主第一領主としては当然腹に据えかねる訳で、投獄と相成ったとか |
| ▲Symphony No.2 in D
minor op.40/SERGEI SERGEEVICH PROKOFIEV 交響曲第2番ニ短調作品40/セルゲイ・セルゲエヴィチ・プロコフィエフ order |
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| ★ROCK AND ROLL
OVER/KISS '76 ロック・アンド・ロール・オーヴァー/キッス order |
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| ★◆DIRTY FINGERS/GARY MOORE '83 ダーティー・フィンガーズ/ゲイリー・ムーア order |
この作品、1983年に日本でのみリリースされたのですが、実際は二年前の1981年に完成しておったのです。一寸訳有りなのです。ゲイリーは、1952年、北アイルランド生まれ。十代からSKID ROWや自身のバンド、またCOLOSSEUMII、THIN LIZZY、G-FORCE等で、キャリアを磨いて来たのですが、参加バンドが日本では地味な存在であったり、メジャーなTHIN LIZZYでの活動が、或いはメジャーなミュージシャンとの活動が一時的なものであったりした所為でしょうか、この作品がレコーディングされた頃は、コアなギター・ファン、ハード・ロック・ファンの間では、スーパーなギタリストとして既に可也著名な存在となっておりましたが、一般的には、まだまだ未知の部分が多い一寸謎めいた存在、「このギター凄いけど何ていう人?」と言った存在に留まっておりました。 ”クレイジー“のミドルネームを授かるほどの凄腕ゲイリーが、当時今ひとつ日本でぱっとしなかった最大の理由は、所属するJetレコードとのトラブルが大きかったと言う事だったように思います。 Jetレコードは、世界的なHR/HMムーヴメント巻き起こる当時、OZZY OSBOURNEとMAGNUM及びこのゲイリーを三本柱として大プッシュしようと目論み、ゲイリーは自身のリーダー・バンドG -FORCE(元DEEP PURPLEのグレン・ヒューズが初期に参加)を結成。1980年には同名のアルバムをUKでリリース。亜米利加市場を狙ったポップ感豊かな作品(ゲイリー以外の3人は亜米利加人)は、曲も良く、ギターも弾き捲り。この後全開する、ゲイリー的ハード・ロックの基本形で、なかなかの佳作。しかし、人気バンド WHITESNAKEのツアーでサポート(前座)を務めるなどするも、肝心の米国での配給元(CBS)に配給を見送られ、単独ライヴでの他メンバーのパフォーマンスに落胆したとの説もありますが、翌月のレディング・フェスティバル出演を前にゲイリーは、G-FORCEを解散させてしまいます。Jetレコードとしては、此れから...という時期でしたので、違約問題が生じ裁判となります。 そんなこんなで、折角の佳作「G-FORCE」は日本発売がならず、輸入盤が上記のようにコアなファンの間でのみ、話題沸騰と言う状態。当時私は、まだ其れほどコアなHR/HMファンではなかった為、今思えば残念なことに、興味を持てず聴きませんでしたが、コアな友人たちが騒いで居ったのを良く憶えております。 さて、ここからが、本作「DIRTY FINGERS」のお話。 所属レコード会社とゲイリーの間で契約問題が生じたのは、上記の如くですが、この契約を消化させる為、ゲイリーは、メンバーを募り、1980年に「LIVE AT MARQUEE」を、そして、翌1981年にこの「DIRTY FINGERS」を製作します。然し、レコード会社は、なぜか両作品をお蔵入りとし、リリースを見送ります。他社への移籍を阻む為とか、報復の為とか諸説あるようですが、この辺の「大人」の事情は私には判りません...。でも、これなのですよ、ゲイリーが実力がありながら当時日本でメジャーになれなかった理由は。HR/HMの一大ムーヴメントが世界を特に日本を席巻していた当時、これら不遇の三作品がリリースされていたならば、日本でのHR/HMの歴史はまた少し、変わったものになっていたかもしれません。まぁ、翌年、日本の音楽ファンは、ゲイリーの凄さを否応なしに思い知らされることにはなるのですが...。 契約問題に話を戻しますと、翌1982年、あのVirginレコードの協力で、問題を解決(多額の違約金を支払ったとか)。晴れて自由の身となり、レコード会社もVirginへと移籍し、WHITESNAKEのニール・マーレイ(b)及びイアン・ペイス(ds)等の協力を得、「CORRIDORS OF POWER」アルバムを製作・リリース。これが、ポップ&ハード・テイスト及び後年前面に押し出されるブルース・テイストが絶妙なバランスを醸す一大傑作に。そして、何故か特に日本で大ブレイク。一躍、マイケル・シェンカーと並ぶスーパー・ギター・アイドルの座に。当時彼がよく手にしていた、ピンクの1960年製ストラトキャスターのコピー・モデルもバカ売れ。 ここに、Jetレコード及び日本のレコード会社(SONY)は目をつけ、翌1983年、お蔵入りとなっていた、「LIVE AT MARQUEE」及び「DIRTY FINGERS」を日本のみで、リリース(前者は英で翌年、後者は英独で同じく翌年リリース)。そう、「CORRIDORS OF POWER」の大ヒット(HR/HM作品としては)の御蔭で、この名作(と私は思う)はやっと、陽の目を見ることが叶ったのです。 1980年代初頭と言う時代、HR/HMが世界のトレンドとなりつつある、その時代を反映し、当時ハードであったゲイリーの諸作品の中でも最もハード且メタリック。ブルース色は未だ希薄で、ポップ色も前後の作に比し控えめ。メンバーも、TED NUGENT BAND、VICTORY等のチャーリー・ハーン(vo)、RAINBOW、DIOでお馴染みの ジミー・ベイン(b)、OZZY OSBOURNE、WHITESNAKE等でプレイするトミー・アルドリッチ(ds)、そしてHR/HM界への貢献度ではキィボーダーNo.1と言っても過言ではないRAINBOW、OZZY OSBOURNE等などのドン・エイリー(key)と、名プレイヤーが名を連ねる(結構スーパーなグループですよ)。オープニングの "Hiroshima"のギター・リフで一気にメタル度上昇。前作G-FORCEから後まで暫く続く、激しい無伴奏ギター・ソロを導入部に置きそのままハードな次曲に雪崩込む(「G-FORCE」では"White Knuckles/Rokin' Rollin'"とメドレーで、本作の場合では二曲に分かれてクレジットされている)"Dirty Fingers"〜"Bad News"、また"Nuclear Attack"などヘヴィなものから、ポップな"Kidnapped"まで、名曲・佳曲も多い(この頃の彼の作品ではお馴染みの、懐かしの名曲カヴァー・シリーズは、ANIMALSの"Don't Let Me Be Misunderstood"(「悲しき願い」ですね)を採用)。弦も(血管も)切れよと言わんばかりの力強いピッキングと火の出るような早弾き満載。彼の大きな特徴である感涙を誘う哀愁のメロディック・フレーズは本作では控えめですが、私のメタル馬鹿なメタル耳にはしっくり。ジャケットが、本作リリースの経緯(いきさつ)上、練る間が不足した為でしょう、遣っ付けな感が否めないのが残念...。 ゲイリーは、独立をめぐる問題を永年抱える、北アイルランド出身と言う背景がある為でしょうか、HR/HM系(現在はブルースおじさん)アーティストには珍しく、社会的テーマを持った楽曲が多い。戦争をテーマにした次作収録の"End Of The World"、大韓航空機撃墜事件を扱った次々作収録の"Murder In The Skies"など。本作にも、"Hiroshima"、"Nuclear Attack"と核兵器・核戦争をテーマとした2曲が収録されています。どれもテーマ云々を抜きにしても名曲なのですが、"Hiroshima"のギター・ソロ導入部で聴かれる欧米的「中国と日本の混同」は、今となっては御愛嬌、とも思えるのですが、はじめ聴いた時は、正直、がっかりしました。四半世紀も前の話ですが、現在も欧米においての極東亜細亜文化への理解は、大して変化ないのでしょうね。真の国際化の為には、日本文化もどんどんアッピールして知ってもらわにゃいかんですね。其の為には、外国文化だけでなく、日本文化も勉強せねば。 '09 mutuki/5 -------------------------------------------------------------------------------- お気に入り度:♭♭♭ ビギナーお薦め度:♭♭♭♭ 重度:♭♭ 硬度:♭♭♭ 暗度:♭♭ 技巧度:♭♭♭ 旋律度:♭♭♭ ポップ度:♭♭♭ 〔私はコージー・パウエルのソロ作ではじめてゲイリーを聴きましたが、矢張り彼の素晴しさを知るには「CORRIDORS OF POWER」を待たねばなりませんでした official〕 *SKID ROW:フィル・ライノットがTHIN LIZZY前に在籍していたバンド。勿あのSKID ROWとは別 *COLOSSEUMII(コロシアム2):ジョン・ハイズマン率いるジャズ・フュージョン系ロック・バンド(前身にCOLOSSEUMと言うバンドがある為"II")。当時ドン・エイリー(key)とニール・マーレイ(b)と言う後々HR/HM畑で活躍する人々が在籍 *THIN LIZZY(シン・リジィ):アイルランドの英雄的ハード・ロック・バンド。リーダーはフィル・ライノット。ゲイリーは「NIGHT LIFE('74)」(一曲のみ。他にシングル)と「BLACK ROSE('79)」及びツアーに参加 *WHITESNAKE:元DEEP PURPLEのメンバーが中心となったブルース系ハード・ロック・バンド *DIO(ディオ):HR/HM界最高のヴォーカリストとも称えられるメタルのサブちゃんことロニー・ジェイムス・ディオのリーダー・バンド。模範的メタル・サウンド *ゲスト参加:グレッグ・レイクのELP脱退後のソロ('81)に参加。本作収録の"Nuclear Attack"はそこで初披露。またコージー・パウエルのソロ「OVER THE TOP('79)」「TILT('81)」「OCTOPUSS('83)」に参加し、「TILT」では超名曲”SUNSET”が生まれている *レディング・フェスティバル:毎夏開催される1961年以来の長い歴史を持つ英吉利の野外ロック・フェスティバル。1971年より開催地がレディングに固定され現名称となる *ストラトキャスター:フェンダー社製のエレクトリック・ギターの代表的モデル *TED NUGENT(テッド・ニュージェント):超ワイルド系アメリカン・ハード・ロッカー。尻尾がある *大韓航空機撃墜事件:1983年9月1日、大韓航空のボーイング747旅客機が領空侵犯の為旧ソビエト防空軍戦闘機のミサイルにより撃墜された事件。乗員及び韓国・日本・アメリカ等の乗客全員が死亡(269人)。ソビエト崩壊後、隠匿されていたブラック・ボックスの内容が公表され、慣性航法装置(センサーにより自身の位置・速度を算出する装置)の入力或いは起動或いは切替のミスが、ソヴィエト領空進入の原因とされ、陰謀説・スパイ説等多々あった諸説は否定された。 当初ソビエト政府は事実否認、証拠隠匿等行い、未だ冷戦下であったこともあり日本を含む西側諸国との関係は険悪となり、戦争が起きそうな雰囲気すら感じたのを記憶しています *北アイルランド問題:北部アルスター地方に含まれる6州(これが「北アイルランド」)は英吉利に留まるべき、と言うユニオニストと、北部6州は南部26 州と共に英吉利から独立すべき、と言うナショナリストとの対立。 1960年代長らく社会的差別を受けていたカトリック教徒とプロテスタント主体の北アイルランド政府との対立が深刻化。IRA(アイルランド共和軍)とイギリス陸軍・北アイルランド警察またプロテスタント武装集団との間で武力衝突が発生。その後多くのテロ事件が続いていく。 1996年以降和平合意に向けての動きが少しづつ進展している。 北アイルランドはスコットランド系及びケルト系住民が主でおよそ6割がプロテスタント、他地域はケルト系住民が主でおよそ9割がカトリック、と言うように、北アイルランド問題は宗教・民族問題も絡んでいるが、あくまでも、イギリスへの帰属を主張するユニオニストと独立を求めるナショナリストの対立と言う政治的な問題、と言う事のようです |
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